「バニャーニャ物語 その15 わたしの名は、カルロッタ」
作・鈴木海花
挿絵・中山泰
国境の町のむこう、
<ナメナメクジの森>を越えると
そこには、
ちょっと風変わりな生きものたちの暮らす国がある。
*はじめてお読みの方は、「その7」にあるバニャーニャ・ミニガイドを
ご覧ください。
シンカは玄関ドアの前からはじまる階段の上で、
手をかざして、海を見渡しました。
水平線は、強い日差しの下で碧く燃え上がっていました。
夏がきたのです。
「きょうもあめふり図書館に行く前に、
ちょっと海底美術館まで散歩してこよう」
シンカはそうつぶやくと、
階段を下りて行きました。
海水がひたひたと寄せている15段目までくると、
静かに体を投げ出すように、海に入りました。
この瞬間がなんともいえなくシンカは好きです。
陽に焼かれた肌が、海水でさっと冷やされ、
波が体を浮力で受け止めてくれるこの瞬間―シンカの呼吸は、
自然と肺からエラにきりかわります。
ギル族のシンカは、陸上では肺で、水中では首の両脇にある小さなエラで
息をするのです。
エラのなかに、新鮮な海水が満ちてくるときの
気持ちが切り替わって高揚するような感じは、
ギル族だけにしかわからないでしょう。
シンカの家は、バニャーニャの東側、「めまいの崖」にあるくぼみに
建っています。
「めまいの崖」は断崖絶壁で、
陸地側からは険しい道を降りなければならないので
めったに訪ねてくるものはありません。
でもシンカはこの波の音と海鳥の声、そして風の叫びに囲まれた
孤独な暮らしがけっこう気に入っています。
大好きな博物学の研究に没頭したり、
バニャーニャに生えている植物や海の生物の観察記録をつけたり、
好きなことに熱中するにはかっこうの住処ですから。
そして、ひとりの時間にたまらなくさびしくなったときは、
ホテル・ジャマイカ・インやジロのスープ屋に行けば、
仲良しのみんなに会うこともできますしね。
波にゆれる丈高い海草の黒い森を泳いで過ぎると、
海底はがらり様相を変え、上から降り注ぐ日の光がまだらに踊る、
灰色の砂地が見えてきます。
シンカはギル族だけにできる方法で
重心をすべて足にあつめて砂地に立ち、
向こうに見えてきた海底美術館に向かって、
水の中をスローモーションのような速度で歩き始めました。
耳のなかに、陸上にはない、
どこか遠くから水を伝わってくる音がひびいてきます。
「カトゥーーン、コトゥーーン・・・・・・」
クリスタルを震わすような、密やかな音。
バニャーニャの海底美術館。
ここには、彫刻家パンプルムースが、
どろぼう一味に盗まれてしまったものの
運ぶ途中で海に投げ捨てられた作品が
海底の砂地にめりこむように立ち並んでいます。
(その14 「バショーは迷探偵」参照)
この海底の作品展示場所がすっかり気に入ったパンプルムースが
その後も彫刻をここに沈めにきているので
そきどき、作品がふえたりします。
なかには砂の上に横たえられたり、
半分埋められているものもあり、
彫刻の表面には、すべすべした貝殻のタカラガイがはっていたり、
花のような触手をゆらめかしながら小さなエサを捕るケヤリやカンザシゴカイといったいきもの、
不思議な色合いをしたフリソデエビやカニたち、
イソギンチャクや色とりどりのウミウシなどもいつしか住みつくようになりました。
シンカはきょうも、彫刻と海の生きものたちが織りなす光景のなかを
ゆっくりと散歩しました。
さあ、そろそろ図書館にいかなくちゃ、
