
4月6日発売の雑誌「天然ねこ生活」の『根津に暮らす地域猫たち』に載った
ミーカの写真です。
ミーカは年齢10歳は超えていると思われます。以前は東大農学部キャンパス
で餌をもらっていましたが、若い勢力に追われたのか昨年11月からか神社に
姿を見せるようになりました。体は汚れてまるで「キャッツ」のグリザベラ
でしたが、食欲旺盛で大雨の中でさえたった一匹で餌をもらうのを待っている
ほどでした。それが4月半ばから徐々に食欲が落ちてきて、食欲がありながら
も食べられない様子を見せるようになりました。
ヨダレもひどく、さては歯肉炎か口内炎か?一緒にミーカをお世話してきた
Kさんが心配して、捕獲して受診させた方がよいと言うので、猫仲間に強力要請
して5月3日捕獲に成功しました。
翌日動物病院で診て頂くと、結果は予想外に深刻なものでした。
舌に扁平上皮炎というガンができていたのです。潰瘍が舌の側面ど裏側に広がっ
ていて、舌を押し上げており、よくこの状態で今まで食べて来られたという状態
でした。潰瘍のために出血しやすくなっているので、ヨダレにも血が混じって
いました。おそらく口内は血だらけだったのでしょう。感染症にもかかって
いたためかなりの悪臭を放っていました。
抗生剤とステロイド剤注射によって感染症は抑制され、痛みも緩和されたようで
療法食『リカバリー』を食すようになりました。
症状が進行すると食餌がとれなくなり、衰弱していくとのことです。
家で看てあげるのが一番良いのでしょうが、ミーカに関わってきた猫仲間
は皆保護猫を抱えていて余裕がありません。
リリースも選択肢に入れて関係者全員で考えましたが、安全を確保しつつ
なるべく苦痛を緩和してあげたいとの結論に達して、入院を継続させてもらう
ことにしました。
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