長尾景虎の戯言

読んだり聞いたりして面白かった物語やお噺等についてや感じたこと等を、その折々の気分で口調を変えて語っています。

赤川次郎著【鼠、恋路の闇を照らす】

2019-06-05 20:03:15 | 本と雑誌

赤川次郎が時代小説に挑戦した、鼠小僧治郎吉シリーズ、早もう第11弾になる。
その内どれだけ読めているのか、正直分からない。
昼間は通称〈甘酒屋〉と呼ばれる遊び人だが、夜は天下の大泥棒。
捕えられれば死罪になる、実に危うい渡世を渡っているのだった。
何故か別嬪の妹・小袖がいる。鼠小僧治郎吉に妹がいるなんざぁ、今まで聞いたこたぁねぇがの。
赤川次郎ならではの、登場人物の構成か?
その小袖は小太刀の達人、道場では誰も小袖には勝てない、呑気な道場主はそんな小袖を師範代にし、自らは気楽な温泉旅行三昧。
治郎吉も時々小袖を用心棒代わりにしている。
その小袖に惚れているのが、旗本の子息・米原広之進、小袖が師範代を務める道場に通っている。
これで利口な猫が出たら、江戸時代の『三毛猫ホームズ』になってしまうが、『トムとジェリー』じゃぁあるめいし、〈鼠〉の話に猫が出るのはご法度だってぇの!
ところで実は治郎吉は、仙田良安先生の診療所の女医・千草先生だけには、色々なやっかいごとをお願いしているので、まったくもって頭が上がらないのである。ひょとしたら治郎吉は千草先生に惚れている?
さて今回は表題を含む六つの話。恋する男女の駆け込み寺は、江戸を騒がす大泥棒!?
弱きを助け、強きから「盗む」

壱、山登り中の〈鼠〉一行。そこには三千両を抱え江戸から逃げる盗賊たちがいた。『鼠、ご来光を拝む』
弐、差出人を偽った恋文が江戸を騒がせる。評判の色男の不審な動きとの関係は!?『鼠、恋文を代筆する』
参、小さな兄妹を残し逢引をする母親。彼女は浪人風の男から命を狙われていて。 『鼠、隣の客の子守唄』
肆、放火犯による火事現場にて、屋根にいた〈鼠〉は火消を手伝うことに。    『鼠、空っ風に吹かれる』
伍、大店の娘を助けた徳山は、御礼に歓待を受ける。彼の妻子には魔の手が忍び寄り。
『鼠、恋路の闇を照らす』
陸、突然広之進を斬り付けた女、心中相手に裏切られ死んだ姉の仇討ちと言うのだが。
『鼠、心中二子山の噂話』

懸命に生きる町人の幸せを守るため、今宵も〈鼠〉は江戸を駆け巡る。

五連発で短編の小説をアップしたのだけれども、別に意図的なことではない、長編に倦んだってわけでもない、偶々そうなってしまったことなんす(^^♪次は長編小説を読む予定ですよ♪


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