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工芸家を夢見る   千夢の世界

仲間で造るアトリエ模様(一歩)

工芸作品の紹介

千夢の周りの身近な出来事

~お知らせ~

●小林千夢の陶芸作品はオーベルジュ セゾンドはるなで展示しています。
●小林千夢の陶芸作品は陶螢庵 みとら窯のホームページでも紹介されています。
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千夢ファームの様子

2012-11-15 17:00:46 | 工芸作品
みなさ~ん、こんにちはー お留守番の昼猫で~す。

今日もいい天気、夜露に濡れた落ち葉が朝日を浴びてキラキラ光っています。


いやー寒くなりました、日も短くなりました、作業がはかどらないと言って

千夢は嘆いています。

そんな寒さの中にも可憐な花が咲いていました。

誰の目にも留まらないような場所でひっそりと、千夢がお名前はと尋ねてみたが

名を申すほどの者ではないと無視されちゃったようです。


柿がたくさん生っていますが実の半分は渋くて誰も食べてくれません。

今にも落ちそうな熟した実を小鳥達が喜んで食べています。


先程、友達が迎えに来て千夢は材料を見に行って来る。と出かけました。

帰ってくるかどうか、わからないと言っていましたので私は寝てしまいます。

ファームの様子はまた後で報告いたします。

今日はこの辺で、すみませ~ん・・・つづく

踏ん切りがつかない撤退

2012-11-14 17:56:22 | 工芸作品
みなさ~ん、こんにちはー お留守番の昼猫で~す。

人は見かけによりませんね~、あのタフな釣りの師匠が人工透析をしていたんですねぇー。

千夢は透析の話を聞いて、自分の為に無理をしてくれている事を知って心を痛めているようです。

今でも、釣りの師匠はなんだかんだと情報を持って月に一度は遊びに来てくれます。

千夢の飼っている蜜蜂の様子を見てくれたり、巣箱の作り方を丁寧に教えてくれます。

そして、釣り仲間からいい情報が入ったら連絡するからな、またなぁーと帰って行くんです。

そして、先週の木曜日に電話がはいったのでした。

いま、直江津港の周辺でアオリイカがどんどん上がっている、明日の夜10時に現地の釣具屋で待ってるぜー!

千夢に面白い釣りをさせてやろうと情報を集めていたようです。

ですが、天気予報では日本海側は雨、まして、かなりの荒れ模様の様子。

千夢は本当は「師匠、天気が悪そうだから止めた方がいいんじゃないですかー。」と、断りたかったようです。

でも、師匠の先日の「透析止めようかな」の寂しそうな言葉が頭に残っていたので、一つ返事でOKしてしまいました。

当日、夜10時待ち合わせの場所、釣り道具店に集合し、車中で仮眠をとりました。

翌朝6時 天気予報通り大荒れです、強風と大雨でハイエース号が ぐらぐらとあおられ千夢は目が覚めました。

昼まで待っても天気がおさまる状態ではないことも分かっていました。

でも、師匠は「昼ごろまで様子を見よう」とかすかな期待を掛けているようでした。

千夢は、いま帰れば昼までには家に着く、今日はあきらめましょうよ。と声を掛けたかったのです。

でも、ゆっくり無駄に過ぎてゆく時間を二人で使えることが何故かとても心地よかったので口に出しませんでした。

昔のこと、今のこと いろんな事を話しました、話は尽きません。

時間が本当にゆったりと過ぎていきました。

2時間が過ぎ4時間も過ぎ5時間目でやっと師匠が今回は諦めようと口にしました。

そして、「昨夜はよく眠れたし、久しぶりにゆっくり出来たなぁー また来るべー。」と解散したのです。


『断れない理由と価値ある撤退』でした。

ではこのへんで・・ずいぶん引っ張ってしまいました・・すみません。

勇気ある撤退はこれで終わりです。・・つづく・・



勇気ある撤退パートⅢ

2012-11-13 16:50:25 | 工芸作品
みなさ~ん、こんにちはー お留守番の昼猫で~す。

待ちに待った鯛釣りが始まりましたよー。

5月になると師匠から金曜日の夜、直江津港で待ってるから気を付けて来いやーっと

連絡が入ったそうです。

それも前日の連絡でしたので千夢は大慌て、制作作業を中断して釣り道具の準備に追われました。

友達には2~3日留守になるかもしれないので後は宜しくですって!

