隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

メタルは懐が深い~「ほにゃららメタル」で漫遊中

2020年09月30日 08時02分50秒 | スピッツ

2020.09.27  21:00
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
 at TOKYO FM



 TVや雑誌で紹介される「芸能人オススメのお店」!
 「(紹介して)行列とかできちゃったら自分が行きにくくなるから、本当にオススメの店は紹介しないんじゃないの?」と。
 (たしかにそうだ。ファンが殺到しちゃったら、余計に行けなくなっちゃう・・・)
 草野くんは若いころ、本当に好きな曲は「独り占めして、あんまり広めたくなかった」と。
 草野「でもさー、今はもう人生も後半だしさ(笑)、ケチってもしょうがないんで、どんどん紹介したい。『ロック大陸漫遊記』はそういう番組を目指したい! なんかまとまったね!(笑)」

 そして今日のテーマは、「ほにゃららメタルで漫遊記」。
 ヘビーメタルという音楽は、「①ひずんだテクニカルなギターと②タイトなリズム、があれば、ひとまず成立する。パンクロックやグラムロックと違って、ファッションとか思想とかからは自由でいられると思うので、いろんな音楽とのミックスが行われている」と。
 そんな中から「興味深い曲」!


 オンエア曲
 01 夏が終わる(スピッツ)
 02 Stenka Na Stenku(Arkona)
 03 Chega de Saudade(Huaska)
 04 State Of Emergency(Skindred)
 05 Wooden Pints(Korpiklaani)
 06 Sombras en la Oscuridad(Flor de Loto)
 07 ねぷたのもんどりこ(人間椅子)
 08 Run! Run! Run!(大槻マキ)
 09 醒めない(スピッツ)


 漫遊前の一曲は、スピッツで「夏が終わる」(1993、4thアルバム『クリスピー』/7thシングル「君が思い出になる前に」のカップリング)。
 今日はラウドな選曲になるので、ここでは「さわやか系」のナンバー。
 草野「暑さもようやく和らいできたので」
 (最近は、むしろ「夏は遠くになりにけり」みたいな涼しい毎日だけど。)
 「濡れた髪が 白いシャツ はずむように たたいてた♪」のところで、いつも、夏休みの学校のプール帰り、友達の後ろ姿を思い出す。猛暑ではない、でも「暑い夏」・・・。

 最初の曲は、「ロシア民謡メタル!」、Arkonaで「Stenka Na Stenku」(2011年、EP)。
 Stenkaは「壁」という意味で、ロシアの伝統的な武術の名前。タイトルを直訳すると「壁に対する壁」。
 「面白ソング」のときに、このバンドの紹介していました(ココ)。
 このときに今回のテーマを思いついたそうで、「こういうドメスティックな音楽とミックスして面白いことになってるメタルって結構あるな」。 
 Arkonaの音楽は、ペイガンメタルと呼ばれ、これは「土着のエッセンスを取り込んだヘビーメタルのジャンル」。
 このジャンルは「結構盛んで、世界中にそれ系のバンドがたくさんあります」。
 ダークな感じに寄せているバンドが多い中で、「Arkonaは楽しい感じももっている稀有な存在」。

 次は、「ガラッと雰囲気かえて、ボサノバメタル」、Huaskaというバンドの「Chega de Saudade 想いあふれて」(2012年、3ndアルバム『Samba de Preto』)。
 (この曲はボサノバの名スタンダードナンバー)
 「かなり無理やりにボサノバとメタルをミックスしました」という感じがあって、「南国のフルーツに思いきりタバスコかけましたー、みたいな・・・。慣れると美味しいかも。クセになるかも」。
 草野「よくわからないけど、この人たちは基本、ボサノバな人たちなのではないか」
 ブラジルに滞在したことのある知人の情報では、「ボサノバは日本の演歌みたいな存在で、若い人はあまり聴かない」らしい。
 草野「そこで、メタルとの融合という手法をとったのかな、という気もします。沖縄のディアマンテスにも通じるかな」
 ディアマンテスは沖縄のラテンバンド。
DIAMANTES / 勝利のうた

