翁の徒然なる日々

日々是自遊

現代版・大学は出たけれど・・・

2023-06-19 11:30:00 | 日々の徒然
 今朝は少し凌ぎ易い、昨日は真夏日でフーフー言っていた。自転車でスーパーへ行ったが、流石にマスクはきつい、ちょっと格好悪いが鼻出しマスクで何とかペダルを漕いでいた。まだ暑さに身体が慣れていないようだ。



 さて、子どもの頃『大学は出たけれど』(監督:野村芳太郎)という映画があった。映画は観てはいないが題名だけはよく覚えている。

 ところで、昨今奨学金の返済を苦にして自殺する人がいるらしい。
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自殺の動機「奨学金の返済苦」、22年は10人 統計見直しで判明(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

 2022年の自殺者のうち、理由の一つとして奨学金の返還を苦にしたと考えられる人が10人いたことが、警察庁などのまとめでわかった。自殺者の統計が同年から見直され、原因...

Yahoo!ニュース


 せっかく苦労して大学に入り、奨学金の支給を受け無事卒業したのに、自死するとは一体何があったのだろうか?

 就職が上手くいかなかったのか、それとも会社を辞めたのか、もちろん知る術はないが、奨学金返済を苦に自ら命を絶つなんて、昔だったら考えられないことである。

 奨学金と言えば自分も日本育英会の奨学金を頂いていた。当時は特別貸与として月額8000円、一般貸与は同5000円だった。特別貸与の場合、滞納さえしなければ、3000円のみ返済し、後は免除された。5000円は実質給付だった。

 もっとも当時は国公立の授業料も安かったし、私立の大学も同様に安かった。勤労学生のための夜間部もあった。

 自分も苦学生の一人として特別貸与の月8000円を頂いていた、どれだけ有り難かったか、今も感謝している。

 今の奨学金制度はよく知らないが、貸与総額は数百万円になるのだろう。上手く就職できたとしてもしばらくは返済一方で結婚もままなるまい、相方も奨学金の返済を背負っていれば、夫婦二人で一千万円近くになるかもしれない。それでは、出産子育ては到底無理であろう。

 卒業=借金地獄、それを苦にして自死する若者がいるとは、まさに現代版「大学は出たけれど」だ。

 親御さんの身になってみると切ないこと、キッシーには「外国人留学生は宝」などと言っていないで自国民の学生OBを救ってほしい。

 また野党界隈の皆さん、不法滞在する外国人を云々より自国民の学生の救済が先だと思うが、如何?

 また、お隣の中国でも、24歳以下の若い世代の失業率が20%を超えているという。
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 中国でも「大学は出たけれど」の状態らしい、それでも自殺者が出ているとは聞こえてこない。お国柄かな。

 歳を重ねてみると、そもそも大学に行く必要があるのかと思うことがある。職場にも高卒の方が結構いたが、優秀な方も少なくなかった。逆に大学で何を学んできたんだと思う大卒者もいた。

 大学に行かず専門学校等で学び、手に職をつけて働く、そういうライフプランもあるだろう。学歴に拘って命を亡くすよりよほどましと思うが、如何?

 自分も定年後65歳になって通信制の大学で学んだ。高卒の方は1年生過程から学んでいた。皆さん楽しそうに勉学に勤しんでいた。本当の学びを実感したような気がした。結局2年のところを3年かかって卒業したが、これでも立派な大卒である。

 若い時に手に職を付けて働いて中高年になって大学に行く、そんな生き方も悪くはない。極めて甘い考えと思うが、死んでしまっては意味がない。

 ご訪問に感謝、今日も良い一日を・・・