と思ったその時でした。
彫刻の間に見え隠れしながら、何かがゆっくりと動くのが
目にとまりました。
大きな魚?と思って振り返ったシンカは
びっくりして立ち止まりました。
彫刻の向こうを横切ったのは、驚いたことに
シンカと同じギル族の、女の子のようでした。
バニャーニャのどこかに、
自分以外にもギル族が住んでいる、
というウワサはきいたことがありましたが、
見かけたのははじめてです。
「あのぅ・・・・」
シンカがそう話しかけると、
口から出た細かな泡がビーズのように連なって
きらきらと光りながら相手の耳元にとどきました。
ギル族が水中で話をするときに使う方法です。
すると、女の子は振り向いて、彫刻のあいだから、
じっとシンカを見つめました。
その目をみたとたん、シンカの心臓はドキンとおどりあがり、
背骨のあたりがゾクっとしました。
シンカを見つめる2つの瞳は、右が青、左が緑。
まるで宝石のような、神秘的な光を含んでいます。
「あ、あの・・・・きみもギル族だよね?」
シンカがそういった泡のビーズが届くと、
女の子はゆっくりとうなずきました。
「ぼ、ぼくこのあたりじゃあギル族に会ったことがなくて・・・・・。
ぼくはバニャーニャのめまいの崖に住んでいるんだけど」
女の子は相変わらずシンカを見つめたまま、
またかすかにうなづきました。
「きみはよく、ここにくるの?」
シンカがなんとかありったけの勇気をふりしぼってまたきくと、
「ときどき・・・・・・」
と、いう声を運んで泡がシンカの耳に届きました。
「ぼく、シンカっていうんだ、よ、よろしく」
「わたしの名は、カルロッタ」。
そう答えた瞬間、シンカを見つめる女の子の目のなかの
海の深淵の青と、ラグーンのエメラルドのような緑色が
いっそう深みと輝きを増して、
シンカは体じゅうにトリハダ立つのを感じました。
そしてカルロッタと名乗った女の子は、
とうとつに背を向けると、
もやのようにかすんで見えるはるか沖のほうを目指して
歩いて行ってしまいました。
一度も振り向きませんでした。
シンカは、まるで金縛りにあったように、
水のかなたに小さくかすんでいく、
カルロッタの後姿が見えなくなるまで、たちすくんでいました。
「あっつくなってきたなあ。
ぼくさ、どっちかっていうと、夏は苦手だなあ。
ねえジロ、今年も早く削り氷やってよ」
あめふり図書館へ向かう道でジロといっしょになったフェイが
汗をふきふきいいました。
「うーん・・・・・・どうしようかと思っているんだ。
削り氷を店で出すと、すごく忙しく夏が終わっちゃうんだもん」
図書館の前の道に落ちていた
まだ青いつやつやしたどんぐりの実のついた小さな枝を拾いながら
ジロがいいました。
青いドングリは、図書館の屋根にまで枝を伸ばしている
ミズナラの大木から、落ちてきたのでしょうか。
「あ、小さな穴があいてるよ。
きっとこのなかには、虫が住んでるんじゃないかな。
カイサにあげよぉっと」
ジロがドングリの枝をポケットに入れながらそういうと、
「ええーっ、削り氷のない夏なんて、もう考えられないよー」
顔を真っ赤にしながらフェイがいいます。
「氷を切り出しに行ってくれるモーデカイとも相談してみるよ」
ジロが冷たい井戸水を詰めてきた水筒をフェイに差し出しながらいいました。
図書館のなかは、ほんのりと暗くて、古い本の匂いを含んだ空気が
吹き抜けの高い天井から、降りてきます。
「あれ?きょうはシンカ、いないのかな?