留守番の私としてはこの忙しい最中、気が気ではありませんでした。

みなさ~ん、覚えてくれているでしょうか、以前直江津の大鯛釣りの書き込みをしたよねぇー

師匠と2泊3日の海釣りでした、金曜日の22時に直江津港で待ち合わせをしました。

23時に船をだし3時間ほどでアジ、イワシ、サバ等の小物200匹近く釣って港に戻りました。

そして、仮眠をとって今度は朝方の5時の出船、いよいよお目当ての大鯛釣りです。

針に小エビを2尾つけて27~8mの水深を狙い4時間くらいで70cm級の大鯛を

千夢が4匹、師匠は5匹、その他もろもろも釣り上げ大満足でした。


そして港に戻り日帰り温泉でゆっくり汗を流し夕方の16時ごろまで仮眠をします。

そして18時に出船、まずは生餌(いきえ)用のイワシを40~50匹釣り船内の生簀(いけす)に入れます。

そして、今度はヒラメ釣りです。師匠は2枚ほど釣ったが千夢は釣れません。

でも、千夢の竿には何故か、50cm級のイナダが3匹と、大きなゴチが釣れました。

師匠に俺の方が腕がいいんじゃあないのと言ってみた、すると下手だからイナダが

かかるんだ、しっかり狙えですって・・・ねたんだのかもしれない・・・ あほー

港に戻ったのが深夜の2時頃でした。

船をトレーラーに積み込み帰り支度をして4時に解散。

そして、各々が高速道路をすっ飛ばし朝8時くらいに自宅に到着です。


そんな、ハードで豪快な釣りの3回目の時の事です。

魚が釣れるのを待っているとき、

千夢:師匠はタフだねー 昔から丈夫だったよねー!身体も悪いとこなんか無いでしょ?

師匠:悪いさー 俺は人工透析をもう10年も続けているんだ。」

千夢:えっつ! 師匠、透析してんのー 週に何回ぐらいするん?

師匠:週に4回だよ、俺が遠くに出られるのは金曜日の午後から日曜日までだ、後はおとなしくしているんだ。

千夢:へー、こんなに無理して大丈夫? 

師匠:あぁ~ でも後いつまでもつかなー 最近は透析も疲れてきた。そろそろやめてもいいかなって思っているんだ。

千夢:えっやめたらどうなるん?

師匠:その時は終わりさ・・・・・と遠くを見ながら呟いた。

千夢:師匠、何言ってんですか、これからですよ・・・・・

仕事も遊びも何でもこなすスーパーマン、頼りがいがあり尊敬できる師匠の寂しそうな横顔を見てしまった。


すみませ~ん、今日はこの辺で・・・つづく・・・



勇気ある撤退 パートⅡ

2012-11-12 19:25:15 | 工芸作品
みなさ~ん、こんにちはー お留守番の昼猫で~す。

釣りの師匠と40年ぶりの再会のお話、始まりますよー。



千夢は風の便りで師匠の様子はうっすらと聞いていたそうだ。

恩を忘れた訳ではないが、日常の生活の中では日々の忙しさもあって師匠の

存在は千夢の世界には映っていなかったようだ。

再会の日は昨年の暮れ、突然にやってきた。

千夢が工房で制作に励んでいると、低音の地響きを立てながらパールのレクサス

SCが駐車場に停まった。

颯爽と車から降りてきたのは、真っ白のジャージ姿で髪はシルバーグレー、スポーツ刈りのちょい悪親父だ。

「俺だい、元気そうだなぁー」   あれー 師匠・・・? 師匠じゃあないですかー !

