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Kite.comの花を探して毎日ブラ散歩!

今日もカメラ片手に、日常の中の非日常を探して彷徨ってます。猫の額でも、ほんの少しですが季節の山野草と戯れています。

サンギナリア・カナデンシスの素性

2022年04月23日 18時50分04秒 | みんなの花図鑑

📷2022年4月23日:サンギナリア・カナデンシスという。通称カナダケシ、ケシ科カナダケシ属の多年草だ。

 一日ごとに、いや、時間単位でその姿を変えていくと言っても過言ではない。
 4月21日、秋田からの長い旅を終え、狭山に着いたサンギナリア・カナデンシスである。ご覧の通り、まだまだいたいけな幼子である。
 しかし、侮ってはいけない。そう、とても成長が早いのだ。日ならずして開花の運びとなるだろう。

 サンギナリア・カナデンシス(Sanguinaria canadencis)、通称カナダケシ、ケシ科カナダケシ属の多年草だ。
 実は、秋田にお住まいの花ともさんにお送り頂いたのは今回が二度目、なんのことはない2020年4月にお送り頂いた個体は一年で潰えてしまった。リベンジせよとの思召なのであろうか。ストレスが募る。

📷2020年4月4日:いまは亡き初代のカナダケシ。

 余談ではあるが、このカナダケシを始めとして、アネモネ・カナデンシス(Anemone canadensis)、アメリカ・ザイフリボク(Amelanchier canadensis)など、「canadensis」と名指された植物は数多い(もちろん、植物だけではないが、ここでは植物をメインに記述することにする)。
 この「-ensis」という接尾語、 英辞郎 on the WEBには「〈ラテン語〉~(産)の◆場所を表す形容詞を作る。主に生物の学名で用いられる。」とある。

 花茎を包むように単葉を出す不思議な花姿、その出自を辿るとアメリカ大陸東部の平地から低山に分布するとある。上記の八重咲き種は、そんな自然の中で育った八重咲きが固定化された園芸種とされる。

📷2022年4月7日:在りし日の絢爛たるカナダケシのお姿。

 イワチドリが覚醒した。しかし、千鳥というより、ギリシア神話に出てくる山川草木の精、ニンフのようだ。
 かつて、鉢植えで楽しんでいた。試しに、数粒地植えとした。すると、上手いこと根付いたので、そのほとんどを坪庭へと移し、10粒足らずをここに鉢植えとして残した。

📷2022年4月23日:歌と踊りを好むというニンフ。今日も、猫の額のベランで舞い踊る!

 新緑の眩しい季節である。それは、木本だけでなく、草本であっても変わりはない。
 タマノカンザシが芽吹いて久しい。いまではその大きな葉を広げ、光を一身に浴びている。
 美味そうだなぁ~。この時期、山菜のウルイ(オオバギボウシ:キジカクシ科ギボウシ属)が殊のほか美味いのだが、このタマノカンザシも同じ仲間なのである。食うて食えないことはない。というより、やはり美味いのだそうな。
 2019年、八ヶ岳南麓に訪れておりとある蕎麦屋でウルイのお浸しを頂戴した。それが脳裡に染み込んでいるからか、この時期、タマノカンザシを始めギボウシ系の若葉を見ると、いらぬ衝動にかられてしまうのである。
 もう一つ、このタマノカンザシをお送り頂いた愛媛の花友さんの言葉がとても印象的だった。
 何年も八重咲きのタマノカンザシが花を付けなかったという。その時、タマノカンザシを見据え、

「今年、花を付けなかったら食べちゃうわよ!」

 その年、見事な花を咲かせたと言う。

📷2022年4月23日:やはり愛媛の花友さんにお送り頂いた一重のタマノカンザシである。今年、花つけなければ食っちゃうよ!