錬金術の本がもっとあるか、教えてもらいたかったのに」。
フェイがそういって、図書館のなかを見回しました。
パンプルムースの彫刻を盗み出して、
途中の海で舟が沈みそうになり、
海に投げ出したまま姿を消した図書館の司書デルモンテのかわりに
このところ午後になると
あめふり図書館の本については誰よりもよく知っているシンカが、
司書を引き受けているのです。
「きょうは夏の冷たいスープのアイディアがのっている本を
さがしに来たんだけど」
ジロがそうつぶやくと、
「きょうは、シンカはいないよ」
カウンターの上にある青い線のはいったノートに
自分の名前と借りたい本の名前を書きこんでいたウルが、
顔をあげていいました。
ヤシノミ族のウルは体が小さいので
鉛筆をつかって字を書くのはひと苦労のようです。
「ちぇ、自分でさがすのかぁ。めんどくさいなあ」
フェイがぶつくさいいました。
読みたい本を探し出すのにジロもフェイも時間がかかったので
ふたりが図書館を出たころには、もう陽が傾きはじめていました。
「おっとたいへんだ、急いで帰って夜のスープの用意をしなくちゃ」
急ぎ足で歩きながらジロがそういうと、
「ぼく、もう夕ご飯つくるのめんどうくさくなっちゃった。
ジロのとこで、食べることにするよ。
今夜のスープはなに?」
「えーと、ムラサキジャガイモの冷たいポタージュと、
ハヤトウリとカモ肉のとろりクズ仕立てスープだよ」。
ジロが息を切らしながらいいました。
ふたりがジロの店のドアを開けたところへ
ホテル・ジャマイカ・インのコルネが、
川向うから手を振りながら走ってくるのが見えました。
「ハア、ハア、ハア・・・・。
シンカを見かけなかったか?
きょうのディナーに出す
エスカベッシュ用の魚を獲ってきてくれる約束だったのに
あいつ、まだ来ないんだよ。
お客さんは腹をすかせて待ってるし、
もしかして、ここにいるんじゃないかと来てみたんだけど
・・・・・・いないみたいだな」
コルネが顔中を汗にして、
がっかりしたようにいいました。
「おかしいなあ、あの真面目なシンカが約束を忘れるなんて考えられないし。
きょうね、あめふり図書館の方にもシンカは来なかったんだよ」
ジロがいいました。
「シンカのうちにも寄ってみたんだけどさ、
いない・・・・・・」
とコルネがいいかけたとき、
「ああーっ、あっちから来るの、あれシンカだよ!」
フェイがミズキの木立の方を指さしていいました。
川と反対側の森のなかから現れたシンカは、
なんだか、ようすが変でした。
熱でもあるみたいにフラフラしながら、道をジグザグに歩いてくるし、
みんなの顔を見ても、心ここにあらず、といったようすです。
「おいおい、シンカ、魚はどうしたんだい?」コルネがきくと、
シンカは
「ん?あ、魚かぁ」といったきり、目をトロンとさせています。
「ねえシンカ、だいじょうぶ?」
フェイがシンカの肩をゆすって心配そうにいいました。
そこへ、晩ごはんをジロの店で食べようと
カイサとモーデカイもやってきました。
「みんな集まって何してるの?」
みんなは口々に、シンカの様子がおかしいことをカイサに話しました。
「ほんと、なんだか目がポカーンとしているし、体もふにゃふにゃ。
どうしちゃったんだろう。
シンカはきょうも海底美術館へ散歩に行ったはずだよ。
このごろは毎日そうだもの。
だから何かあったとすれば・・・・・・」
「海の中ってことか。
それだったら、やっぱりアイソポッド先生が何か知っているんじゃないかな?」
ジロが腕を組んで考え込みながらいいました。
「そうだな、アイソ先生に相談してみるのがいいと思うよ」
とフェイもいいます。
「でも、海底の泥の原にいるアイソ先生にどうやってきくんだよ?」と
コルネ。
「アイソ先生の所へ行くときはいつもシンカの中に入って行くんだけど、
このようすじゃ無理だよね。
でも、なにか海の生きものの中にはいって
先生のところまで行けるかどうか、やってみる!」
「カイサ、無理しちゃダメだよ」ジロがいいました。
「シンカの一大事だもん、とにかくやってみるよ」
カイサはひいおばあさんから受けついだ特別な力をもっています。
どんなモノにも入り込めるその力は、とてもエネルギーを使うので、
カイサはときどきしか使いません。
でも、海底の泥の原にいるアイソポッドに会うには
このくらいしか方法がなさそうです。
カイサはぽーっとしているシンカの世話をジロに任せて、
フェイとモーデカイといっしょに、海に向かいました。
海岸はもう暗くなりはじめていました。
カイサは、打ち寄せる波にのって砂浜に顔を出した1匹のカニを見つけました。
「カニさん、お願い!
