壁のポートレート

道端の壁が気になって写真を撮り続けています。
でもオーロラやら植物・風景などが最近多いですね。

やっぱり出ましたか Abisko15_16

2018年02月16日 | オーロラ

 アビスコ最終日です。3夜連続でオーロラを撮影できたので、気持ちにも余裕があります。とはいえ、疲れがピークに来ているのも事実。午前中の写真の整理とブログ書きは外せませんが、午後からの散歩はホテル周辺に留めることにします。今年もアルミ製のカンジキをスーツケースに入れて持ってきていたのですが、今回に関しては一度も使っていません。せっかくなので装着して、到着初日に目星をつけておいた、ホテルに近い撮影ポイントの再確認をすることにしました。一つ目は、ホテルの建つ高台から湖側へと伸びた小さな尾根の先っぽに当たるところです。ホテル敷地よりは下りますが、湖に近くなる分、直接眼下に湖を見ることができます。リフトのあるヌオーリヤ山も目前に見えます。そういえば、いつもなら夜間にリフト椅子の識別灯が山肌を上る様子が、湖からでもよく見えるのですが、昨夜も気がつきませんでした。何らかの理由で運休しているのでしょうか。
 もう一箇所は、ホテルの北側を流れる(といっても凍結していて”流れて”いませんが…)川に架かる橋の手前です。こちらはやや視界は限られますが、峡谷の地形とともにオーロラを写し込めば面白い写真が撮れそうです。しかし南側にオーロラが出たときには撮影が難しくなります。一応下見はしましたが、一昨日、昨日と、だんだんオーロラが近づいているので、今夜は頭上から南側にかけても出現してくれそうな気がします。やっぱり今夜もトルネ湖ですね。
 部屋に帰って仮眠を取った後、レストランへ向かいます。今日のメニューにはムースと書いてありました。強敵です。たぶんトナカイよりも更に野生臭がしたはず。少し身構えて、口に入れましたが、ウン、おいしい。十分食べられます。臭みは確かに残っていますが、一口大に切り分けてくれていることもありソースを絡めやすく、以前より格段に食べやすくなっていました。4日間通して、前菜やデザートを省略しメインディッシュだけを注文したのですが、その理由は、4日間とも天気が良かったからです。雪が降ってて急いで撮影に出かけても無駄というシチュエーションであればユックリできたのですが、やむを得ません。フルコースは次回までお預けです。
 ということで、部屋で急いで支度をして、外へと出ます。あー、やっぱり出ましたか。黄色っぽい単色ですが、背後の星を覆い隠すほど強い光のオーロラが、北の空、それも比較的高い位置に長々と浮かんでいました。今夜はかなり期待できそうです。湖へと向かう足を速めました。
 到着するとすぐに三脚をセットして撮影を始めます。先ほどまでの色の濃さは若干薄れていましたが、オーバルが3重から6重ぐらいに連続しています。一番外側のものは頭上を越えて南側の空にまで達しています。まだ色は薄いままですが、もしかすると、オーロラ爆発も期待できるシチュエーションです。
 しばらくはオーロラが出たままにはなっているものの、動きには乏しく、時間が過ぎてゆきます。東の空に立ち上るオーロラは、アビスコの街の光との対比が綺麗です。このままの調子で終わるかと思った10時過ぎ、突然、光の帯が動き出しました。すごい!渦を巻いている! 空の北側から東側、その頭上を中心に、あちらこちらの方向へ同時に触手を伸ばすように光が延びてゆき、渦を巻き、点滅し、揺れ動きます。
 光の乱舞は半時間ほど続いた後、急速におとなしくなり、それまでと同じように薄い黄色の帯が頭上を東西に3本ほど横切る形に戻りました。そのまま11時まで待ちましたが、再びの動きは無いようです。うーん、今夜はこれで終わりかな。先ほどまで激しい動きを見せたオーロラですが、色味的には黄色主体で、赤やピンクの混じった本当に強いオーロラではありませんでした。もう一度出現するとしても、同じタイプのオーロラだろうと判断して、撤収の準備を始めました。ただ、昨夜のこともあるので、1台だけはすぐに撮影できる状態にしたままで担いで帰ることにします。
 帰路について5分も歩かない時、オーロラが再び動き出しました。やっぱり出ましたか。今度はヌオーリヤ山の上空方向から北の空にかけてが主体です。カメラを降ろして素早くセットしてその場で撮影を再開します。あれ、赤色が出ている。モニタで確認すると若干ですがピンク色の輝線が確認できます。色味的にはこの4日間で最も強いオーロラです。最後の最後にアビスコからプレゼントを貰いました。

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