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シモツケとキョウガノコ ~ 似た者同士の話~

2022年04月22日 15時19分15秒 | みんなの花図鑑

  📷2020年6月15日:ゲンペイシモツケという。シモツケの紅白の咲き分け種である。
 (画像をクリックするとウメバチソウの花の画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 いつのことだったであろう。年の瀬が迫ったある日のこと、埼玉県嵐山にある農産物直売所を訪れた。
 野菜類を物色し、バスケットに詰め込む。支払いを済ませて商品を車に詰め込み、直売所脇の花卉売り場に目をやる。
 すでに寒さが募る頃、目ぼしいものとてなく、そのまま車に乗り込もうとしたが、苗トレーに丈の低い木本らしき苗が2、3ポット放置されているのを発見した。
 それでも、値札シールが貼られているのだから売り物なのであろう。名札を見ると「ゲンペイシモツケ」とある。
 20cmはない。15cmほどか。色の褪せた葉が数枚付いているのみで、枯れてんじゃないのと思わせるほどうらぶれていた。
 改めて値札を見ると、250円とある。まぁ、いくらなんでも枯れてる木を置いておかないだろうと、ダメ元でつかんでレジへと足を運び買ってきた。

 そんなバラ科シモツケ属のゲンペイシモツケが、猫の額のあちこちでいまでも息づいている。
 言うまでもなく、蕊美人だ。見ていて飽きることがない。

📷2020年6月14日:こちらの枝は、平家が優勢のようだ。

 昨日(4/21)、急須の注ぎ口などを掃除する小振りのブラシを買ってこいと命じられた。
 猫の額の庵主に、こんな口をきけるのは世の中でもだた一人、居を供にするあの御仁だけである。そそくさとHCへと急ぐ。

 屋内の売り場へ入る手前、その屋外には花卉ブロックがあり、さまざまな花木が並んでいる。たまたま覗いたら、キョウガノコの白花が売られていた。
 さらに、春先に購入したユキザサが、ここにもあった。
 最近、大きめの苗トレーにいろいろな山野草の苗を詰め込んで販売している事例をよく目にする。
 今回も、そのようなケースで、白花キンバイとか、オノエマンテマとか、なんだとか、・・・、その数種類の中の一つがキョウガノコであったり、ユキザサだったのだ。
 腹いせというわけではないが、小振りのブラシを物色する前に、その2ポットを即買いしてしまった。

📷2022年4月21日:白花のキョウガノコである。その花姿から、ナツユキソウ(夏雪草)などとも呼ばれる。

📷2022年4月21日:丈は低いが、このユキザサにはしっかりとした花穂が付いていた。

 このキョウガノコだが、バラ科シモツケソウ属の多年草である。そう、草本なのだ。
 シモツケソウ属とあるだけに、同属のシモツケソウととても良く似た花を付ける。
 このシモツケソウだが、別名をクサシモツケというだけあって、上述した木本のシモツケととても良く似た花を付ける。
 したがって、シモツケもキョウガノコにとても良く似ている花を付けるというわけ。
 キョウガノコは・・・・・・、シモツケソウは・・・・・・、下手を打ったプログラムによく見られる無限ループのようだ。
 キョウガノコの白花、花を付ける前だけど、イメージできたかしら 笑

 さて、ユキザサだが、一鉢あったのに、なぜ、同じものを買い足したか? それは、下記の写真が物語っている。
 右が先住者、草丈が20cmほどで花付きが良くない。そして、1本が萎えてしまっている。
 左が今回求めた新規参入者、草丈は10cmほどと小さいが、花付きが良い。
 ユキザサ、とにかくあの白くて小さな花が見たかった。そして、花数が多ければ、真っ赤な果実が実る確率も高まるものね。

📷2022年4月21日:先住者と新規参入者との比較。そう、うまい具合に花穂が成長しなかったのだよ。

📷2022年4月20日:こちらは先住者のズーム。結局、花と咲くのはこの二粒だけなのか・・・。

 植物を相手にしていると、上手くいくことばかりではない。何度も言うが、大方の宿根草、多年草でも、一年草で終わらせてしまうことも多いのだ。
 どんなに頑強だと言われる種類であっても、相性が悪いって事がある。それは、人だけではなく、植物とだってあるようなのだ。
 ミヤコワスレ、キク科ミヤマヨメナ属の多年草だ。同じ町内のおばちゃんに言わせると、これほど蔓延る植物はないね、ときた。
 ご覧の通り、6種もあったのに今年花をつけようというのはこの子だけ。ミヤコワスレとも相性が悪いみたいだ。

