美しい雨

ふわわとしあわせな時も、涙でぐちゃぐちゃな時も。
食べて笑って眠って、たまに旅にでて、生きてゆきます。

嫌われ松子さん・下

2006年05月21日 | Weblog
『松子さんは、アナタでもあり、ワタシでもある』


解説者の香山さんも書く。家族の支えもない、見る目もない、なにより
人生の方針がない。ないないづくしの松子さん。


こんな世界が、こんな人生があるのか、と驚くと同時に、でも、と思った。


ワタシには、方針をみつけるまで、家族がいつも変わらず支えてくれた。
でも、もしなかったら?オトコのヒトを見る目がなかったら??ワタシの人生も
どうなっていたのかしら?これから、どうなってゆくのかしら?


誰の身にも、実は起こり得ることかもしれないし、実は、紙一重なのかも。


昨日、友人のひろと、やみつき餃子(本当にやみつきでウマイ!)を食べながら、
ワタシはつくづく恵まれているのかもしれない、とつぶやく。ふいに。


ひろは笑っていたけれど、時々、ほんとに時々こわくなってみたりする。
ここでぽーんと、ひとりにさせられたらどうしよう!って(笑)


いろんなヒトに守ってもらっているのに、まるで自分ひとり頑張っている
みたいに、錯覚したりして。すべては、周りのおかげなのに。皆がいてくれて
初めて、自分のチカラを出せているだけなのに。


ワタシは弱いのに、強いように見せかけていたのかもしれないナ。
逆境に、どれだけ一人で立ち向かえるのか、そのときのワタシは想像も
つかないもの。


いろんなヒトとのかかわりや経験の、ひとつひとつの積み重ねで
そのうえでに、ヒトは存在している。 本当に、そう思うもの。


松子さんの、ひとつひとつの積み重ねが生み出した、彼女の人生。
なんだか、本だけの世界!とは、到底切り離せない何かが、ある。


『嫌われ松子の一生』 かなり、あれこれと考えさせられましたわ。


でわでわ、また
















嫌われ松子さん・上

2006年05月21日 | Weblog
基本、なんだかミーハーなワタシ。
やっぱり手にとってみてしまいました・・嫌われ松子さん。


もともとは、BONNIE PINKの新曲のシングルを
借りたら、なんと彼女も出演するらしいこと、主題歌ということを知る!


ワタシはBONNIE PINKがスキで、よく歌うくらい。
そんなこんなのきっかけで、手にとる。読み込む。読み込む。


金曜日は、ボスのお仕事で、朝5時起きで、結構な満員電車にゆられ
1時間以上かかるところまで、お手伝いに赴いたのだ。


でも、その間中、ぐわわと松子さんの世界に入り込む。もう、夢中!


お仕事の、ふとした合間に、なんで松子は、あそこで、あんな風に
思ってしまうのとか、あぁ!なんでそんなこと気がつかないのとか、
あまりにはがゆさゆえ、しかも早く続きを読みたいがゆえに、もう、これは、
ある意味、ストレス状態(笑)


夜に、お仕事終えて、ボスが旗の台のおすし屋さんに連れていってくれて。
あんなに美味しいうに(しかもお通し!!)を東京で食べれたのは、はじめて


それだけ新鮮で、こっくりと甘くて、わさびとのコラボがたまらなくて。
なんだかオトナになったのを、ココロから喜んだ瞬間!


あのおすし屋さんにいる、あのひとときは、本のことをすっかり忘れて
しまうほどのシアワセを味わう。ボスに感謝!


あれだけ日本酒を空けて、ぽわわと酔っ払いながらも、また電車で本を読む。
おかげで、まず上巻をぶわーっと読み切ることが!できたのだ!


オンナ版、太宰治『人間失格』 読書感想文は、このあとまた!