隠れ家-かけらの世界-

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私の夏が終わる~豊洲サンセット初日

2024年09月28日 00時45分32秒 | ライブリポート(スピッツ)

2024.09.26
豊洲サンセット
at 豊洲PIT


  出演  XIIX/Kitri/Chilli Beans./家主/スピッツ



 豊洲は1年前よりもっと賑やかになっていた。郊外に住む私には、近未来都市の風景(笑)。
 そのときも思ったけど、2016年に奥田民生+NICO Touches the Wallsの対バンライブ(ココ)で初めて豊洲PITを訪れたときの風景がこんな短期間に激変してしまうんだ、という驚きとちょっとした恐怖?
 豊洲駅から十数分歩きながら、いつも同じことを思っている自分にちょっと笑えてきた。

 到着は開演12分前だったので、すぐに中へ。
 ここのキャパは仙台GIGSの2倍くらいだと思われ(あそこは後ろでもよく見えたなあ)、去年の経験から、すこ~し前のサイドに陣取る(テツヤくん側)。
 前のほうは、スピッツのときにはぎゅうぎゅうになるんだろうけど、ここはよさそう。
 ステージバックには、サンセットのロゴが大きく掲げられている。


★XIIX
 中央の8823ステージで。
 何も予習せぬまま、UNISON SQUARE GARDENの斎藤さんのバンドだという予備知識だけ。「テントゥエンティ」と読むことすら知らなかった。すみません。
 2010年(ココ)、2014年(コチラ)にスピッツの夏イベでUNISON SQUARE GARDENに遭遇して、かなり興奮気味に書いている。
 XIIXの誕生経緯は何も知らないが、斎藤さんはここでは作詞作曲を担当されているとか。
 XIIXの曲「Answer 5」の中にスピッツの「メモリーズ・カスタム」のカバーをはさんでのパフォーマンスは最高だったな。違和感なく、彼らの曲でした。彼の声にもぴったり合う感じ。

 ああいうカバーって、実は会場の多くのスピッツファンの心をつかむ効果もあるんだろうけど(お約束のワイパーまで出現して盛り上がったし)、でも、そういうこととは関係なく、とてもいいカバーだった。
 斎藤さんは「スピッツと皆さんへの?感謝状のつもりで、一生懸命に練習しました」と言ってたし。
 草野くんの「XIIXはフロアで見たかった」には、田村・テツヤ両者も大きく同意。


★Kitri
 3373ステージに登場。
 Wikiには「姉妹ピアノ連弾ボーカル・ユニット」と記載されている。

 ステージがよく見えなかったけれど、ピアノ、ギター?、パーカッションなどの音がいくつにも重なって耳に届き、その重なりが非常に心地よく響く。
 声の繊細な美しさから、最初「癒し系?」と思ったけれど、とんでもない・・・、もっと深い音楽の力を感じさせてくれたし、ステージが見えないから、二人で演奏しているとは思えなかった。
 MCによれば、10年前にスピッツのライブでピックをキャッチしたそうで、「音楽をやるように」と背中を押されたような・・・とそんなお話をされていた。
 セトリの曲を流れるようにつなげて聴かせてくれて、ラストは圧巻の「アジサイ通り」。
 あの曲の雰囲気を生かしながら、ピアノの連弾によるアレンジが奇を衒わずに、でも独特で、アジサイ通りを傘もささずに走っていく誰かの姿が見えたような・・・。
 草野くんは、「思ったよりサイケな感じで、聴いていると気持ちよくなってくる」と。本当にそんな感じです。


★Chilli Beans.
 8823ステージで。
 かわいいガールズバンドなんだけど、音源で聴いたよりずっと太いサウンドと、ボーカルをはじめみんな歌がうまい。