📷2022年4月20日:6種類あったのだが、今年花を付けそうなのはこの子だけかもしれない。
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発展途上の花々たち

2022年04月20日 19時52分13秒 | みんなの花図鑑

  📷2022年4月20日:発展途上の梅鉢草。
 (画像をクリックするとウメバチソウの花の画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 ウメバチソウの実生苗、二年目の姿である。
「梅鉢草」と表記する。ユキノシタ科ウメバチソウ属の多年草で、花の形が家紋の梅鉢に似るところからの命名だとされる。


 もうだいぶ前に長野・上田だが、八ヶ岳だったか忘れたが、コウヅウメバチソウ(神津梅鉢草)を求めたものの、敢え無く一年草としてしまった。
 こちらは、リベンジのつもりで2019年に安曇野へと旅した折りに贖ったものである(確か、HAMAフラワーパーク安曇野だったと思う)。
 2019年、種を取れる状態ではなかった。2020年、株も太り、沢山の花を付け、秋にできた種を鉢の周りにばら蒔いておいた。
 そして、2021年、かなり多くの種が発芽し、花を付けるかと思ったが、そこまでには至らなかった。
 同年、親株の周りで育った苗を独立させるべく、別の鉢に取って年を越し、ここまで順調に育ってきた。
 多分だが、今年花を付けてくれることと思う。

 イワチドリ、ラン科ヒナラン属の多年草である。こちらは鉢植えなのだが、いま、開花途上にある。

📷2022年4月20日:鉢植えのイワチドリにほころびが見える。開花途上だ!

 坪庭のイワチドリはちょっと出遅れている。いわば発展途上の花なのだ。

📷2022年4月20日:坪庭は東側に位置する。イチリンソウやハルオコシなど、競合する植物も多い。地植えって辛い環境なのかな。

「対中ODAが今月末で終了」

 上記は、朝日新聞デジタル、2022年3月31日付けの見出しの一部である。
 記事の冒頭を一部引用させていただく。

「40年以上にわたって中国に供与されてきた日本政府の途上国援助(ODA)の全ての事業が、3月末に終了します。ODAは中国の発展を支えて日中の結びつきを強めた半面、援助を続ける必要性や、中国側の情報公開などをめぐって批判も受けてきました。」

 世界第二位のGDPを誇る経済大国中国に、衰退の一途を辿る日本が途上国援助をしていたのである。この三月まで。信じられないよね。
「発展途上国」って意味知ってる。まさに読んで字の如く、経済が「発展」する「途上」にある国のことだよ。日本が中国にねぇ~、ホントかよ!

 猫の額の庵主も、上述の通り、ウメバチソウやイワチドリなど「発展途上の花々」にいろいろと援助を行っている。中国に、ではない。花々に、だ。こちらは、誰が見ても、何の問題もない。

 閑話休題、発展途上の花々の話を続ける。
 ツルボ、ご存知であろう。キジカクシ科ツルボ属の多年草である。
 春のまだ浅い頃、線形の細長い葉を茂らせる。この後、すぐさま花茎が伸びてくるのかと思おうとそうではない。花茎が伸びるのは8~9月頃となる。

📷2020年9月29日:ツルボの花期は8~9月頃、花が見られるのはまだまだ先のことだ。

 同じツルボの名を持ちながら、葉と花茎がほぼ同時に萌す種類がある。アフリカ南部が原産とされる球根植物、キジカクシ科シマツルボ属のシマツルボである。

📷2022年4月19日:その名の通り、葉模様がシマシマ、花芽も葉と一緒に萌すシマツルボがこれ。

 シマツルボの途上の果ての姿、見てみる? どんな形状の花が咲くか気になるでしょ。

📷2021年5月2日:おっ、アヤメやニワセキショウ、クロッカスなどと同じ、まさかの六弁花。壺型の紫の君なんだね。

 次は、草本じゃない。タニワタリノキというアカネ科タニワタリノキ属の樹木、そう木本なのだ。
 発展途上というか、いま、樹木としては一番見栄えのよい若葉が萌え出た頃なのである。

