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隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「ジャズなロック」で漫遊記

2025年05月26日 20時56分44秒 | スピッツ

2025.05.25
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM




 「5月最終週ということで・・・。この番組、結構前に録音しているんで、オンエアされてる頃は雨がちな気候なんでしょうか、ちょっとわかんないんですけど」。
 そして、「雨と言えば、カタツムリ」。
 最近、田園地帯にある、とある歴史博物館に行かれたそうで、「その敷地内で、久しぶりにカタツムリを見たんですよ、結構たくさん」。雨上がりで、たくさん現れたみたい。
 福岡にいた頃は当たり前のように見ていたが、「東京で見かけること、ほとんどないんですよね」。
 都会は建物の建て替えが多く、昆虫などは飛んでほかのところに避難できるけれど、カタツムリはそれがなかなか難しいらしい。大都会の東京などでは、建て替えや再開発でそのエリアが変わると、カタツムリは「まるっといなくなってしまう」。
 「都内でも古いお屋敷の庭だといるのかな」
 草野くんが「カタツムリについて1つ付け加えたいこと」。子どもの頃は何も考えずにべたべたとカタツムリを触っていたが、「寄生虫がいることがあるので、もし触ったら、しっかり手を洗いましょう」。
 (へ~、知らなかったなあ。裏の尾根道では、カタツムリは健在です)


 そして今日は、【ジャズなロックで漫遊記】
 おもに60年代末から70年代にかけて、ジャズのコード解析とか即興性のエッセンスを取り込んだロックバンドがおもにイギリスを中心に現れ、「そのへんを括って、ジャズロックとよんだりするみたいです」。
 たくさんあるロックのサブジャンルの中でも「あんまり詳しくないジャンルなので、今日は草野の独断で、『ジャズなロック』ということで、ジャズっぽいバンドをセレクト」していくそうです。


 オンエアリスト
 01 美しい鰭(スピッツ)
 02 The Witch(Igginbottom)
 03 BUNDLES(Soft Machine)
 04 doctor wu(Steely Dan)
 05 Bouree(Jethro Tull)
 06 Quadrant 4(Billy Cobham)
 07 Star Cycle(Jeff Beck)
 08 庭園(Emi Meyer)


 漫遊前の一曲は、スピッツで「美しい鰭」(2023年、46thシングル/2023年、17thアルバム『ひみつスタジオ』)。
 4月末に『名探偵コナン』の新作を見に行ったという草野くん。「King Gnuの曲がなかなかいい感じで使われていた」。
 スピッツの曲がエンディングに使われたのは「もう2年前かー」と時の流れの速さを感じたそうです。


 最初の曲は、「60年代、たった1作で解散したバンド」、Igginbottomの「The Witch」(1969年、唯一のアルバム『Igginbottom's Wrench』)。
 草野くんがジャズロックときいて最初に頭に浮かんだのが、このバンドだそうです。「結構マニアックなバンドらしい」
 ヴァン・ヘイレンをはじめ多くのロックギタリストに影響を与えた偉大なギタリスト、アラン・ホールズワース。彼の若い日のギタープレイが聴ける曲だそうです。ボーカルも彼が担当。
 ヴァン・ヘイレンが影響を受けたギタリスト、ということでハードロックなものを求めていたが、「これ、ジャズじゃん」が当時の感想。
 「すごいジャジーなんだけど、なんちゃって感も漂っているところがやっぱロックなのかな」

 そして次は、Soft Machineの「BUNDLES」(1975年、8thアルバム『BUNDLES』)
 「ジャズなロック」というと、「イギリスのバンドが多い。例えば、カンタベリー系と言われる一派」。
 このSoft Machineもそういうバンドで、バンド名から最初はハードロックなのかなと思って聴いてみたら、「え、ジャズやん」という感じだった。
 若いころはジャズの知識はまったくなくて、ハードロックやパンクロックばっかり聴いていたという草野くん。「そういう耳には、Soft Machineの音楽はかなり難しかった」
 このバンドは年代によってメンバーが結構かわっているので、音楽性もかなり異なる。草野くんには、「初期は前衛的でフリージャズのような作品もあり中期くらいの曲が聴きやすいかな」。
 このアルバムでも、先ほどのアラン・ホールズワースがギタリストで参加している、「メチャメチャ、ギタープレイがすごい!」。
 ジャズロックは基本的に長い曲が多いが、この曲はその中でも短めで「とっかかりとして選んだ」そうだ。
Soft Machine - Save Yourself ( live 1968 )