千夢はびっくりしたやら、嬉しいやらで ご無沙汰しています。の挨拶も程々に早速工房に招き入れお茶を入れた。

当時のお礼も言う間も無いく、釣りの話や愛車の話やらで会話が弾んだ。

千夢は今年から蜜蜂を飼い始めたと自慢げに話すと、師匠は養蜂20年の

キャリアを持っていた。

それならばと、千夢が得意のワカサギ釣りの話をすると、師匠は赤城の大沼で

俺を知らない者はもぐりだと薄ら笑いをした。

お恥ずかしい話ですが、千夢は赤城の大沼は大の苦手。

赤城の氷上のワカサギ穴釣りには過去3回ほど行ったが、一度もいい思いを

したことが無かった。

氷の湖上で友達と2人用のテントを張っていると突風が拭いてテントに捉まったまま

50mも氷上を引きずられてしまった。

防寒着は破れ顔は擦り傷、寒くて痛くて釣りどころではなかったそうだ。

だが気を取り直して、夜明けとともに釣り始め日が暮れるまで頑張って釣ったのが

たったの12匹。

居眠りをして電動リールを氷の穴に落としてしまったりと散々な目に遭った。

それ以来2度と赤城には行かなくなった。



何の話しをしても勝ち目がなさそうなので、寺泊の乗合船の船釣りの話を

持ちかけてみたそうです。

すると師匠は、へー そして何を釣りに行くんだいと聞いてきました。

千夢は自慢げに、夜のイカ釣りや真鯛釣りの話を得意そうに話してあげました。

すると、師匠は真鯛の大きさは?、釣果は?と聞いてきました。

ちょっとオーバーに50cm級の鯛を釣りあげたり、イカなら40~50杯は釣るよ。

どうだい参ったか!と得意そうに師匠の顔を見ました。

すると、師匠は 昔と変わってねえなー、そんな素人の遊びなんかしているんじゃねえよ。

今度、釣りに行くときは連絡してやるから一緒に行こう、と誘ってくれた。

それから師匠は2度ほど工房に顔を出してくれました。

聞く所によると、師匠は自分の釣り船を持っており、いい食材を手に入れると

最高の料理を作って食べる、だから自分の厨房も持っているのだそうです。

そんな話を聞かされた千夢は闘争心に火がついてしまったようです。

船舶の免許を取りに行ったり、工房の大改造をして厨房も作るなどと気合いが

入り師匠に近づこうと思っているようです。

無理 むり 器が違いすぎると思いますよ、でもまぁー ほっときましょう。


そして、今年の5月、いよいよ二人は直江津港で待ち合わせ鯛釣りに行く話になります。

きょうはこの辺で。・・・勇気ある撤退 と 師匠の誘いを断れない理由

     まだまだ続きます・・・つづく・・・

勇気ある撤退 パートⅠ

2012-11-11 18:09:01 | 工芸作品
みなさ~ん、笑っちゃいますー お留守番の昼猫で~す。

意気込んで出かけた千夢は、昨日の夕方には帰ってきてしまいました。

勿論クーラーボックスの中身は空っぽでした。

どうしたのかと聞いてみると、それはそれは気の毒な話でした。

金曜日の夜、約束通り直江津港の近くの釣り道具屋さんで釣りの師匠と合流。

釣り道具屋の店主のアドバイスは、ここ2~3日海はしけているので、今週は無理だろうとの話だった。

そんな話をしている矢先、店の窓ガラスが強風に煽られガタガタと揺れていたそうです。。

師匠は、湾内で釣るから大丈夫だ、朝になれば風も鎮まるだろう、運は寝て待てだ、港に行って寝よう。

そんなわけで港に行き仮眠をとったそうです。

千夢は、今日の午前中は作業をして、200kmの道のりを走って来たので、若干の疲れが出たので直ぐに眠りに着いたそうです

ところが、明け方になり、ハイエース号がぐらぐらと揺れていたので目が覚めたそうです。

師匠が千夢を起こそうとして車を揺すっているのかと思い、起き上がって見てみると強風で

車があおられていたそうです。。



全く、風邪の収まる様子はなくテトラポットの向こうは白波が上がっていたようです。

8時ごろになると大きな虹が海に浮かび上がり、それはそれは綺麗だったそうです。

昔、師匠が職場の仲間と一緒に江の島に連れて行ってくれた事を思い出しました。

その時も海に大きな虹がかかり、千夢はその美しさを今でも鮮明に覚えているそうです。



お湯を沸かしコーヒーを飲みながら師匠と荒れる海を眺めながら昔話に花が咲いたそうです。

師匠は千夢が中学を卒業して初めて就職した職場の先輩だったのです。

寮生活で師匠と同じ部屋で3年間過ごしました。

6歳年上の師匠は面倒見がよく、夜学に通っていた千夢を気遣い夜食を用意してくれていたそうです。

師匠は仕事はもちろんの事、バイクの運転やスキューバ、そして釣り、川での投網漁

遊びの天才で色々教えてくれたそうです。

千夢は18歳になると職場を辞め、陸上自衛隊に入隊しました。

その後、お互いが連絡取り合わないまま40年が過ぎました

ところが、昨年突如、師匠が工房に訪ねてきてくれたのです。



昨日の書き込みで、師匠に誘われたら一つ返事で断れないと言っていましたよねぇー

その部分をお話したいのですが、長くなるのでまた明日にします。

今日はこの辺で・・・つづく・・・