📷2022年4月19日:こう見るとどのくらいの高さよ、って感じだよね。小さいよ、まだ。15cmくらいかな。20cmまでにはならないちびっ子だ。

 ところがである。このタニワタリノキもなかなか奥が深かった。どうも、純正のタニワタリノキではないのではという疑念が浮かんだ。迷走したのである。
 その辺の顛末は、みんなの趣味の園芸「タニワタリノキで迷走した話」で細々と書いてみたのでご興味のある方はワープしてみていただきたい。

 何が違うのか? こちらの考察は、やはりみんなの趣味の園芸において京都府立植物園さんが2020年7月16日に投稿されていた。こちらも、ご参照いただきたい。
 端的に申し上げると、どうもこれはタニワタリノキではなく、シマタニワタリノキであるらしいのだ。何が違うのか? 萼片5,花弁5,雄しべ5本、この辺らしいのだが、いまだに確信が持てないでいる。

📷2021年9月15日:萼片5,花弁5,雄しべ5本って言うけど、細か過ぎて。センターの花が一番わかり易いかな。

 あっ、確か、この木、人工衛星の木なんて呼ばれてたんじゃないかな。
 でも、この形を見てすぐさま人工衛星を想起する方は、かなりのご年配の方ではと拝察するのだが・・・。
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クサアジサイや、カラマツソウのことなど

2022年04月18日 19時42分01秒 | みんなの花図鑑

  📷2022年4月18日:クサアジサイが
 (画像をクリックするとこの花の画像が表示される。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 2019年9月中旬、世の中がまだ平和だった頃、家人と二人、白馬五竜・安曇野へと旅に出かけた。

 信州新町で蕎麦を食い、白馬五竜では山野草を愛で、安曇野へ流れて美術館を巡ったり、直売所で買い物を楽しんだりと、たわいないものである。
 その一つ、Vif穂高という直売所で買い物を済ませ、荷物を車に積もうとしていたとき、そのクサアジサイと出会った。
 話には聞いていたが、相見えるのは初めてのこと。

 しばらく見つめ合う。
 懇ろに挨拶を述べ、東国への同行を打診してみた。
 なんのことはない、クサアジサイの方も慇懃に礼を返してくれ、同行を快諾してくれた。

 そして今年、三年目の春を迎えた。
 この土地に慣れたのか、芽吹きが凄い。
 花の時期は、7月から9月頃まで。機嫌がよいと、思い出したように10月頃まで両性花や装飾花のいくつかをみせてくれることもある。

 そう、どんな花が咲くかだよね。
 画像をクリックしてみてくれる。2020年6月30日の画像が表示される。これが、クサアジサイの花の写真(一人故郷を離れ、異郷に暮らすクサアジサイの情念がほとばしる 写真でしょ 笑)。

「花は淡紅色~白色。両性花は円形の萼片が5個つき、直径5~7㎜。雄しべは多数。装飾花(中性花)は広卵形~菱形の萼片が3個つき、直径約1.5㎝。」

 上記は、「三河の植物観察」さんの「クサアジサイ」の項から引用させていただいた。

 バイカカラマツに関しては、花の少ない時期から何度となく投稿し、「四季咲きか?」などと口走ったものである。
 今日は、もう一つのカラマツソウ、こちらは台湾だと思うのだが、それとわかるほどにつぼみが目につくようになってきた。
 画像右側に、しな垂れて艶冶な表情を浮かべているのがあのバイカカラマツ。ころんとした小さな玉っころが台湾と思われるつぼみ。

📷2022年4月18日:カラマツソウの仲間たちがなのだが・・・。

 その台湾と思しきバイカカラマツの葉なのだけれど、やけにデカい気がする。さらに、斑が入っているような・・・。去年はこんなじゃなかったはず。
 ちょっとズームにしてみようか。

