黒澤明監督で志村喬主演のオリジナルバージョン<生きる>はまだ観ていないけれど、
Kazuo Ishiguro脚本のこの映画はしみじみとしていてとても良い。
役所勤めの真面目で可もなく不可もなく生きてきた主役が余命わずかと宣告され、
悩んだ末に子供たちのための遊び場を完成させようと動きだす。
「生きている」と「生きる」は違うといつか聞いた覚えがあるが、「生きる」とは
まさにこういうことかと改めて考え . . . 本文を読む
〈屋根の上のバイオリン弾き物語〉制作秘話が盛りだくさん。
音楽、衣装、ロケーション探し、カメラワークの細部にまでもこだわった職人芸の結集した作品なんだね。
ロシアらしい田園風景を求めて旧ユーゴスラビアでも撮影したんだって。
戦争で破壊されて残っていなかったシナゴーグは資料を見ながら撮影用に建てたそうだ。
CGがまだない時代、手作りでいろんな工夫が必要だったんだ。
バイオリン演奏はは世界的な名手アイ . . . 本文を読む
住民有志とワーカーズコープとの共働で、11月に続き2回目の上映会をふれあい館で開催しました。
雨にも関わらず多くの方が来てくださいました。
上映に続いて谷津賢二監督によるトークがあり、素顔の中村医師のエピソードとか、中村医師が
どんなに深く住民の中に溶け込んでいったか、どんなに多くの住民に愛されたかについて
語ってくださいました。監督トークの後で、3名の若い男性が熱心に質問され、谷津監督が
そ . . . 本文を読む
3年前の2109年12月4日、中村哲医師はアフガニスタンのジャララバードで凶弾に倒れた。
彼がパキスタンとアフガニスタンに遺したもの、私たちの心に刻みつけたものは大きい。
1978年に登山隊に同行する医師として初めてパキスタンを訪れ、山中の無医村で
ハンセン病の人々と出会う。その出会いが当然のように彼をパキスタンへと向かわせた。
初めは馬に乗って村を巡回診療した。
次に戦争で土地が荒廃して . . . 本文を読む