◆優勝を決めたのは
大相撲秋場所千秋楽注目の一番、優勝が決まる直接対決を制したの髙安を押し出したモンゴルの鉄人玉鷲。
注目の一戦はあっけなく決まりました。玉鷲の立ち合いの気迫が違いました。
茨城のマルちゃんこと西前頭四枚目の元大関髙安はまたもや苦杯をなめることに。残念!
結局、髙安は、11勝4敗で自身6回目となる敢闘賞を受賞しましたが、心の中は涙の敢闘賞かもしれません。幼い頃、元大関名寄岩の映画があり、その題名が『涙の敢闘賞』でした、古いなぁ。
ここ一番に弱いのが髙安らしいといえば髙安らしいのですが、地元茨城県土浦市の皆さんは、さぞ、がつかりしていることでしょうね。
それにしても、三役陣は誰も優勝に絡めず、二場所続けて平幕力士が優勝しました。これは平成3年以来、31年ぶりとなる異例なことだそうです。
◆不甲斐ない
横綱照ノ富士は怪我で途中休場を余儀なくされ、後半戦は横綱不在となりました。まぁ膝に爆弾を抱えていますので、休場はやむを得ないかもしれませんが、それしても大関陣は全く存在感を示せず、酷いものでした。
6日目、9日目と横綱、大関陣が全敗、一場所に2日もあるのは昭和以来初めての珍事だそうで、今場所はいろんな意味で記録ラッシュでした。
その大関陣、平幕力士に白星を献上し続け、どちらが大関かわからない取り組みが何番もありました。
カド番の御嶽海は、序盤から元気なく、4勝しか挙げられず、大関から陥落、気力が全く感じられないので、このままだと来場所関脇からの大関復帰はダメかもしれません。
同じく大関正代は初日こそ勝ちましたが、2日目からいつもの正代に。こちらも4勝止まり、来場所はまたいつものカド番。あの強かっ正代は何処にいったのでしょうか? 来場所はご当地九州場所ですからね、彼の奮起を期待します。
残りの大関貴景勝は何とか二桁の勝星を挙げましたが、優勝争いからは完全に蚊帳の外、決して褒められたものではありません。
平幕琴ノ若には、張り手を連発、張り手というよりパンチのようでした。もちろん禁じ手ではありませんので、勝負への執念と言ってしまえばそれまでですが。
それにしても総合格闘技ではあるまいに、仮にも大関ですよ。
さらに、今場所大活躍の平幕北勝富士には、注文相撲で変化、これで北勝富士は優勝争いから脱落、見ていてもうガッカリしました。みつともない限りですな。
そう言えば、貴景勝はあの貴乃花の弟子でしたよね。入門時からこのような相撲を取っていたのでしょうか?
取り組み後、いつも肩で息をしています。きっと稽古不足なんでしょうね、推して知るべしです。ぶちかまししかないような大関は、決して横綱になれないと思います。
◆ただただ立派
それにしても、大正5年の横綱太刀山以来二番目となる年長優勝力士となった玉鷲、もちろん昭和以降では最年長の幕内最高優勝です、普段の精進の賜でしょう、ただただ立派としか言いようがありません。
来場所は、一年納めの九州場所。玉鷲の連覇、髙安の奮起に期待しましょう、もちろん阿炎ちゃんにも。
そして、幕下の朝乃山に早く上がって貰って、再び大関、横綱を目指してもらいたいと願っています。今の窮状を救えるのは彼しかいないと思います。待ってます!!
翁の大相撲秋場所の雑感です。
終わり