隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

スピッツのギタリストがテツヤじゃなかったら~アルペジオのロックで漫遊します。

2020年10月05日 20時12分51秒 | スピッツ

2020.10.04

「草野マサムネのロック大陸漫遊記」

FM TOKYO

 

 

 今年は新型コロナの影響で「夏でもマスク。暑さに耐えられるかな?とビビったりしたけど、なんとか大丈夫でした」。
 春先には品薄だったマスクも「最近はいろんな種類が・・・」。
 さすが?草野くんはいろいろ試してみたそうで、
 「鼻の穴が大きいのか、柔らかい生地だと深呼吸すると生地が鼻にくっついて息苦しくなるので片目の生地がいいかな」
 「ガサガサしているとちょっとかゆくなるから、なめらかめのやつがいいかな」
 で、ここからが彼らしい
発想で、「そろそろマスクソムリエみたいな人が出てきてもいいのでは?」。
 顔の形、耳から口への距離を測って、好みをきいたり機能を説明したりして、最終的に「あなたにオススメのマスクはこちらです!」みたいな。医療関係者であれば完璧?と。


 今日のテーマは「アルペジオのロックで漫遊記」。
 草野「スピッツのギタリスト、三輪テツヤの得意な分野でもあるので、アルペジオはスピッツサウンドの大きな特徴」

 今日は「エレキギターのアルペジオがいい感じのロックナンバー」をセレクトして進みます!


 オンエア曲
 01 冷たい頬(スピッツ)
 02
 Turn! Turn! Turn!To Everything There Is a Season)(The Byrds
 03
 Leaf And StreamWishbone Ash
 04
 You Just Haven't Earned It Yet, BabyThe Smiths
 05
 Waiting for the WinterThe Popguns
 06
 There She GoesThe La's
 07
 DigIncubus
 08
 tokyo2012(よしむらひらく)


 漫遊前の一曲は、スピッツの「冷たい頬」(1998年、18thシングル/8thアルバム『フェイクファー』)。
 スピッツのアルペジオ曲は多いので選曲に迷った末、始めから終わりまで全曲を通してアルペジオが流れる「これぞ、スピッツのアルペジオ曲!」ということで、この楽曲。
 久々に聴いて、バックのアルペジオに注意して聴いていると、とくにこの季節、胸にしみますね。あのMVも思い出す。
 スピッツ曲ビッグ3のあと、少し落ち着いてきた人気の中で、「運命の人」やこの曲について、ちょっと否定的なコメントをする人もいたけれど、どちらの楽曲も長い人気を得て、今の時代にたどり着いていることがちょっと誇らしい。

 最初の曲は、「原曲はピート・シーガー」、
The Byrdsの大ヒット曲「Turn! Turn! Turn!To Everything There Is a Season」(0965年、5thシングル)。
 「イントロの12弦ギターが印象的」と。
 「Mr. Tambourine Man」とこの曲で60年代に戻ってしまう人も多いかも。ビートルズ命だった親戚の若いおじさんが「ホッとする」と評していたっけ。歌詞もいいなあ。
 草野くんは、アルペジオときけば、このバンドかな、と思うそうです、「ビートルズもアルペジオのきれいなナンバーがあるけれど、アコギのものが結構多い」。

 続いて、
Wishbone Ashの「Leaf And Stream」(1972年、3rdアルバム『Argus』)
 60
年代のアルペジオナンバーがThe Byrdsだとして、70年代は?と考えて自身のプレイリストを探ってみたら、「70年代は結構、アコギのアルペジオが多いんですよね。全編アルペジオというのがなかなかない」。
 そんな中、以前に特集したWishbone Ashココです)が浮かび上がる。「エレキのアルペジオが気持ちいい曲が結構あります」

 この曲のプロデューサーがのちにイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」も手掛けたそうで、あのアルペジオはWishbone Ashの影響では?と言われているそうだ。
 (う~ん、Wishbone Ashのアルペジオ、浮遊できそうな感じで心地よい。あの特集以来、ときどきWishbone Ashを聴いています)


 そして次は、「80年代のアルペジオ曲の代表として」、The Smithsの「You Just Haven't Earned It Yet, Baby1987年、2ndコンピレーションアルバム『
Louder Than Bombs』)。
 ここでちょっとスピッツのお話。
 スピッツはもともとブルーハーツの影響で始めたバンドだったので、マーシーさんのように「ダイレクトコードをジャカジャカかき鳴らす感じの曲が多かった」。
 しかしスピッツのギタリスト、テツヤは「もともとフォークも好きな人だったので、そのへんの要素も徐々に出てきた」と。 
 それに80年代後半は、The Smithsのギタリスト、ジョニー・マーがかっこよくて、その影響が出てきた。
 草野「それまで聴いてきたヘビーメタルやパンクにはない感じが、このThe Smithsではとても新鮮でした。アルペジオと軽快なカッティングがむしろ攻撃的に感じられて、かっこいいなと思っていました」
 アルペジオが細かくて「コピーしづらい」そうです。

 次は、「イギリスのインディーズ系のバンド」、The Popgunsの「Waiting for the Winter」(1989年、3rdシングル/1990年、コンピレーションアルバム『Eugenie』)。
 このバンドは80年代後半に活動していたバンドだが、草野くんは今年になって90年前後のバンドをサブスクで漁っていて発見!
 草野「すごくスピッツっぽというか、テツヤっぽいんですよね。演奏も含めて。『夏の魔物』に似てるかな。でも最近知ったので、(『夏の魔物』は)パクリじゃないですよ(笑)」
 The Sundays
The House Of Love(どちらもココでとりあげています)などThe Smiths以降の空気感を感じさせるバンドはこのころはたくさんいたんだろうな、と。