 ジャズって・・・。
 草野くんの解釈では、現代のジャズは「ちゃんと音楽理論を踏まえて、そこから発展させていくタイプの音楽だったりするので、ちょっと理系の音楽という印象がある」。
 もともと3コードのパンクロックをやろうとしていた身からすれば、ジャズは「単純にリスナーとして完全に受け身で聴いちゃう音楽だった」。


 次は、Steely Danの「doctor wu」(1975年、4thアルバム『Katy Lied』)。
 今回このテーマのために調べていたら、「アメリカのバンドでもSteely Danはジャズロックに分類されていることがある。R&Bっぽい曲もあるので、曲によるとは思うが」。
 「イギリスのSoft Machineのようなジャズロックの流れと、アメリカのAORにつながるようなSteely Danのような流れがあるのかな」と。
 かつて代々木体育館のSteely Danのコンサートに行ったことがあって、そのときも「ロックというよりジャズっぺーな」と思った記憶があるそうだ。「コードがおしゃれだしね」
 この曲も、「ジャズロックというより、ジャズの要素を多少感じるロック」という印象。
 (AORにつながる・・・がわかるような)

 次の曲は、Jethro Tullの「Bouree」(1969年、2ndアルバム『Stand Up』)。
 Jethro Tullはココで特集もしたが、「個人的に大好きなバンド」。
 基本的には、ブリティッシュ・トラッドのエッセンスが入ったブルースロック、もしくはブリティッシュ・トラッドが入ったハードロックだが、「曲によってジャズな雰囲気がある。フルートが入っているせいもあるのかな」。
 この「Bouree」は、「バッハの曲をジャズっぽいアレンジでロックバンドが演奏している」という曲。
 「基本ロックで、途中ジャズは展開があって、おもしろい楽曲」


 メッセージコーナー。
 結婚式場でバイトをしているリスナーさんから。
 披露宴のBGMでスピッツが流れることがあるが、「先日、なんとスピッツだらけの披露宴に出くわしました!」。
 スピッツの曲はいろいろなタイプの曲があるから、「いろいろなシチュエーションで使えるのでは」と。
 そういうことは草野くん自身もきくことがあるけれど、「でも意外とネガティブワードが入っていることが多いから、どうなんだろう・・・」。
 (私もそんな気がする。ハッピーな感じの曲でも、あれっ!って)
 「i-O(修理の歌)」は「結婚披露宴に合うよね~」と複数の人から言われたらしいけど、イントロからハモンドオルガンだし、「合うなあと一瞬、自分でも思っちゃった」。
 それを知ってから、ライブで歌うときは、「誰かの結婚披露宴に呼ばれて歌っている自分、みたいな気分になる」んだそうです。
 「使っていただけるのは、照れくさいけれど、素直にうれしいと思います」

 Green Dayの15年ぶりの来日ツアーのライブに参加されたリスナーさんから。
 「バンドが最高なのは言わずもがな、もう一つ、収穫が・・・」
 サポートアクトのおとぼけビ~バ~が「おもろくて、かっこいいライブをしていて、一目でにファンになりました。」。
 「草野さんは、前座やサポートアクトで、初めて見て気に入ったバンド、ありますか?」
 草野くんがパッと思い浮かんだのは、Deerhoofが来日したときにフロントアクトだったgroup_inou(グループイノウ)という音楽ユニットで、「ヒップホップなんだけどエレポップっぽくもあって、独特な音楽なので、一時期はまっていた」。はまったのは、「自分の音楽とまったく違うので、それもあるのかな」。


 草野くんとジャズっぽい曲

 普段、ガチのジャズはあまり聴かない草野くんだが、「エレキギターの音自体が好きなので、古いギタリストもののジャズの音楽はちょこちょこ聴いている」。
 バニー・ケッセルとか、ウェス・モンゴメリーとか、「楽屋で流していることが多いかな」。
 (ウェス・モンゴメリーは、ジャズ好きな友人のオススメで、よく聴いてたなあ)
 その影響で、20年ほど前、ジャスのコード進行を真似してジャズっぽい曲を作ろうとしたことあり。でもできあがったとき、「これはもう草野正宗じゃないなってすごい違和感があって、それでやめた」。
 今だったら、「あれから20年もたってるし、今ならちょっとアダルトな感じ・・・、イケたりするかな。どうかな。ダメかな。ウン」


 そして次は、Billy Cobhamの「Quadrant 4」(1973年、ソロ1stアルバム『Spectrum』)。
 ジャズドラマー、Billy Cobhamのソロアルバムからのナンバー。
 キーボードはチェコ出身のヤン・ハマー、ほっとギターはディープ・パープルで弾いていたトミー・ボーリン。
 「トミー・ボーリンさんはディープ・パープルの頃はちょっと微妙なギタープレイだったんですけど。これは賛否両論ありますが。ジャズなギターはメチャメチャカッコいいんですよね。ハードロックにおさまるギタリストじゃなかったのかもしれないね」。