 ドラムは打ち込みらしいけど、ギターとベースは生々しく響く(このあとが家主なんで、爆音で比較してはいけないんだけど)(笑)
 曲終わりで、ボーカルがコケティッシュな声でひと言加えるんだけど、あれは曲名を言っているのかな?
 セトリを見たら、すごく短いタイトルばかりだったので。
 草野くんは、「Chilli Beans.を聴いて、若返った!」と言っていました。


★家主
 3373ステージではみ出すように!
 人気ありますね。フロアも盛り上がりがすごかった。
 1曲目の「近づく」は、演奏後「マイクテスト?OK」と言っていたので、オープニングだと思ったのはサウンドチェックだったのかな?(違っていたらすみません)
 昨年、このインタビュー(ココ)を読んだことを思い出した
 音が生々しくて粗削りで、歌詞に気どりがなくてストレートに響いたり、でもひねくれもあったり。そして私にはどの曲もメロディーがとてもクセになって心に残る。
 パフォーマンスを見たのは初めてだったけど、思ったよりずっと激しくて揺さぶられました。みんなボーカルだから、声の重なりも心地よい。
 なんか勝手に内省的なバンドかと思っていたけど、気持ちよく裏切られた。
 草野くんは、「(自分が)二十歳だったら、絶対に追っかけやってた」って。
 楽屋で、かなり聴き込んだと思われるスピッツの古いCDにサインを頼まれたそうだけど、自分が20歳だったら「こっちがサインをお願いしていた」と。
 テツヤくんも田村くんも強く同意していたな。
 テツヤ「楽屋に『家主』ってあってさ、なんかエラそうなんだよね」
 草野「家賃持っていくような?」
 には笑ったけど。
 最後に、田中ヤコブさん(だと思う)が「ボクがこんなことを言うのはおこがましいのですが・・・次はスピッツです」
 いやいや、言ってください(笑)


★スピッツ
 この前の『ロックのほそ道』(ココ)は2日目で、今回は初日なので、アンコールの「歩き出せ、クローバー」を聴くことができた! CDそのままのイントロで「久しぶり~。えー、いつ以来だろう?」と興奮して、帰宅して調べたら、2017年の12月の「新木場サンセット」(この年は冬にイベント? その理由がココには書いてないんだけど。ちなみに、カバー曲はポルノグラフィティの「アポロ」でした)で聴いてたことが判明。全然記憶にないの・・・。

 オープニングの「醒めない」からフロアは一気に熱くなる。ステーキのライトでみんなの振り上げた腕がシルエットになってヒラヒラ踊る。
 エンディングで音がビシッと終わるところ、ヘンなところでグッときます。
 「ハチミツ」から「恋する凡人」への流れも心地よい。
 「怪獣の花唄」・・・、隣のカップルがビックリしていました。「ええっ、どーしたの?」という感じ。家主のファンで、スピッツも好きだけどライブは初めて・・・という感じで、夏フェスでの彼らのカバー曲が恒例になっていることもご存じないようで。「ロックのほそ道」でも隣の男性が驚いていたけど、ここでもカップルが大喜びだった。
 「群青」は、「ロックのほそ道」では﨑ちゃんとクージーのコーラスがよく聴こえてよかったが、ここでは三人の声が重なって聴こえてきて、これはこれでよかったな。音響って、会場によっても異なるけど、フロアのどこにいるかにもよるんだろうな。斜め前の小柄な女性は、遠慮しがちに群青ダンスを完コピで踊っていました。
 この夏は大好きな「ローテク・ロマンティカ」を2回も聴くことができて大満足。歌詞の妖しさとサウンドのキレの微妙なバランスでボーカルの声も気持ちいい。
 「8823」では、田村くんが中央の8823ステージから左右の3373ステージに下りる! その前にもあったかもしれないけど、見えなかったんで。
 やっぱり行くんだなあ、と思って見ていたら、ベース弾いたり弾かなかったり、楽しげなようす。
 (さっき今日の豊洲サンセットに行った知り合いから、「マサムネくんも3373ステージに行ってたよ。ストンと下りて、彼らしいね。大歓声だったけど」とLINEあり)
 「野生のポルカ」は印象的なイントロで歓声! 振り上げられた腕! 腕! 腕! この曲では、一旦上げちゃうと下ろせないから、覚悟がいる(笑)。
 そのすきに、フロントマン三人がそろってマイクに向かって歌っているところを盗み見る。スピッツとしては結構レアな光景で、私の中では価値があるシーン。
 ラストの「めぐりめぐって」はやっぱり心揺さぶられる。私がライブのラストに聴きたい曲の中のかなり上位にいる曲。お決まりのリズムで、手を叩く私たち。
 単純だけど、やっぱりやっていくしかないよな~とか思わせてくれる。