いっしょにアイソポッド先生のとこまで行ってほしいの」
心配そうに見守っているフェイとモーデカイの前で、
カニの振り上げたハサミに指を触れると、
カイサの姿はすうっと見えなくなり、
カニはちょこちょこと砂の上を横歩きしながら、
やがて海の深みへと見えなくなりました。
海の中は真っ暗でした。
カニのなかにはいったカイサは怖い気持ちに耐えながら
黒い水のなかを進みました。
波になびく海草の森を抜けるときには、
おそろしくて目をつぶらないではいられませんでした。
やがて、岩が点々と砂地から突き出している地域を通り越すと、
砂と泥ばかりの荒涼とした場所につきました。
「たしか、前にシンカとアイソ先生に会いに行った時には
この辺だったと思うけどな」
カイサがそう思った時でした。
海面のはるかかなたから差し込む月光に、
ぼおっと、浮かび上がるものがありました。
それは、きのうもきょうもあすも、
黙々と泥を食べ続けている、
アイソポッド先生でした。
カニの姿のカイサは、
巨大なダンゴムシのようなアイソポッドの象牙色の体に近寄ると、
カニのハサミの先からすばやくアイソポッドのなかに移りました。
アイソポッド先生の頭のなかは、
整理されていない幾万の海の知恵や情報であふれていて、
カイサはたちまち、めまいにおそわれました。
めまいが治るのを待って、カイサはアイソポッドに、
シンカのようすがおかしいことを話しました。
すると・・・・・・
どこからか甲高い声がひびいてきました。
「カルロッタは、海の精」
「たましいを奪う、海の精」
「その右目は青く、左目は緑」
「えっ?カルロッタって、だれ?
海の精って、なに?
右目が青くて、左目が緑って・・・・・・どういう意味?」
カイサはけんめいにアイソポッドにたずねましたが
アイソポッドは、同じ言葉をくりかえすばかりでした。
海からもどったカイサは、カニの体から抜け出すと、
心配そうに駆け寄ってきたフェイとモーデカイに
アイソポッドの言葉を伝えました。
「カルロッタは海の精、ってアイソ先生がいったんだね」
モーデカイが首をひねりながらいいました。
「右目が青くて、左目が緑なんて、
なんだか気味悪いよねえ」
フェイもいいます。
「うん、たましいを奪う、ともいってた。
アイソ先生の教えてくれることって、
いつも謎めいていて、わかりにくいんだけど、
でもたぶんシンカがあんなふうになっちゃったのは、
そのカルロッタとかいう海の精に
たましいをもっていかれちゃった、
っていうことなんじゃないかな」
カイサはかすれた小さな声でそういうと、
海岸の砂の上に、ばったりと倒れてしまいました。
カイサを背負ったモーデカイとフェイは、
ジロの店へ向かいました。
今夜は満月。
「どうやったら、シンカをもとにもどすことができるんだろう?」
途方にくれたようにつぶやきながら歩く二人を、
ホオズキのような赤い月が見下ろしていました。
(次回につづく)
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夏のはじめの、凶暴なまでに濃く繁茂する樹々が大好きです。
今回はバニャーニャのあめふり図書館脇のミズナラの大木と、
ジロの店の森側にあるミズキの樹を登場させました。
ミズナラは30メートルにも達することがあるという落葉広葉樹で、
男性的な風格を備えた樹とも形容され、
そのギザギザの葉のあいだに抱かれるように付く
ドングリがかわいい。
チョッキリやゾウムシなどは、ドングリが青いうちに、
中に産卵して、孵化した幼虫が土に潜りやすいように、
ドングリのついた枝ごと切り落とすので、
道に落ちている青いドングリには、たいてい虫の卵がはいっています。
