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隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

オペラやカンツォーネだけじゃない・・・、イタリアのロックで漫遊記

2025年05月20日 17時56分16秒 | スピッツ

2025.05.18
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM



 「5月3週目。運転中の方、お仕事中の方、暇こいてる方、いろんなシチュエーションの方がいらっしゃると思いますが、ちょっとした息抜きにしていただけたら幸いです」


 そして今日は、【イタリアのロックバンドで漫遊記】
 ひさびさに国縛りの漫遊。
 今まで、デンマークトルコオーストラリア韓国ドイツ・・・、いろんな国を漫遊しましたが、今回はイタリア。
 イタリアというと、オペラやカンツォーネの国、という感じで、「ロックのイメージ、薄いかもしれないが、独特なロックバンドがいるんです」。


 オンエアリスト
 01 猫になりたい(スピッツ)
 02 Beggin(Maneskin)
 03 Davanti Agli Occhi Miei(New Trolls)
 04 Celebration(PFM)
 05 Zombi(Goblin)
 06 Chi Fermera La Musica(I Pooh)
 07 Carolina Reaper(Hell In The Club)
 08 白い波(ヒデとロザンナ)

 漫遊前の一曲は、スピッツで「猫になりたい」(1994年、9thシングル「青い車」のカップリング/今日は、2021年、スペシャルアルバム『花鳥風月+』から)。
 歌詞の中に「イタリア南部のシチリアの地名が出てくる」ということで、この曲。
 (かわいい妖しい楽曲。小岩井の雨の中のパフォーマンスを思い出す。雨の中、現場にいたんだけど、映像として残っているのは、あの独特な雰囲気の若き日の彼らのライブ映像)
 曲終わりで。シチリアに撮影で行ったとき、「風が爽やかで、すごいいいところでした。カンノーリってお菓子が美味しかった記憶があります」。

 最初の曲は、「最近のイタリアのバンドと言えば・・・」、Maneskinの「Beggin」(2017年、デビューEP『Chosen』/オリジナルは、1967年、The Four Seasons)。
 2016年、ローマで結成されたバンド。
 「ダミアーノ・デイビッドさんの声がインパクトありますよね。しゃがれているけど整っているというか、攻撃的なんだけど哀愁を帯びているというか・・・」
Måneskin - HONEY (ARE U COMING?) (Official Video)


 イタリアとロック。

 イタリアと言えば、「オペラやカンツォーネの国という感じで、ロックのイメージがない方も多いのでは?」。
 80年代の『ミュージック・ライフ』には、「『イタリアはロック不毛の地』と書かれていた記憶がある」。
 でも「ロックミュージック自体は盛んらしい」。ロックバンドは結構いたんだけれど、「日本や英米の大衆に受けるようなキャッチーなバンドが少なかった、ということなのか」。
 最近、ネットなどで情報がスピーディーに世界中に伝わるので、「Maneskinのようにかっこいいバンドなら、アメリカのバンドでもイタリアのバンドでも実力次第で人気が出る時代なのかも」。


 そして次は、「イタリアンロックの草分け的存在」、New Trollsの「Davanti Agli Occhi Miei 瞳に映る君」(1970年、2ndアルバム『New Trolls』)
 60年代には、ローリング・ストーンズのイタリアツアーのオープニングアクトを務めたこともある。
 New Trollsは1967年、ジェノバで結成された。初期はポップなロックだったが、70年代に入り、クラシカルなプロブレ路線やハードロックな時代もあって、今も現役で活動している。
 「Davanti Agli Occhi Miei」は初期の曲で、「オレもめっちゃ好きなナンバー、すごいキャッチーで。メロディーの良さはやっぱり歌の国イタリア!って感じかな」
 (気持ちいい! 昔聴いたカンツォーネにつながる懐かしさ)

 次は、PFMの「Celebration」(1973年、3rdアルバム『Photos of Ghosts 幻の映像』)。
 1970年、ミラノで結成された。
 日本では「PFM」と略されることが多いが、実際はPremiata Forneria Marconi(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ)というバンド名。この長いバンド名は、イタリアに実際にあったパン屋に由来している。「すばらしいパン屋、マルコーニ」という意味。
 プログレッシブロックのバンドで、日本でもかなり人気があろそうで、「何度も来日している」。
 イタリアは「結構プログレッシブロックが盛んで、有名なバンドもいる。オザンナとかバンコとか・・・」。
 でもプログレの曲は基本的にどれも長いので、「今日はとっかかりとして短めな曲を」と。
 このアルバムは、初の英語バージョンの曲で、イタリアで初めてアメリカでチャートインした。

 次の曲は、Goblinの「Zombi」(1978年、10thサウンドトラックアルバム『Zombi』)。
 草野くんが10代の頃、「イタリアのバンドというと、このバンドだった記憶がある」。
 このバンドも、「基本はプログレのバンド」だが、「ホラー映画のサントラで有名」。
 当時仲良しだったNくんの家で、「メチャメチャ聴かされたのが『ゾンビ』のサントラ盤」。
 映画自体はいまだに見たことないそうだけど、「このころのゾンビ映画では、ゾンビの動きがメチャメチャのろいらしい」。
 このサントラは、Goblinが演奏していて、イタリアのホラー映画『サスペリア』の曲を「にゃにゃにゃにゃ~♪」とホラーっぽく歌ってくれました。