そして覚えている限りの★MC★を思いついた順番に。

 出演バンドの感想を語るとき、
 草野くんったら「1組目は・・・なんだったっけ」で下向いて、言葉に詰まる。
 おいおい、と心配したら、両脇の二人が、「ten twentyだよ」。
 「ああ、ten twentyが最初だっけ?」ととぼけてたけど。

 草野「今度、家主とか、Sumikaとか、そっち系?でなんかやってみる? yonigeとか(笑)」と言ったあとで、「オレらは何だろう」
 田村「(スピッツだし)飼われてる?」
 草野「飼われてる? 飼い主?」
 そのあとで、草野くんはフロアに向けて両腕を広げて、「飼い主はみなさんですっ!」って。

 去年のアンケートに、3373ステージが低くくて見にくい、というメッセージが書かれていて、それで、今年は30cmも高くしたそうだ。
 かなり見やすくなったと思う。
 もっと高くした方がいい? 中央ステージより高くする?と言ったあとで、どっちにしても田村くんが3373に行くだろうし、「のぼって怪我したら・・・」みたいなやりとりがありました(ちょっと不正確であやふや)。

 そんな田村くん、「(XIIXの)すってぃになりたい! かっこいいんだもん。あんなふうにカッコよくベース弾きたい」。すってぃ、はXIIXのベーシスト、須藤さんのことのようです。
 「(自分は)Kitriには・・・入れないし」(それは無理だ)には草野くんが一呼吸おいたあとで、「入れるかも。努力すれば・・・」。(努力って・・・)
 (あれ、「努力すれば・・・」は、「すってぃになりた~い」のときに言ったんだっけ?)

 草野「みなさん、ずっと立ったままで大丈夫ですか? (大丈夫~の声に)すごいですね、若い人たちの中に、オレらと同じくらいの人もチラホラ目に入るけど(もっと上の人もいるよ・・・)。オレも(「怪獣の花唄」を終えたあとで)息切れしてる場合じゃない。皆さん、最後まで、隣の人に愛をもって」

 メンバー紹介のときの﨑ちゃん、「最近少し涼しくなってきたけど、今日はちょっと暑くて、ここでも熱いライブが見られて、楽しかったです」みたいなことを言っていた。

 田村くんは自己紹介のときにいつもみたいにベースを弾いて(「たまご」だった?)、そのあとに弾いた曲で、草野くんも途中からノッて弾いたあとで、最後に「フッ」って笑っていたけど、あれは何の曲? アイアン・メイデンの話していたから、そっち?
 今夜は有明アリーナでアイアン・メイデンのライブがあったそうで、
 テツヤ「田村が行きたがってた。グッズだけでも欲しいって」
 でも、チケットがないと買えないらしい。
 それでも行って「中に入りたい!とごねている田村が羽交い絞めにされてたらおもしろかったのに。いてよかったね」とテツヤくん。草野くんが「ベースレスのバンドになるとこだった」って。

 一年前にここに来たけど、ついこの間のことのよう・・・と言ったのはクージーだっけ?

