毎年7月の最終日曜日は、私が住んでいる地区のお祭りです。
屋台が出て、浴衣の女性がそぞろ歩くっていう風情のお祭りではありません。
炎天下、汗だくで、苦悶の表情を浮かべた男衆が、1トン近くもあるお神輿を担いで
町内を練り歩く・・・といった、地味ぃ~なお祭りです。
最初は皆威勢が良いのですが、日も暮れる頃になると右に左にフラフラと、
もうほとんど真っ直ぐ歩けません。
それでも、一年に一度、皆で力を合わせ、無事に神輿を境内に納めた時の達成感
と一体感は、清々しい気持ちになります。
昨晩、夕食を終えて寛いでいると、遠くから笛の音と、ドンドン・ドンドン・・・
呼び太鼓が聞こえてきました。
いよいよ今年も、お囃子の練習の始まりです。
私もヘタッピィですが、笛をやるんです。「おっ!今年も始まったな」と、
1年ぶりに笛を手に取り、いそいそと練習に参加してきました。
一年ぶりに吹く笛は、なかなか音が定まりません。
祭囃子って、楽譜がある訳でなく、先輩の吹く笛を耳で聞き、指使いを見て
覚えていくんです。私の隣では、小学生の時から参加している友人の息子さんが、
今では立派な社会人になり、キレイな音色を奏でています。
こうやって伝承されていく文化っていいもんだなぁと、しみじみ感じた一夜でした。
【 それ逃げろ! 太鼓の音は苦手デス・・・】