 メッセージコーナー。
 地元を離れ佐賀に移り住んで4年のリスナーさん、佐賀弁が普通に出るようになって、「日々、方言の影響力を感じている」そうだ。
 「何かに影響されて言葉が変わったこと、ありますか」
 「関西の人には強く影響される」そうで、関西の人と話していると、だんだん影響されて、「自分のインチキ関西弁を客観的にきいてしまって、なんか、恥ずかしくなったり」。
 沖縄の人にも影響されるそうで、「なんくるないさー」「わじわじするさー」みたいな? 「間違っていたらすません、ですけど」(笑)
 北九州と草野くんの福岡は、「同じ県で似ているけど、実は結構違う。なまじ近いほうが言葉の影響を強く受ける」。その際、「福岡の人って北九州に負けるんだよね」。
 北九州の人は「昨日、病院に行ったんよー」というが、福岡では「昨日、病院に行ったったい」。
 でも「『行ったんよー』のほうがなぜか強いんだよ。負けるね」。
 「英語や中国語のネイティブの人とずっと一緒にいても、なかなか影響されないよね。すぐ影響されたら、バイリンガルにすぐになれそうだけど、そう甘くはない。住んじゃえば影響されて、しゃべれるようになるのかね。そうだね、マスターがはやい人とそうじゃない人って分かれそう。オレ、どうだろう。海外に長くすんでみたいとは若いときから思ってましたけどね」と。

 「ラジオ体操がロックっぽかったらおもしろい?」というリスナーさん。「第一は普通で、第二はロック調で、徐々にハードロック調に激しくしていく・・・」
 「ちょっとね、作ってみたいと思っちゃった」と草野くん。「まず体操の動きをフィジカルトレーニングの専門の人に決めてもらって、その動きを見ながら曲を当てていく・・・って感じかな。曲を作る人間としては、なかなかおもしろそうで興味深いなと思いました」。
 「そういうオファーが来たら、マジで考えちゃうかもしれない。いろいろ頭に浮かんじゃった(笑)」


 そして次は、I Poohの「Chi Fermera La Musica 永遠に向かって」(1980年、15thアルバム『Buona fortuna 美しい幻想』)。
 イタリアンロックでは有名なバンドで、国民的なバンド。草野くんが想像するに、「イタリアのサザンオールスターズ」?
 曲調はすごくポップで、「個人的には、今日の曲はABBAみたいって思っちゃいました」。
 1966年にボローニャで結成され、2016年頃まで活動。
 2023年には結成55周年ということで、再結成ライブを行っている。
 バンド名は「くまのプーさん」が由来。
Pooh - Chi fermerà la musica (Videoclip)

 そして最後の曲は、Hell In The Clubの「Carolina Reaper」(2024年、デジタルシングル)。
 メタルバンド、Hell In The Clubの去年リリースされた曲。
 Hell In The Clubは、ピエモンテ州アレッサンドリア出身。
 はじめに紹介したManeskin同様、英語で歌っているので、「イタリアのバンドって言われないと、わからないかも」。
 ボーカルは以前は男性だったが、今は女性。「かすれ具合含めて、すごい気持ちのいい声。地獄のお姫さま的雰囲気」。最初に聴いたときは「声の周波数的に男性が歌っているのかと思った」そうだ。


 特集の最後。
 国縛りの特集では、「例えば日本だと、ゆずとラウドネスとゆらゆら帝国を一緒に取り上げちゃうような感じになってるかもしれない」。
 イタリアの人からすれば、「ManeskinとNew Trollsを一緒に取り上げるなんて」みたいなことになっているかもしれないが、「そういう番組ってことで、かたいこと言わずにご容赦ください」。


 そして、今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、ヒデとロザンナの「白い波」(1977年、8thアルバム『追想』/オリジナルは、1967年、ボサノバヂュオ、ユキとヒデのデビューシングル/作詞:水木英二(出門英、作曲:渡辺貞夫)。
 (イントロは、「グラスホッパー」です)
 このコーナーも「イタリア縛りで」。ロザンナさんは今は帰化されているが、もともとはイタリア、ヴェネト州の出身。
 彼らは「愛の軌跡」などヒット曲が多い。「ラブラブ歌謡って感じですかね」
 「白い波」はヒデとロザンナの「隠れた名曲」。作曲は「日本を代表するジャズプレイヤー、ナベサダこと、渡辺貞夫さん。現在92歳で、現役でライブ活動をされています。


 そして来週は、「ジャズなロックで漫遊記」。
 60年代末から70年代にかけて、「ジャズのコード解析とか即興性のエッセンスを取り込んだロックバンドがおもにイギリスを中心に現れ、そのへんを括って、ジャズロックとよんだりするみたいです」。
 たくさんあるロックのサブジャンルの中でも「あんまり詳しくないジャンルなので、草野の独断で、あくまでゆる~く、『ジャズなロック』ということで、ジャズっぽいバンドをセレクト」していくそうです。


 「草野さん、ツーストライクからの決め球がよく打たれます」(笑)




  昨日は気温が低く、湿気が気持ち悪かったけれど、
  今日は30℃でカラッとした空気と気持ちのいい風。
  夕暮れの坂道を歩いて、ポストに手紙を投函する。


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