長尾景虎の戯言

読んだり聞いたりして面白かった物語やお噺等についてや感じたこと等を、その折々の気分で口調を変えて語っています。

【コントレール】

2021-12-01 04:10:15 | 日記・エッセイ・コラム

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コントレール引退
史上初!父子2代の無敗三冠を達成。(皐月賞・日本ダービー「東京優駿」・菊花賞)7戦7勝
しかしながら、コントレイルはそれでけではなく、2歳ホープルSに勝利し、史上初の無敗での四冠馬にもなる。
この四冠制覇は、過去にナリタブライアンが成し遂げているが、無敗ではなかった。

血統背景:父親は、かの化け物ディープインパクト(サンデーサイレンス産駒)である。
     やはり遡ればヘールトウリーズン系になる。
     母親ロードクロサイト(現役時は未勝利に終わった)は、ミスタープロスペクター系である。
過去の二冠(2歳戦を加えれば三冠)は強い勝利だったが、秋の菊花賞はやや苦戦を強いられた結果となった。
2着のアリストテレス(4番人気)との差はわずかクビの辛勝であった。
時計的(3:05.5)にも平凡に終わったが、中段からの待機で、四角から一気に先頭に上がって(上がり35.2)いったのだが、同じく伸びてきたアリストテレスに追いすがられて(上がり35.1)しまった。
菊花賞苦戦は父ディープインパクトも同じだった、一度目の正面コースで、鞍上武豊が馬が首を上げてしまうほど手綱を引いて、必死で抑えなければならなかった、その分最後のいつものような跳ぶ脚が、やや鈍っていたのは否めなかった。
しかし、ディープインパクトの場合、三冠達成最大のピンチは、皐月賞でゲートから出た折、落馬しそうになったことにあった。鞍上武豊は必死で摑まってなんとか凌いだのだった。
さほどに、無傷で三冠馬になるのは至難の業なのであった。
史上初、デアリングタクトとコントレイル2頭の、牝馬牡馬両方での無敗の三冠達成劇であったが、私にとってそんな日が訪れるとは夢想だにしなかった、希代の大珍事と表現してもよいのではとも考えている。
多くの競馬ファンたちが、JRA(日本中央競馬会)の歴史を変える、その瞬間に立ち会ったのであった。
牝馬牡馬の王者の今後の行方が、楽しみでもあるが、各陣営には慎重で十二分な考慮の上に判断すべきだろうと、私としてはやや憂慮しながら願っていたのだが…。
しかし、いきなりジャパンCに出走、ローテ的にどうか?
アーモンドアイに負けてしまったけれど、彼女にもローテ的問題はあったと思う、しかし菊花賞からのジャパンCは、結構きつい!
結局、2着に負けてしまったけれども、その実力は{さすが!!}であった。
しかし、その後脚部不安でレースを自重していて、サンケイ大阪杯(G1)に参戦したが、道悪に泣いて、加えて脚を痛め散々となった。
ようやく復活をかけて、天皇賞(秋)に出走も、スタートを失敗し、2着に終わる。
そして、今回のジャパンCは、ようやくこの馬の本質が顕になった。
でも、これでラストランって、やはり脚部不安かもしらん…。
この姿を一日羨望で待っていたが、これで終わりとは、力が抜ける気持ちである…。
種牡馬として活躍を期待するが、やはり今回のジャパンCのように、競走馬として堂々の勝ちっぷりを見せて欲しかった。