 そして、最後に、「この空気はここにいる誰一人欠けてもできなかった。だから、生まれてきてくれてありがとう。・・・生まれてきてよかった」とボーカルが。

 豊洲駅まで急ぎ足で歩きながら、少し戻ってきた暑さも感じつつ、私の夏はこれで終わり、としみじみ思いました。
 来年はどんな夏になるか? まあまあ元気で、このイベントに参加できるのか。チケットが取れなかったと残念がるのか。はたまた・・・。
 わからない次の夏のことはさておいて、明日のことに思いを馳せることにしよう。
 問題は山積みだ・・・!
 でも、今年も夏の終わりにかっこいいパフォーマンスを見せてくれたスピッツたちに、まずは「ありがとう!」。

 そして、レポとは言えないグダグダを今回もここまで読んでくださって、ありがとうございました。


出演者のX。写真も見られます。
XIIX
  https://x.com/xiixinfo/status/1839330940721693079
XIIXの須藤優さん
  https://x.com/U_suto_/status/1839461158966964437

Kitri
「アジサイ通り」を聴けます。  https://x.com/StaffKitri/status/1839246034046001376
  https://x.com/__kitri/status/1839507803612000346

Chilli Beans.
  https://x.com/chillibeans_mc/status/1839291254804459560

家主
  https://x.com/YANUSHI_BAND/status/1839500638306418759
家主の田中ヤコブさん(ギター・ボーカル)
  https://x.com/CobOji___/status/1839335454933701086
家主の田中悠平さん(ベース・ボーカル)
  https://x.com/kurigohankyo/status/1839326214840021226
  https://x.com/kurigohankyo/status/1839329845521887736



スピッツ セットリスト
01 醒めない
02 ハチミツ
03 恋する凡人
04 怪獣の花唄
05 群青
06 空も飛べるはず
07 ローテク・ロマンティカ
08 美しい鰭
09 8823
10 野生のポルカ
ENCORE
11 歩き出せ、クローバー
12 めぐりめぐって


今夜2日目(09.27)の出演者のXだけ、あげておきます。
SUPER BEAVERの渋谷さん
  https://x.com/gyakutarou/status/1839649515441357045

離婚伝説
  https://x.com/rkndnsts/status/1839651465583112248
離婚伝説の松田さん
  https://x.com/ayumu_sic/status/1839652061287485770


 ちなみに、コレクターズの今年のスピッツカバーは「ミカンズのテーマ」だったそうです。毎年、この選曲がユニークでさすが。
 今までは、「シャララ」とか「ガラクタ」とか・・・。


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2 コメント

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コメ、遅くなりました2 (vampirekitten)
2024-10-13 16:09:06
楽しいレポ、ありがとうございます。今年は暑さがまだ続いてるけど、スピッツファンにとっては、まさしく夏の終わりを感じさせるイベントですね。あのロゴを見るだけで、行けなくても気分が上がる。あと今回、8823ステージと3373ステージの位置関係を知れて、そっか~!と納得しました。
「野生のポルカ」、言われて見れば、みんなでコーラスする美味しい曲ですもんね。3人が前に出てきてハモるなんて、それは盛り上がるだろうなあ。
で、マサムネはMCで、「飼い主は皆さんです!」ですと?彼がちょっと照れながら、満面の笑顔で両手を広げてる様子が目に浮かび、むちゃ嬉しいです。おう任せとけ、YM71D、ず~っと飼い主でいるぞ~!って伝えたいw
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夏の終わり (かけら)
2024-10-15 10:01:09
vampirekittenさん

9月だったけど、やっぱり「夏の終わり」な雰囲気が強くて、独特なイベントです。

「ずっと飼い主でいるぞ~!」、笑えます、気持ちよく。
いつまでも青々としたバンドで、妖しく、ときにすがすがしく吠えていてほしいですよね。

あの8823、3373ステージのおかげで、展開がスムーズで、待っている時間が短いのがすばらしいイベントです。
3373ステージは狭いので、どうかなとも思うのですが、そのほうが響くバンドもあると思うし。
今回は高くなって、見やすくなっていたようです。

ありがとうございます。
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