長尾景虎の戯言

読んだり聞いたりして面白かった物語やお噺等についてや感じたこと等を、その折々の気分で口調を変えて語っています。

北村薫著【ヴェネツィア便り】

2018-08-31 20:50:08 | 本と雑誌

著者が送る、ショートショートから中編までの、表題を含む全15編を集録した、面白文学集。
『麝香連理草』はショートショートの幻想小説か?『誕生日・アニヴァェルセール』は双子の兄弟が人生を二分するような話。
『くしゅん』は猫と飼い主の話かな、『白い本』は、ショートショートで、誰にも読まれなかった歌集の話かな?
『大ぼけ、小ぼけ』はショートショートで、ちょっとほのぼのとした話かな?
『道』は中編で、定年後の男の生き方の話かな?
『指』は短編の幻想小説かな?『聞く』『岡本さん』『ほたるぶくろ』は、ホラーって表現してもよいだろう。
『機知の戦い』は中編のミステリかな?
『黒い手帳』は短編の、一種のホラーかな?『白い蛇、赤い鳥』は、著者得意の短編の文学ミステリかな?
『高み』は中編のノスタルジックな、ある種邂逅の物語かな?
『ヴェネツィア便り』これは、表題にもなっているが、ある女の人がヴェネツィアに訪れた思いを、30年後の自分に対して手紙を書き、30年後の自分が自分宛に返信するという、中編になっている話?
以上、お話の玉手箱みたいな文学集でありますよ♪

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。