昨日の個人レッスン 一期一会

パソコン教室をはじめて23年。
いろいろな方との出会いがありました。
ご縁が続いている方もいれば、一度だけのレッスンで終わってしまう方もいます。

教室にいらっしゃる動機もいろいろです。
もう少しできるようになりたいという方がいれば、とにかく困っているという方もいます。

昨日の個人レッスンの方は、パソコン操作にお困りの方でした。
職場でパソコン操作ができなくて、上司から怒られる。
もう私には無理だから仕事を辞めないといけないかと思う。
せっかくいい仕事に就けて、あと7年ぐらいは働けるかと思ったのに…。
と、おっしゃる60代半ばの女性でした。

メールに添付されてくるZIPファイルの扱い方がわからない。
ZIPファイルにある文書に写真を貼って印刷しないといけない。
…わかっている方にはどうということもない操作ですが、
知らない人には難題です。

スマホを操る人ならググるという手も思い付きますが、
携帯電話では、ググるという発想もないでしょう。
あるいは、ググったところでわからないということもありますね。

ヒアリングから利用しているメールソフトを突き止め、
お困りの状況を再現して、順序良く説明しましたが、
とても覚えられそうもありません。
そこで、その場で画面ショットを取りながら手順書を作成してお渡ししました。
すごく喜んでいただき、何度もありがとうって言ってくださいました。

２時間かけて抱えている課題を何とかクリアできそうなところまできたのですが、
大丈夫かな？と不安を覚え、もし、職場でわからなくなったら私に電話して、
と私の携帯電話の番号をお伝えしました。
（今日、どうかな？）

レッスンが終了し、お会計の時にその方の言葉がぐっときました。
「私がこれをできるようになれば、この先、ここでお支払いする金額よりも
ずっと多くのものを手にすることができるのです。」

“当たり前”のことと言ってしまえばそれまでですが、
60代になったって将来はあります。
この方の将来に、私が少しは役に立てたのかと思うと本当にうれしい。
また、教室にいらっしゃるかどうかはわかりませんが、
一期一会の喜びをいただきました。
こちらこそありがとうございます！

人生100年時代と言われています。
働けるうちは働いて、収入を得続けていかれれば、
安心感と社会の一員として自分が機能することの喜びが得られるでしょう。

私自身、いつまで働くのかなあ？
と思ってしまうことが時々あるのですが、
自分にできることを惜しみなく提供して、
それが誰かの役に立つならやっていかなくちゃいけない！
それが、私自身が生きるということなんだとあらためて思いました。

パソコン教室やってて良かった！
（いつも思ってますが・・(^^♪）



整理してデジタル化してあるデータの中から「教室」というキーワードで検索したら、
懐かしい写真が出てきました。
自宅でパソコン教室を開業した頃の写真です。
（この日付あってるかなあ？）

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