先週の中1授業で、
いつも塾内テストの悪い者が、宿題プリントを忘れてきたというので厳しく叱った。
その宿題チェックの前に、その者が 「消しゴムを忘れたので貸してください」 という場面もあったので、ことさらに私の逆鱗に触れた。
毎回テストの結果は悪いわ、宿題は持ってこないわ、挙げ句の果てに消しゴムを貸してくれだと? 塾に何しに来てんの?
そこでニコニコ 「これから気を付けてね♪」 などと優しく、毒にも薬にもならないことを言う開陽舎じゃねーんだ、ボゲっ!
帰ってからお母さんと相談するように退塾勧告を突き付けた。
私があそこまで激怒して見せたのは、この中1では初めてかな。
それ以来、他の子たちも緊張感が増したように思う。
日曜日に携帯電話の相談でドコモショップに行った。
日曜日なのでそれなりに混んでいるにも関わらず、
幼稚園児くらいの子が連なるソファーの上を飛び回って遊んでいた。
遠慮しているのだろう、ソファーに座らずに立って待っているお客さんが数人。
両親はそばにいるものの、やめさせないどころか楽しそうに見ているだけ。キッズコーナーでもないのにありえない。
やがて周囲の視線に気づいたか、
お母さんが、「こらこら、やめなさい」 と、一度だけ優しく言うも、そんな言葉に従う子どもではない。
まったく気にもせずに、やめる気配なし。
父親の出番はまったくなし。やがて夫婦は楽しそうにまた話を始める。
「伸び伸び育てる」 という名目で、子どもを 「野放し」 にしている親が増えているように思う。
そうじゃないでしょ。勘違いも甚だしい。
行動や発言に 「節度」 とか 「際限」 というものを知らない子ども。
それを教えようとしない親。
もしくは本気で子どもと接していない、表面上仲良しの友だち親子。
だから親をなめた子どもが増えている。
親の仕事は、
世の中には 「厳然たるルール」 が存在していることを子どもに教え込むことである。
子どもの仕事は、
「親の顔色をうかがうこと」 である。
親の顔色をうかがうことなくルールを破ってしまったときは、甘んじて厳罰を受けなければならない。
それが健全な家庭での子どもである。
「伸び伸び育てる」 という耳障りの良い言葉のもとで 「野放し教育」 を続けていると、
その子は 「学力」 も 「人間力」 も野放しとなり、社会に順応できず生涯に渡り苦労することになる。
そうならないためにも、
子どもの周りには 「厳然たるルール」 が存在することを、親は何が何でも教え込まなければいけない。
それが 「しつけ」 というものである。
これは何が何でも、
いつの時代でも、
必要なことだと思うのだ。
そして学力を伸ばすため、
開陽舎には開陽舎のルールがある。
君たちが開陽舎を選んでいる以上、開陽舎のルールには従ってもらう。
定められたルールを破り、一線を越えてしまったときには、それなりの厳罰があることを教え込む。
私は家庭での 「しつけ」 と同等に、開陽舎でも同じことをする。
だから、
これからも、
開陽舎の方針や信念がブレることはない。
冒頭の先日叱った中1は、
親と相談した結果
「これからも開陽舎でしっかり頑張りたい」
という。
反省もしているようである。
入塾したい子もいるので席を空けてもらおうと思ったが、
もう一度、信じてみることにした。