手紙 ~拝啓 十五の君へ~
(アンジェラ・アキ)
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拝啓
この手紙読んでいるあなたは どこで何をしているのだろう
十五の僕には誰にも話せない 悩みの種があるのです
未来の自分に宛てて書く手紙なら
きっと素直に打ち明けられるだろう
今 負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じて歩けばいいの?
ひとつしかないこの胸が 何度もばらばらに割れて
苦しい中で今を生きている
今を生きている
拝啓
ありがとう 十五のあなたに伝えたい事があるのです
自分とは何でどこへ向かうべきか 問い続ければ見えてくる
荒れた青春の海は厳しいけれど
明日の岸辺へと 夢の舟よ進め
今 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうなときは
自分の声を信じ歩けばいいの
大人の僕も傷ついて眠れない夜はあるけど
苦くて甘い今を生きている
人生のすべてに意味があるから 恐れずにあなたの夢を育てて
Keep on beliebing
負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じて歩けばいいの?
ああ 負けないで 泣かないで 消えてしまいそうなときは
自分の声を信じ歩けばいいの
いつの時代も悲しみを避けては通れないけれど
笑顔を見せて 今を生きていこう
今を生きていこう
拝啓
この手紙読んでいるあなたが
幸せなことを願います
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1番の歌詞は、
作者であるアンジェラ・アキさんが、15歳のときに未来(大人)の自分へ書いた手紙。
2番の歌詞は、
30歳になったアンジェラ・アキさんが、その返事として過去(15歳)の自分へ書いた手紙。
1番は、
15歳の自分が何を信じて生きていけばよいか分からなくなってしまい、その悩みを誰にも打ち明けることができない。
しかし未来(大人)の自分になら正直に打ち明ける事ができると思い、これからどう生きればよいかと問いかけている。
2番は、
その問いかけに、自分の向かうべき道を常に問い続け、自分を信じて歩き続けること。そして人生のすべてに意味があるのだという答え。
大人になった今でも常に悩みながら、それでも負けずに生きているという返事。
是非、聴いてみて下さい。
今年も、公立高校の合格発表の日が来た。
私にとって毎年、嬉しくもあり、辛い日でもある。
開陽舎の過去20年の間で、全員合格できたのは5回しかない。
「今年は全員いける!」
と思った年でさえ、ダメだったことが何回かある。
受験は本当に難しい。
今年もそうだった。
数名がギリギリのところで涙をのんだ。
いい戦いをしたのに、ほんの少しだけ足りなかった。
それでも勇気を出して塾に報告に来てくれたり、電話をくれたことが嬉しかった。
戦わない人間に、戦った人間のことを批判する資格はない。
プライドをかけ、合否よりも大切なチャレンジ精神を見せてくれた教え子たちを誇りに思う。
長い人生、うまくいかないことは誰にだってあるさ。
人間は、転んだ分だけ強くなる。
今は人より先に転んでおいて、将来に強くなればいい。
高校受験で第一志望は叶わなかったかもしれないが、
それで将来の夢や希望が無くなった訳じゃない。
夢の追い方は一つじゃない。
道は多岐に渡り、どんなところからでも夢は追いかけられる。
どこで学ぶかが問題ではなく、
何を学ぶかが問題である。
これからだって、
努力した結果がいつも期待通りになるとは限らない。
でも、
だからといって将来の夢や希望を簡単に諦めないでほしい。
大事なのは、
腐らないこと。
自分に負けないこと。
どんな道を通ろうが、目的地に着けばそれでいい。
人間の目が前に付いているのは、前へ前へと進むため。
前向きでさえいれば、いつでもどこでもやり直せる。
君は君の夢を求めて、これからも歩き続けてほしい。
それを信じている。
それでも受からせてやりたかったな、
ごめんよ。
今日合格した者も、合格できなかった者も、
よく頑張った。
えらい!
そしてこれからも、
君は君らしく、
ガンバレ!
悩んだ時や、くじけそうな時は、いつでも遊びにおいで。
いつもで応援しているから。
【今年の開陽舎からの進学先】
宮城一高(2名)
仙台二華(1名)
仙台向山(普通)(1名)
仙台南(3名)
宮城野(総合)(1名)
仙台東(普通)(3名)
仙台三桜(1名)
白石(普通)(5名)
名取北(1名)
名取(1名)
角田(1名)
育英(東大選抜)(1名)
ウルスラ(typeⅠ)(1名)
ウルスラ(typeⅡ)(1名)
東北学院榴ヶ岡(1名)
常盤木(スポーツ特待)(1名)