 その中で、「初期のスピッツがやろうとしていた音楽に近い雰囲気を感じたので、聴いてて泣きそうになります」
 (泣きそうになるかどうかは別にして、いい曲だなあ。私のようなド素人のリスナーには、ボーカルが女性なので曲の印象としてそこからスピッツには流れていかないけれど。「夏の魔物」には勝手に土の湿ったにおいを感じていて、この楽曲はもっと乾いた風の中を冬に向かっていくイメージ)



 メッセージコーナーです。
 「理想と現実のギャップに悩む」リスナーさんから。
 みんなわかるよね、なかなか理想どおりにはいかないことばかり・・・。
 草野くんも休みの前の日には、「明日は早起きして美術館や博物館に行って、昼は気になってチェックしていたラーメン屋さんに行って、午後は街で映画でも1本見ようかな」と思っていても、結局起きるとごろごろして気づけば夕方、ということがあるんだとか。「これはしょうがないね」
 だから、やろうと思っていたギターの練習や読書は、「割り切って、夜やればいいんじゃない? 朝から一日理想の過ごし方をするっていうのは難しいからね。夜って、やる気が起きるじゃない?なんでかわかんないけど」と。
 行動とかについては、「1つだけ決めて、今日はこれをやる、とかね。それくらいでいいんじゃない? 少しずつ少しずつ」と。



 そして、次はThe La'sの「There She Goes」(1990年、アルバム『The La's』)。
 The La's
90年代初頭にラジオでもよく流れていた人気バンド。「ビートルズの再来」などと言われていたが(リヴァプール出身なんですね)、「今聴くと、のちに出てくるオアシスの音楽を先取りしていた感じ」。
 実際に、オアシスは歌い方も含めて、このバンドに影響を受けているそうです。
 期待されていたけれどレーベルを揉めたりして、リリースしたアルバムは1枚だけ。「1枚だけ、というのがレジェンド感を底上げしているのかな? でもこのアルバムは捨て曲なしの傑作です」と。
(聴いてみよう!)
 91
年の来日ライブを
渋谷CLUB QUATTROで見たという草野くん、「思ったよりハードで、客席もロックな盛り上がりだった」。
 メンバーがのちにつくったキャストというバンドも「オススメ」だそうです(The La'sよりもセールス的には成功をおさめ、ライブバンドとしては「90年版The Who」と称されたとか)。

 最後は、「まあまあ最近の」、Incubusで「Dig」(2006年、6thアルバム『
Light Grenades』)。
 Incubus
は出てきたころは「ラップメタルやミクスチャーロックのカテゴリーに入っていてもおかしくないバンドだったが、徐々にダークかつメロディアスになってきたという印象。この曲も神秘的・耽美的なリバーブのあるアルペジオと激しいビートのマッチングがかっこいいナンバー」と。
 ただし、目指している世界はスピッツにも共通しているかもしれないが、「ボーカルが非常にエモーショナルなところがスピッツとは違うところでしょうか」ということです(笑)。
 (ボーカルの声、いいですね~。たしかに・・・エモーショナル)


 特集の最後に。
 アマチュア時代、「ブルーハーツの真似をしていては未来はないよ」とライブハウスの人に言われた話は有名。
 バンドのアイデンティティーとして、「より歌謡曲のメロディーというのもあったけれど、ギターのアルペジオというのもバンドを長生きさせてくれた要因かもしれない」と。
 草野「だから、スピッツのギタリストがテツヤじゃなかったら、バンドは早くにポシャっていたかも、とも思いますね。今後もギターアルペジオはバンドの大事な要素だと思っています」
 なんだか、うれしい宣言。

 最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
 (「若葉」のアルペジオのイントロから)
 曲は、よしむらひらくくんの「tokyo2012
 2012
年のライブの打ち上げで、「よしむらひらくくんから人生相談を受けたんですよ」と。
 シークレットライブではなく、ロフト35周年のイベントですよ(ココ)。
 彼はそのときのオープニングアクト。
 そして、そのときにもらったのが、この曲のCD
 「これを何度も聴くうちに沁みてきて、オレの中では2012年を代表する曲になっています」と。
 その後休んでいた時期もあったけれど、「今も元気に活動しているようでうれしいです。もっとちょっと注目されていいミュージシャンだと思います」と。
 そして、ひらくくんのツイッター。
 https://twitter.com/hirakuy/status/1312746697949278209
 そして、この記事。
 https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/25261
 (優しいメロディーに揺られていると、冷ややかでひっかかりのある言葉に行きあたって、それが体のどこかに突き刺さる、そんな曲が多いと思う)


 来週の予告!
 「ジェファーソンほにゃららで漫遊記」です。
 60年代のJefferson Airplaneから、70年代にJefferson Starshipに改名して、分裂して現在に至る、この流れを通して曲を聴かせてくれるそうです。
 (個人的には、Jefferson Airplane時代だけなので、Jefferson Starshipを知りたい)




                              



 いつものPC不調のため、ただいま調整中。
 これは古いPCで作業しているので、YouTubeが見られないし、もろもろ不都合があって、いつもより地味なページになりました、悪しからず。

 10月になって各地の観光地が賑わっているようです。
 身近に医療関係者はじめまだまだ動きがとれない人が多いので、私たちもまだ外への動きを思いきりやろうという気になれず、相変わらずの暮らしです。
 スピッツのアルバムには助けられているし、映画で自分の周囲の空気をきれいにしたり。
 友人からのハガキがいつにもまして、うれしいし、会話はどんどん広がりそうだし。
 いつもできなかったことができる貴重な時間をもう少し大事にしよう。
 広いところにも出かけよう。

 怒りたいことやどうなの?ということもたくさんあるけれど、いつものmachineが復活したらゆっくりと。
 秋の夜長・・・なんて言葉がうろうろする季節なんですね。


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