2025.04.27
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM
「4月最終週からいよいよ5月ということですが、いかがお過ごしでしょうか。心に余裕がある方も、意外とギリギリだという方も、ちょっとした息抜きにしていただけたら幸いです」
そして今日は、「お待たせしました! オールリクエスト、【ファッションで影響を受けたアーティスト・リクエストで漫遊記 PART①】です」。
「たくさんのリクエストとともに、楽しいメッセージ、興味深いメッセージ、いろいろいただきました。洋楽邦楽混ぜ混ぜでお届けしようと思います! あなたのリクエストがオンエアされますでしょうか」
オンエアリスト
01 メモリーズ(スピッツ)
02 ドキドキ(JUDY AND MARY)
03 愛のしるし(PUFFY)
04 Fuji-san(Patti Smith)
05 Coffee-milk Crazy(Flipper's Guitar)
06 Coma White(Marilyn Manson)
07 Rock and Roll Love Letter(Bay City Rollers)
08 LADY(米津玄師)
09 ZOOM UP !(カヒミ・カリィ)
漫遊前の一曲は、スピッツで「メモリーズ」(2000年、22thシングル「放浪カモメはどこまでも」と両A面/2004年、スペシャルアルバム『色色衣』)。
「スピッツのビデオクリップの中では、オシャレに仕上がっているかな?」ということで。
(2000年にこの曲を初めて聴いたあの季節を懐かしく思い出します)
こんなハガキも、「東山魁夷さん、平山郁夫さんの描く日本画の岩群青の小物、即決購入してしまいます。スピッツもブルーのイメージあります」。
「アートのほうのアーティスト」でのリクエスト。これはこれで「テーマとしてはおもしろい」が、ただし今回はミュージシャンやシンガーが対象だそうですよ。
最初の曲は、JUDY AND MARYの「ドキドキ」(1995年、8thシングル/1995年、3rdアルバム『MIRACLE DIVING』)。
「ドキドキ」のMVのYUKIちゃんがかわいすぎて、「YUKIになりた~い」と思った、リスナーさんのお母さんのエピソード。
ネクタイの結び方を父親にならって制服姿のファッションを真似したそうです。パッツン前髪は当時の彼氏には不評だったって。そんなお母さんに幼少期から「ジュディマリの英才教育を受けてきた」リスナーさん、「全世代に通用するYUKIちゃんのかわいさ」に毎度うっとりさせられている。
今回、リクエストがいちばん多かったそうです、ジュディマリのYUKIちゃん。
「オレのまわりでも、YUKIちゃんになりたい!っていう女性いましたもんね。今も変わらず、かわいカッコいい感じをキープしてて、すごいなと思います」
そういう意味では、「長いこと日本のファッションリーダー」だった。
(私自身はすでに青春ではなかったけれど、本当に懐かしい楽曲と声!)
JUDY AND MARY - ドキドキ (MV)
次は、PUFFYの「愛のしるし」(1998年、6thシングル/1998年、2ndアルバム『Jet CD』)。
PUFFYは、「ジュディマリに負けないくらいメッセージが多かった」。
ファッションが大好きで真似していたリスナーさん、「古着の小さめTシャツにダボダボジーンズ、靴はごついNorthwave。髪は高めのツインテールで専門学校に通っていました」。付き合っていた彼氏の勤め先では「PUFFYみたいな彼女」と呼ばれていた。スピッツが楽曲提供したことも、「とてもうれしかった」と。
草野くん曰く、「PUFFYみたいな彼女って、当時大勢いたと思うんですが、PUFFYみたいな男の子も大勢いた? あのポテットとしたNorthwaveのスニーカー履いてる男子も結構いたからね」と。
草野くんは「オレは似合わなそうだったから、手を出さなかったんですけどね」。
最近また古着ブームで、「スカジャンに色落ちしたワイドなデニム、みたいな女性も結構見かけるようになった」。
PUFFY「愛のしるし」 (JET TOUR'98)
次の曲は、Patti Smithの「Fuji-san」(2012年、アルバム『Banga』)。
彼女は5月に来日予定。
リスナーさんは、「同じような服を同じように着て、同じようなブーツで無造作な髪型で好きなテイストを着心地で選んで無頓着に纏うのを真似しています。彼女はキース・リチャードを真似しているから、私ももとはキースかも、とか言いたい!」と言いつつ、なかなかセンスが伴わないと軽く嘆く。