今年はこれを拾って、土をいれた容器のなかで育ててみようかな。
切り落とされて道に落ちていた青いどんぐり。
ときどき虫さがしに行く生田緑地の森の奥には
こんな素敵なドングリの本が、ひっそりと広げられています。
ミズキもまた大好きな樹です。
そよ風にゆれる扇状に横に幾重にも張り出した枝振り、
そこに点々と乗っかっているような白い小さな花群。
ミズキはまた、カメムシやゾウムシなど、
いろいろな種類の虫が集まる樹でもあり、
見上げていると、ここにはいろんな生き物が住んでいるんだろうなあ、と
その懐の深さに抱かれるような気持ちになります。
子供のころ飼っていたシロという猫。
青と緑と片方ずつ目の色が違っていました。
見ていると、なんとなく心がゆらいだものです。
シロの目を思い出しながら
カルロッタの話を書きました。
アルフレッド・ヒッチコック監督の『めまい』という、
こわ~い作品があります。
マデリンという美しい女性が、不遇の死をとげた先祖のカルロッタに憑りつかれ・・・・・・
というお話ですが、
別に幽霊とか血まみれのお化けとかが出てくる映画ではないのに、
ヒッチコックのサスペンス映画には思い出すたびに
ゾクっとする、後をひく怖さがあります。
何回観ても、同じ個所で、同じように新鮮な(?)恐怖を感じるのです。
カルロッタという名前にどこか不吉な匂いを感じる一方、
いつか自分の書く物語のなかで、この名前を使ってみたい、と思っていたのは、
『めまい』の恐怖が、ずっと私のなかに影を投げかけつづけているからでしょう。
ところで、霊感などゼロのわたしは、
幽霊とか、超常現象とかには、まったく鈍感なのですが、
いちどだけ、もしかしたらアレは・・・・・という体験をしたことがあります。
それはグルメの取材でベルギーに半月も滞在したときのことでした。
いくらグルメの取材とはいえ、毎日毎日、フルコースの重い食事をとり続けて、
旅の後半になると少々体調がおかしくなっていました。
真冬でした。
深い雪の中、ベルギー南部の谷間にあるデルビュイという小さな町。
ここにある世界の食通の憧れとして名高い「いのしし亭」というレストランに行ったときのこと。
デルビュイは、どこもかしこも、石畳の坂ばかりの町でした。
坂道ばかりの上に雪が降りつづいているので、歩くのにひどく滑ります。
深い谷間の底にあるような町なのでどこか閉塞感があり、
箱庭に迷い込んだような雰囲気がありました。
「いのしし亭」は特にジビエ料理で有名で、メインは赤ワインと相性のいい
濃厚ソースの鹿肉や鴨肉。
食前酒や前菜からはじまり、最後のデザートのチーズまで、
たっぷりと4時間はかかるフルコースです。
野生動物の肉が好きで、ジビエを楽しみにしていた私ですが、
これをお昼と夜の2回食べることになった、ときいたときには、
胃がため息をもらしました。
昼食が終わったのが、夕方の4時。
なのに、夕食はなんと7時半からというではありませんか。
しかもどういう事情があったのか、夕食のメニューは今食べ終わったばかりの昼食と同じだといいます。
グルメ取材のライターとしては、取材中の料理はひとを押しのけてもすべて味見をしてきた私ですが、
さすがにこの時は胃も、そして1週間以上も家族に連絡していなかったことから精神的にも疲れが溜まっていた。
しかも同じ料理を1日に2回というのでは、好奇心もしぼみます。
ついにネをあげて、夕食はパスし、
私は休息するために、ひとりホテルに残りました・・・・・・。
長くなるので、つづきは、次回に。
バニャーニャのお話のほうも、次回につづきます。
「海の精 カルロッタ」に魅入られてふにゃふにゃになっちゃったシンカ。
バニャーニャいちの博学の徒であるシンカですが、
こんどばかりはピンチッ!