 次は、「レゲエメタルです」、イギリス・ウェールズ出身、Skindredの「State Of Emergency」(2007年、2ndアルバム『Roots Rock Riot』)。
 「レゲエと言っても、ボブ・マーリーのようなのではなく、ダンスホール・レゲエ(よくわかんないので、ココ読んでみました)とメタルのmixture」だそうです。
 草野「強引に邦楽バンドでたとえるなら、ケツメイシのバックがメタルバンドって感じ、ですかね」??
 ボーカルのベンジー・ウェッブさんはドレッドヘアで見た目も「完全にレゲエ」。「ご機嫌な曲なんで盛り上がって聴いてください」

 次に紹介するのは、「バイキングメタル」、フィンランドのバンド、Korpiklaaniの「Wooden Pints 酒場で格闘ドンジャラホイ」(2004年、1stアルバム『Spirit Of The Forest 跳び出せ! コルピカーニ』)。
 何度か来日していて、「今日の中では比較的知名度が高い」。
 日本盤のアルバムのタイトルが「すごい狙ってる感じ」だそうで、『世にもコルピな物語』とか『北欧コルピ一人旅』とか。(たしかに・・・)
 (まさか遠く離れた日本で、「ドンジャラホイ」というタイトルがついているなんて、想像だにしてないだろう)
 「Wooden Pints」のMVが「お金がかかってなさそうだけど、いかにもバイキング!という感じ、いい味出している」と。
 これね・・・。「いかにもバイキング」(笑)
KORPIKLAANI - Wooden Pints


 そして、メッセージコーナー。
 歩道橋からぼ~っと車の流れを見ていて職質されたリスナーさん、「ちょっとショックだった」そうで。
 (ぼ~ッとしているだけで怪しまれちゃう時代か・・・)
 草野くんの職質体験!
 駐車場で機材車に交通安全祈願のステッカーを貼ろうとしていたとき職質を受けて、そのあとも何人も警官が来たんだと。
 車上荒らしの疑いをかけられたらしい。(えーっ!)

 ベースを始めたばかりの高二女子。
 楽器屋さんでスピッツのバンドスコアを読み漁っていたら、なんと! 「バンド組まない?」と男子から誘われた!
 「物語ではあるあるだけど、こんな出会いがあるなんて!」
 LINEを交換したその彼もスピッツファンだそうで、今後をとても楽しみにしているそうです。
 草野「いいね! 漫画みたいだね」
 「いろいろあるかもしれないけれど、がんばってください」と。
 (スピッツたちの出会いは・・・ドラマにはなりにくい?? 三人が集まって、公衆電話からテツヤくんが﨑ちゃんに「ヘルプで入って」とオファーしたあたりとか、田村くんが文化まで走って教室の外から「ロフト、決まったよ!」と伝えたあたりは、ちょっとバンドっぽい盛り上がり?)

 「100円ショップ行きますか?」(500円でbluetoothのスピーカー、売ってるらしい)
 草野くんは「たまにのぞいて」、陶器の器にふたがついて密閉容器になっている商品とか、重宝しているらしい(笑)。
 耐熱のだと皿に入れ替えなくちゃならないけど、陶器だとレンジから出してそのままテーブルに出せるのでいい!って(笑)
 (うーん、日常を大事に丁寧に送っているようすが伝わる。いいことですな、と上から目線、すみません)


 次の曲は、「再び南米に飛んで、フォルクローレ・メタル」、ペルーのFlor de Lotoというバンドの「Sombras en la Oscuridad」(2011年、4thアルバム『Imperio de Cristal』)。
 「Sombras en la Oscuridad」は「闇と陰」という意味だそうです。
 「チャランゴやケーナなどの南米ならではの楽器を取り入れながらフルートが効果的に使われている」と。
 草野「資料によると、ジェスロ・タルの影響も受けているらしい」
 ジェスロ・タル・・・、昨年の夏、ココで特集してくれましたね。フルートの入ったナンバーの特集のときも登場していたっけ(コチラ)。草野くん、お気に入りのバンド。(いい曲多い!)
 草野「前にアルゼンチンのLeon Giecoさんのときにも言いましたけど(ココ)、フォルクローレっぽい曲を聴くと、世代的にどうしてもアニメの『母を訪ねて三千里』で(主人公が)アルゼンチンを旅した光景が浮かんでくる」
 (アルゼンチンの草原を駆けまわっているイメージだな・・・。元気が出ちゃう)
 (アルバムのジャケット。こういうイラストでイメージを膨らませる感じのが多い。)
 