📷2022年4月18日:葉脈が美しい。しかし、歯の表面に浮き上がる斑、こんなのなかったはずだけど。

 ねっ、かなりまだら(斑)模様が目立つでしょ。
 山野草の愛好家には、斑入り好きな方が多い。ナルコユリ、ギボウシ、ツワブキ、・・・、等々、枚挙にいとまがない。
 その斑の入り具合によって、中斑、外斑、蛍など、いろいろな表現でその文様を表現するなどといった高踏的なお遊びも。
 ただね、「おっ、いいものが出たね」と、素直に喜べないところもある。
 それは、この斑入りってやつ、植物の病気を疑わなければならないことだってあるんだよ。
 斑入りが何故生じるのか? 一般的に考えられることは、遺伝子の異変による突然変異。
 ところがこれだけではない。例えば、椿であれば、ツバキ斑葉ウイルスなどの感染症。
 ブラ散歩の途中巡り合ったことがあるけど、葉のグリーンの部分が退行して黄色となっており、おっ、なんて凄い斑入り品種だなんて感心したことがあったけど、実はそれが上記のウイルスに冒された椿だった。
 だけどね、この感染症を始めとした変異と斑入りとは、ある意味不可分の関係性があるとの研究結果もあるらしい。
 病が病じゃなくなり、それが代を重ねた結果、斑入りとして定着するなんて現象が生ずるのだという。
 さて、この台湾バイカカラマツの現象は、ウイルスに感染したのか、突然変異なのか、PCR検査でもしてみるかい。

 これはつぼみのズームね。愛らしいでしょ。

📷2022年4月18日:これはつぼみのズームね。愛らしいでしょ。

   予想される花姿は次の画像。ツクシカラマツに見られる特徴的な花糸だけでなく、バイカカラマツに見られる花被片もある。
 その花被片と花糸との微妙なバランスが、台湾(バイカカラマツ)そのものの危うい存在を物語っているようである(あっ、これ、政治的な発言じゃないからね 汗)。

📷2021年5月6日:花弁状のモノと立派な花糸が同時に見て取れる。

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似て非なるもの ~蕊美人とはいえ、それぞれの個性が光ってます!~

2022年04月17日 20時07分31秒 | みんなの花図鑑

  📷2022年4月14日:里桜という。ニホンサクラソウの八重咲き品種だ。
 (クリックで大きな画像を表示。{戻る}ボタンで元のページに復帰)
 東側に位置する坪庭、ここは朝早くから日が当たるのだが、それも午前中まで、正午を過ぎるとともに陽が遮られる。
 もちろん、直射日光が当たらないとはいえ、最近の酷暑の夏の暑さには変わりがない。
 それでも、ここで山野草たちは与えられた命を全うしている。

 その中の一つが、このニホンサクラソウの里桜だ。
 日本桜草、古来から日本各地でその姿を見ることが出来たが、いまでは野生の群生を見ることは少なく、埼玉などの一部に限られるという。
 栽培が隆盛を極めたのは江戸中期と言われ、いわゆる古典園芸植物の一つとされる。
 どうだろう、断言はできないが、伝統的な品種には一重のモノが多いと思われるが、近年、八重咲きもかなり出回っている。

 この里桜は、丸弁の八重咲き品種で、株が大きくなるとともに弁数も多くなる傾向があると言われている。
 猫の額に来て三年目、まだまだ株は小さい。これからに期待したい。

 さて、似て非なるものというテーマだが、かつてコメントを頂いたその返信に次のように記したことがある。

 ユキノシタ科 ズダヤクシュ(ティアレラ)属の多年草です。
 全体的な印象は、グラウンドカバーとしてよく使用されるヒューケラとよく似ていますね。
 こちらもユキノシタ科ですが、ツボサンゴ(ヒューケラ)属となるようです。
 では、何が違うのか?
 一番大きな違いは花の形、ヒューケラが壺型なのに対して、ティアレラはご覧の通り、全開した五弁花(星型)となるようです。


 何度もお目にかけている全開した五弁花(星型)のティアレラの花をアップで。

📷2022年4月16日:小さな花が鈴なり。全開した五弁花でしょ。

 はい~、猫の額のヒューケラ、やっと咲いたよ。ご覧の通り、壺型の小さな花が咲いてるでしょ。

📷2022年4月16日:背景には自らのカラーリーフが。目を凝らしてみると、確かに壺型の花だね。


 ティアレラと、ヒューケラと、それからニホンサクラソウ、みんなちがって、みんないい

 って感じでしょうか。
 う~んっ、大ばいわし食いてぇ~なぁ~~~!

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