草野くんも「この無造作な髪型で無頓着に・・・というのが、憧れるけど、なかなか難しいよね」。
「シンプルなものこそ」難しいのね。
草野くんの友人にも、「普通のシャツに普通のデニムなのに不思議とオシャレに見える人がいる」。でも「オレがやるとただのおじさんになる。髪も無造作ヘアのつもりが、寝ぐせ直しに失敗した人みたいになったり。なんなんでしょ」。
アドバイスは、「微妙にセンスが問われるんだと思います。積み重ね? 経験値もあると思うので、ともにがんばりましょう」。
パティ・スミス Patti Smith
(レベルが高すぎて、真似することすら思いつかない存在)
そして次は、Flipper's Guitarの「Coffee-milk Crazy」(1989年、デビューアルバム『three cheers for our side 〜海へ行くつもりじゃなかった〜』)。
リスナーさんが憧れたのは「小沢健二さんのボーダーTシャツ」。地方に住んでいた彼女にとって、渋谷や表参道は遠い世界だったので、「さぞかしオシャレでステキなんだろうと、日々妄想していました」。
そんな中、ボーダーTシャツを着て小沢さんの曲を聴きながら、渋谷の風を感じられるような気がしていた、と。
もう一人のリスナーさんは、中学生の頃にFlipper's Guitarを聴いて、そのオシャレさにノックアウトされ、メンバーがよくかぶっていたベレー帽を買ってもらったり。いまだにベレー帽をかぶることが多いそうだ。
SAINT JAMESのバスクシャツ、草野さんも憧れたけど、小沢さんより遡って、ピカソ! 「いつもボーダーのシャツ着てて、カッコいいなあと思っていました」。
ボーダーシャツという意味では、「楳図かずおさんも貫いていましたね」。
学生の頃にベレー帽にチャレンジした草野くん、「オレがかぶると、想像してみてください、戦場カメラマンの渡辺(陽一)さんに近くなるんですよね~。なので、最近かぶることはなくなってしまいました」(笑)
(94、5年頃の雑誌のグラビアで、ベレー帽じゃないけどハンチングの草野くん、見たことあり。個人的には、あんまり・・・と思った記憶が。すみません)
「当時、Flipper's Guitarに影響を受けた人は男女ともに多かったと思います」と。
そして、Marilyn Mansonの「Coma White」(1999年、3rdアルバム『Very Emergency』)。
中学時代にMarilyn Mansonさんの影響で眉毛を全剃りしていたというリスナーさん。見た目から周りになめられないというメリットあり。でもその反面、「モテ皆無。それまで眉毛が堰き止めていた汗が直接目に入ってきてしみる」というデメリットも。
「マサムネさん、眉毛を剃るときは気をつけて」と。
でも草野くんにも眉毛エピソードが・・・。『Clispy!』の頃、眉毛を整えようとして抜いていたら、「調子に乗って抜きすぎた」のがライブの前日。楽屋で、「それやばいよ、眉毛、ほぼないじゃん」と言われて、たまたま来ていた美容師の友人に眉毛を描いてもらって事なきを得た・・・ということが。「たぶん、お客さんは気づいてなかったと思う」
そのときの経験から?、「眉毛っていじると印象変わるよね。でも汗が入ってくる、というデメリットはちょっとわかりませんでした」。
次の曲は、Bay City Rollersの「Rock and Roll Love Letter」(1976年、北米向けアルバム『Rock and Roll Love Letter』/オリジナルはアメリカのティム・ムーアさんの作品)。
小学生の頃に大ファンだったリスナーさん、「歌詞もわからずに聴いて、大人になったような気になっていた」。スコットランド出身の彼らと言えば、「タータンチェック」。洋服は何でもタータン生地のものを着て、マフラーなどの小物もタータン。パット(・マッグリン)のファンだった彼女は、彼の脱退をきっかけにBay City Rollersとタータンチェックにさよならしたそうです。
もう一人のリスナーさんも、中学生でファンになり、マフラーや傘など身につけるものをすべてタータンチェックでそろえていた。今でもタータンチャックは大好きで、生地を買ってスカートを作ったりしているんだそうです。
草野くんより少し上の世代かもしれなくて、「周りにタータンチャックの人がいなかった」が、事務所の坂口氏は「オレ、メチャメチャ影響受けて、親にねだって買ってもらったことあるよ」と。