 最後は、「ねぷたメタル」、人間椅子の「ねぷたのもんどりこ」(2013年、17thアルバム『『萬燈籠』(まんどろ)』)。

 青森では「ねぶた」、弘前では「ねぷた」。「人間椅子のフロントお二方も弘前出身ですものね」と。
 草野「この曲、日本人のオレが聴くと、祭りのエッセンスがメタルといい感じでmixされてんなあと思うんですけど、外国の方が聴くと、ペイガンメタルっぽくエスニックな印象をもたれるのかな、と、そんな想像をしながら聴くのも趣深いのかな」
 (いつ聴いても、怪奇な匂いとグロテスクにちょっぴりふりかけたユーモアで、なんだろうなと思わせる。インパクト強くてくらくらする)
 そして、昨今評判を呼んだMV。
NINGEN ISU / Heartless Scat(人間椅子 / 無情のスキャット)


 特集の最後に。
 草野「日本的な文化とのコラボで言えば、和楽器バンドはおもしろいというか、とてもクオリティが高いですよね。ベビーメタルは日本のアイドルカルチャーとのコラボではメチャメチャうまくいったパターンではないでしょうか。アニメとのコラボでアニメタルというのもありました。つくづくメタルは懐の深い音楽だなと思いました」
(振り幅も大きくて、おもしろい特集でした!)


 そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 (大好きな「スーパーノヴァ」だ~)
 曲は、大槻マキさんで「Run! Run! Run!」(2000年、3rdシングル)。
 先日、草野くんが訪れたショップで流れていて、「懐かしいな」と聴き入ってしまったとか。
 『ワンピース』のかなり初期のエンディングテーマ。
 「ちゃんと聴くと、テレビで流れてたときの印象よりかなりロックな感じ」と。(痛快! 爽快!)
 大槻さんの声がのびやかで、ゴムゴムの実(笑)を食べたような気になれる「アッパーな曲」と。
 (軽々と迫力の声を出せる気持ちよさ)


 来週の予告は、「アルペジオのロックで漫遊記」。
 スピッツで言えば、まず「ロビンソン」。
 エレキギターのアルペジオが全編に流れているようなロックナンバーをセレクト!
 これもお楽しみです。

 そして、「あなたの好きなワンフレーズの楽曲」のリクエストのお願いも。
 「驚いた!」というワンフレーズでもOK!だそうです。
 バックに流れる「醒めない」に、気分も上がる夜でした。



                              


 起きて、ベランダの植物たちに水をやっていたら、日差しはほんわかだけど空気がちょっと冷たくて、ああ、夏は完全に姿を消したんだな、と。
 それでも10月のはじめくらいには、例年あるような「汗ばむ一日」があったりするんだろうか。
 今日は外出して、いろいろ用事をすませる予定。
 そういえば、一昨日知り合いが送ってくれた金時山ピークからの初冠雪の富士山は雄大だったな。
 昨日友人が見せてくれた近所の公園からの青空(わが家の周辺はアートな雲がおもしろかったけど)の色、吸い込まれそうだった。
 季節を感じることが希薄だった2020年前半。
 最後の3カ月はどうなるだろう。
 もっと誰かさんたちと会って、時間を過ごせたらいいなあ。

 母とのリモート面会の日々が続いている。
 母がだしたハガキの返信で、私自身はあまり交流のなかった、年配の親戚たちの様子がわかったりする。
 介護生活に入った人、きょうだい3人がみな認知症になって、それぞれ家族といたり施設に移ったりしていること、母への気遣いへのお礼のハガキを送ったとたんに頻繁に孫のようすを知らせるメールで私を少しだけ狼狽させる人(-_-;)。
 父と母がいなくなったら縁が切れる人たちだけれど、わたしのこれまでのどこかで、深くもないけれど確実につながりはあったことになる。
 それぞれの穏やかな日々をせめて願うばかりです。

 さあ、今日もいろいろがんばりましょう。
 みなさんもお気をつけて!

 番組の最後の「醒めない」に、ちょっと背中を押されたワタシです。


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