 そして最後の曲は、Jeff Beckの「Star Cycle」(1980年、8thアルバム『There & Back』)。
 彼も「年代やアルバムによって、ブルースロックだったりハードロックだったり、音楽性が違ったりする」。
 70年代以降は、「ジャズというよりヒュージョンなイメージかな」。
 ヒュージョンというジャンルも、「ジャズの中にロックとかラテンとかクラシックとかの要素を混ぜた、ヒュージョンした音楽という意味で、ジャズロックの1つの形」。
 Jeff Beckは、ギターフレーズはブルース・スケールだったりするが、ヒュージョンの1つの形を作った、と言える。
 この「Star Cycle」は、70年代の曲だが、黎明期のデジタル・シーケンスの音が入っている。草野くんの高校のときの先輩のバンドがこの曲をコピーしていて、「シーケンスのピコピコいう音も再現されていて、かっこいいなあ、って憧れていたんだよね。あの憧れの先輩のJeff Beckのコピーバンドのパフォーマンスが、その後のスピッツの『渚』や『見っけ』のシーケンス音につながっている」。
 だから、「『渚』のシーケンスは、Jeff Beckのこの『Star Cycle』のオマージュと言っていい」。
Jeff Beck 【STAR CYCLE】【CAUSE WE'VE ENDED AS LOVERS】1986 Live in Japan


 特集の最後
 ジャズロックではなく、あくまで「ジャズっぽいロック」ということで。
 そして、ジャズなロックではなく「ロックなジャズ」というのもある。マイルス・デイビス、ハービー・ハンコックというジャズの大御所にも「ロックに寄せた作品」というのがある。
 こちらは20分越えの曲とかあるので、「興味のある方はぜひサブスクとかであさってみてください」。


 そして、今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、Emi Meyerの「庭園」(2010年、2ndアルバム『パスポート』)。

 (イントロは、「グリーン」。この季節に!)
 このコーナーも、「今日はジャズな雰囲気で」。
 Emi Meyerさんの名前はなんとなく知っていたけれど、サブスクで聴くようになった。
 「ジャズシンガーというよりは、基本ジャズなんだけど、そこにおさまらないシンガーソングライター」という感じかな。
 「歌声がクールで、ちょっと尖った感じ。こういう歌声って、英語の曲だと珍しくはないけど、日本語だとすごい新鮮でカッコいいなと思って聴いています」
 彼女の曲は、「シナモンティーを飲みながら聴く? いや、違うかな。・・・というよりショートカクテル? 強めのカクテルを飲みながら夕焼けを見てるって感じかなあ、ドライマティーニとか? あんまり飲んだことないけど。聴いてて、自分までクールガイになれるような気がします」。
Emi Meyer “Golden Child”【Official Music Video】
(すみません、私の好きな曲です。声もいいなあ)

 そして来週は、「ロック界の佐藤さんで漫遊記」。
 ロック大陸初の「名前縛り」!
 日本でいちばん多い名字は「佐藤」さん。ロック・ミュージシャンにも佐藤さんは大勢いる。
 そんな佐藤さん絡みのロックナンバーを!
 (あ、いろいろ浮かんできたけど、楽しみだなあ)

 「草野さん、UFOキャッチャーで大物取ったぞー!」


                              


 大の里の話題で大盛り上がりだけど、個人的には高安、ヤンチャだったころからの阿炎若隆景が推し!です。
 高安の笑顔にほっこり・・・。一度は優勝してほしいのですが・・・。
  https://www.daily.co.jp/general/2025/05/25/0019028482.shtml
  https://www.daily.co.jp/general/2025/05/26/0019030337.shtml

 さっきビデオを見て、危惧していたとはいえ、寛先生が亡くなったことを知りました。
 柔らかくておおらかで、厳しくも温かいおじさんでした。寂しい・・・。


 街道沿いを歩いて戻る。

 そういえば、車椅子の母をのせて、母の好きな寿司を食べに、この道を何度も車を走らせたことがあった。
 存在がなくなるというのは、なんとも不思議な感じだ。

 肉親も、友人も、ここからいなくなって気配さえ消えたのに、記憶の奥に揺れていたりする。

 鮮烈だった夏の思い出のような映像や音も、だんだん怪しくなって、最近は弟が言いそうなことや考えそうなことが一つも思いつかないような感覚を味わう。どんなやつだったっけ?と自分に問いかけたりしている。
 35年の月日は果てしなく残酷だ。


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