Mさんが北海道に研修に行ってきましたと、お土産を携えて挨拶に見えた。この町に十基の風車を立てた会社の所長さんで、建設中は反対者との間に立ち持病の胆嚢炎を悪化させながらも、塗炭の苦しみにも耐えた人である。言葉の静かな落ち着のある態度は小生のおきにいりだ。その彼に春の嵐が追い討ちをかけ、前例のない事故が起きた、風車の羽に落雷を受け二基の風車が不能となった。以来、全ての風車は起動させていない。反対者は喜んだらしい。天命は彼の力量を試している。台湾の李医師の診断によると、将来性のしっかりした人物だとの言葉であった。艱難汝を玉とする・・・将来は明るい。