久しぶりにヒカゲツツジの写真を撮りに行くことにしました。ヒカゲツツジっていうのは、薄黄色のツツジで人里離れた山奥にひっそりと咲いています。普通のツツジのように鮮やかな色をしていないので目立ちませんが、清楚な色は他のどの花とも違う独特な色合いをしています。先週たまたま群生地の近くまで行った際に見かけて、「ああ、もう咲いているんだ」と気づいたのですが、その際は他に用があったので帰ってきてしまいました。今日はきちんと愛用のカメラを持っての撮影です。先週見かけたところを通り過ぎて奥へと車を進めます。「群生地」というのはやや語弊があって、道ばたに多く咲いている程度なのですが、所々は、数株がまとまって咲いているところもあります。
車をゆっくり走らせながら、左右を注意深く見て行きます。そこここに咲いています。うーん、少し盛りを過ぎた花も多く、もしかしたら先週あたりが見頃だったのかもしれませんね。ただ、日当たりから少し外れたところでは、瑞々しい花を見ることが出来ました。地味なはずなのに、光が当たるとすごく綺麗です。薄い黄色の花びらは、透過する光を受けると、まるで蝋細工のように透き通った暖かな白色に変化します。最初に「他のどの花とも違う独特な色合い」と言ったのは、まさにこの色合いです。
少し時期を過ぎていましたが、この季節だけのヒカゲツツジを楽しむことが出来ました。あと、他のツツジや馬酔木の色もこの季節とても綺麗だったので写真を撮ってみました。来年はもう少し早い時期に来たいですね。
今年の春は例のウィルスのせいで、楽しみにしていた美術展にも行けなかったし、一寸外出が減っています。アウトドアなら良いだろうと言うことで、前から行きたかった古座川の七川ダム湖畔のサクラを見に行くことにしました。数日前に満開だという情報を聞いていたのですが、前日の春の嵐の影響がどの程度か心配です。すさみ町から入って古座川に出た後は、上流へと車を走らせます。桜の木が道沿いの所々にあり、いずれも満開のようで少し安心。
ダム湖畔に出ました。まさに満開。殆ど散った様子も無く、湖畔沿いに満開の桜並木が続いています。風も治まりしんとしたダム湖の緑の水面に薄いピンクが写っています。来た甲斐がありました。でも人影はまばらですね。桜祭りの提灯は並んでいるのに、サクラも手持ち無沙汰のようでした。「夜は提灯が水面に映えて綺麗ですよ。」は地元の人の言葉。来年は大勢の人が戻ればいいですね。
清川天寶神社のアサマリンドウを見に行ってきました。昨年は数が少なくてビックリしたのだけれども、今年はどうだろう。実は先週も様子を見に行ってきたのですが、まだつぼみが多かったため、今週出直しです。数自体は昨年より多そうだったので期待しつつ行ってみると、ありましたありました。満開です。株数もかなり多く、そこここに咲いています。でも以前はもっと多かったかなぁ。とりあえず写真に写す分には十分な数が咲き誇っています。
やっぱりこのブルーがいいよね。リンドウみたいに真っ青でも無く、水色よりは濃い。丁度いま時分の空の色です。コケの緑との対比が綺麗です。今年は暑さが続いたせいか開花が遅れたようですが、これからも数を減らさずずっと咲いていってくれるといいですね。
少し早いかなと思いながら、清川の神社に咲くアサマリンドウを見に行ってきました。神社に着くといっぱい車が駐まっています。お祭りでもなさそうだし…。境内に入って行くと、ちょうど地区総出で掃除をしているところでした。邪魔をしないよう遠慮をしいしい、お目当ての参道へと向かうと、どうもあまり咲いている様子が無い。やはり季節が早かったかなと思いながら近づくと、あっ、咲いていました。鮮やかなコバルトブルーの可憐な花はまさしくアサマリンドウ。
まだつぼみも多いようですが、しっかり咲いています。でも、やっぱり少ない。掃除をしていた人にこんにちはと挨拶すると、「今年は少ないねー。去年の半分ぐらいだな。」と答えてくれました。そうですね。例年ならもっといっぱい、本当にぶわーと咲いてますものね。少し残念ですけれども、でも、一輪一輪はとても綺麗ですし、十分満足できました。