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母の褥創が治るまで

2016年08月18日 11時02分40秒 | 介護


92歳の母は週4日デイサービス通い、
利用者の皆さんとおしゃべりしたり、体操したり、歌を歌ったり
していました。
そんな母が今年の初めから急に自力で立ち上がることが困難になり、
歩行もできなくなってしまいました。
同時に表情が乏しくなり、声掛けしても反応が鈍く、
発語もあまりしなくなりました。
食欲も落ち、体重も急激に減少していきました。

そして、褥創が出来始めたのは今年の2月末あたりでした。

褥創は「床ずれ」ともいわれて、寝たきりの人がなるものと思って
いましたから、寝たきりではない母に褥創ができたのはショックでした。

当初母の褥(創は2か所で仙骨上に小さく軽度のあざのようなものと、
左の大転子(お尻の脚の付け根側)に少し深めのものがありました。

訪問診療の担当医の指示により、次のように手当を続けました。

1.患部を石けんとぬる湯でよく洗い流し清潔にする。
2.ワセリンを塗布して保湿。
3.尿パッドを穴あきビニル袋(水切り用ゴミ袋)でくるんで、
患部にあててテープで固定する。

3は出血と浸出液を吸収させるためのものです。

デイサービスへの通所時には施設の看護師さんに手当してもらい、
週一回の訪問診療時には担当医に手当してもらい、その他の日は
家族による手当を続けました。

しかし、春の終わりには直径2センチ、深さ2センチにもなっていました。

そこで訪問診療の先生の指示により、褥創の手当は日曜日を除いて
すべて看護師または医師が行う、ということになりました。
週一回の訪問診療に加えて、さらに週一回の訪問看護師も来てくれる
ようになりました。

それに並行して、ベッドに褥創防止の除圧マットを導入しました。
また患部をできるだけ除圧するための体位にするためのクッションを
増やしました。
室内歩行のために、歩行器も導入しました。

また、デイサービスでは作業療法も始めました。

噛むことと嚥下がうまくいななくなり、栄養不足になりがち
だったので、歯科治療にも通い始めました。
口腔衛生や嚥下促進のため口の周りの筋肉を鍛える体操や、唾液腺
の刺激方法を指導してもらいました。
摩耗して平面になってしまった入歯に溝もつけてもらいました

様々な試みを一気に開始して母は疲れてしまうかも、という懸念に
反して、母は生気を取り戻していったのです。

まずはつかまり立ちならば自力でできるようになりました。
歩行は危ういので、歩行器を使用で介助します。

立ち上がりにくかったトイレは介護保険で上下する電動便座を
つけてもらいましたから、介助が楽になりました。

体の動きが回復し始めると、食欲も出て来て体力もだいぶ戻って
またおしゃべりも笑顔もよく出るようになりました。

褥創はぐんぐんと小さくなり、中から肉芽が盛り上がって来て
傷口がふさがってきました。
8月初旬には担当医から「治療はほぼ終了」と嬉しいお言葉を
いただきました。

ただし、今後も褥創はいろいろな部位にできる可能性があり、
油断はできません。
今回の経験を活かして介護を続けていきたいと思っています。








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2 コメント

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応援しています (首輪のない猫)
2016-08-18 19:21:26
Yoyo さん 今晩は
お母さま お元気になられてよかったですね
ブログを拝見して 母を思い出してしまい思わずコメントしてしまいました
母は2つも難病があり、闘病生活がとても長かったです 
最後の2~3年は寝たきりになり、褥瘡とも戦いました(^^)/
Yoyo さん ご自分のお仕事もあり、また猫のことなさって そしてお母さまのお世話を立派にされて  ・・毎日大変ですね
お体、大切になさってくださいね
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首輪のない猫さま (管理人YOYO)
2016-08-18 20:28:37
応援ありがとうございます。

母はこの春、2度目の「寝たきり危機」になりましたが、どうにか回復して危機を脱することができました。
年々体力が低下しており今後も気をゆるせません。

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