彼らはKitKatのCMにも出ていたし、「影響を受けた人、多かったのかな」。
当時、地味なチャックの服はあったけど、「タータンチェックはおしゃれアイテムだったし、値段も安くはなかったでしょうね」。
「チェッカーズの衣装も、Bay City Rollersの影響とかあるのかな、わかんないけど」
次の曲は、米津玄師さんの「LADY」(2023年、4th配信限定シングル)。
米津玄師さんはご本人が「つなぎ好き」を公言しているそうで、ライブやMVだけではなく普段着としても着ているそうだ。「なんなら、つなぎしか着ていない、とのこと」。
つなぎ好きのリスナーさんからの情報。「とうとうグッズにも登場!」
「草野さんは、普段つなぎを着ますか? 『夢追い虫』のMVにもなっているライブ映像、大好き。あのつなぎ、まだ持っていたら着てほしいです」と。
(あのライブ映像は、ステキですよね~。)
リスナーさんは「スピッツと米津さんを見習って、今年はつなぎを着て農作業をするんだ~!」。
「そうそうステージでつなぎ,着てました。なんで着てたのか、思い出せない。なんとなく着てたよね。その前の『ハヤブサ』のときにみんなで作業着を着てたから、そこからかな?」
(2000年のROCK IN JAPAN FES(第1回の当時は、まだこの名称ではなかったけど)では、草野くんは紺のつなぎに頭に白いタオルを巻いてましたね。「空も飛べるはず」「春夏ロケット」の映像が見られる)
「インディーズの頃は一時期オーバーオールを着てたこともありますし」
オーバーオールもつなぎも「スタイルがよく見えるんですよ。最近ファンクラブの撮影でも着ましたけど。でも米津くんはもともとスタイルいいからね。グッズのつなぎ、拝見しましたけど、腰のところをベルトでギュッと縛って、着方もちょっとオシャレでしたね」。
「オレもまた着ようかな」と言いつつ、「実は昔つなぎ着たとき、トイレが大変だったんですよ」。学生時代の看板屋のバイトで着たけど、「普通の作業着のほうが楽だった」そうです。「だからプライベートで着ることはないなあ」。
でも調べてみたら、「そのあたり機能的になっているみたいです」。
米津玄師 Kenshi Yonezu - LADY
今日の漫遊最後の曲は、カヒミ・カリィさんの「ZOOM UP !」(1995年、メジャーデビューミニアルバム『My First Karie』)。
大学のときにこの曲を聴いて、「こんなオシャレな曲があるのか!」と衝撃を受けたリスナーさん。さっそくCDを買いに行って、「クールビューティーのビジュアルに心を射抜かれました」。
以来、「ジャケットのように、黒い衣装に髪をぴったりほっぺに添わせるスタイルが私のこだわりになりました」。
バイトのおばさまからは、「また今日も黒だわ~。若いんだから明るい色着ればいいのに」と笑われたとか。
草野くん曰く、カヒミ・カリィさんは「オシャレでキュートでカッコいいんだけど、ちょっと謎めいた感じがあって、そこはほかのオシャレな歌手やタレントさんとは違っていた。カヒミ・カリィというブランドみたいな感じ? 誰もが知ってるんじゃなくて、私だけが知ってる特別感があったのかなあ」
90年代だと、「男性では、藤原ヒロシさんもそんな感じだった。実はうちで弾いているメインのアコギは藤原モデルです。すごくいい音です」。
特集の最後
こういうテーマだと「ついつい自分語りしちゃう」草野くん。
このテーマで草野くんが「パッと思い出した」のは、マイケル・シェンカー。「黒いブルゾンとコンバースのハイカット・スニーカー、これ、真似しましたね」。
そして、「ブルーハーツのヒロトさんが雪駄を履いてたことがあって。これもすぐ真似したね」。
最近、とあるミュージシャンのインタビューを読んでいたら、「ファッションデザイナーのエディ・スリマンの服を追っかけて着てるって言ってて」。
エディ・スリマンはロックっぽいカッコいい服をデザインしているが、「すごい高くて。デザインは興味深いんでネットで検索して眺めて楽しんでます。そこまで服にお金かけたくないんで(笑)」。
そして来週も、【ファッションで影響を受けたアーティスト・リクエストで漫遊記 PART②】。
「まだまだ楽しいメッセージをいただきましたので」
「草野さん、買い物不便だから引っ越すのに、引っ越し直前に目の前にコンビニできました」
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