いやいや、暇なようでなかなか忙しいです。
旅の一番の目的、輪島塗を見にきました。
一つのお碗を作るのに20工程以上かかる、大変な作業だ。
また手を掛けただけあって美しい仕上がりだ。当然のことだが金額もいい。
でも、売り場をみても買う人がみえない。
日曜日なのに閉まっている店が目立つ。
不景気で商売を続けてゆけないらしい。
漆の器を使う人、買う人は限られてしまっているのだろう。
いろいろな伝統が、継ぎ手不足などで「この代で終わり」というのもよく聞く話。
なんか、良いものが消えて行くようで、残念でならない。
生意気なようだが、今の時代に漆の価値やそれ自体を必要としている人は少なく、
また、その価値観としての存在をわかる人も少ないのかもしれない、と思う。
「今回の目的である輪島塗を見て、そんなこと言うなら、千夢さんはご購入されたのかしら?」
…残念ながら、今回は「勉強」旅でしたので、購入しておりません(失礼!)
さぁ旅も終盤。
朝晩と冷え込むようになりました。風邪など召されませんように。