生前、両親が用意したお墓は北関東の温泉地のすぐ近くにあります。
病床に伏した母がまだ話ができたとき、「(2月に行った)温泉がとてもよかった、また行きたい」と言っていた言葉を覚えていたダーリンが、「場所は違うけど1万円出すから遺影を連れて温泉に行ってきなよ」と勧めてくれたので、急きょ、本当に急きょ、宿と高速バスをおさえ、急きょの一人旅をすることになりました。
一人旅は、何年ぶりでしょう―。
時代がいいときに取材で行った旅は、純粋に一人旅とは言えず、しかもそれは前の結婚のとき。再婚してからは仕事でもプライベートでも一人旅はしていないので少なくとも5、6年、それ以上ぶりです。
宿泊は土曜日で、しかも一人部屋、探すと11件の宿しか空きがなく(その中にはビジネスホテルも)、降車のバス停から近く、温泉が充実したそこそこいい評判の宿で朝食のみのプランがあり、残室は1。滑り込みセーフで予約。
新宿発の高速バスも、残り3席しかありませんでした。
仕事も来週以降忙しくなるので、時間的にも余裕がある「今」しかできません。
なので思い切って行くことにしました。
ダーリンは仕事なので、2ワンには少し長い留守番になってしまうけれど、1泊2日だけのことなので、なんとか我慢してもらうことにしました。
普段、私といつもずーーっと一緒にいるので、少しぐらい離れてもきっと大丈夫かと。
ああ、納骨したら、本当にあちらの世に行ってしまうのですね。
私の心の中には、ちゃんといるのですけど。
数日前、雨一時曇りだった現地の天気予報、さっき見たら晴れに変わっていました。
当日、豊かな自然と梅雨の晴れ間のさわやかなお天気のなか、無事に母を送り、父を弔いたいと思います。
納骨の直前と、体調を崩す直前の旅行、両方私が一緒です。
母の体はもうありませんが、母の魂に喜んでもらえたら。
その気持ちで、明日行ってきます。
コメント一覧

カイルア(管理人)

カイルア(管理人)

すみれ

ユキんこ
最新の画像もっと見る
最近の「わが母のこと」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事