昨夜からの雨も上がり、今朝は平年並みの気温と天気予報で聞いている。日本仮面歴史館の正面から見える、対面の紅葉が湯煙で瞬時にかき消される。駅前にある源泉からも湯煙の柱が生き物の様に立ち昇る。今朝は二度も湯船に浸かった。これからの季節の温泉は有り難い。
数日前の雨の夜、段々畑の土手を二箇所ほどイノシシにえらく抉られた。このままだと、二次災害の発生の引金に・・・、一箇所だけでも一輪社に三杯ほどの土を他から運び込み応急手不手をした。家内は、二十センチほど伸びた五月豆の苗をほとんど踏み荒らされたばかりか、お客様から戴いた、大切なキクイモや種無しネギにも大きな被害を受け。お陰で小生までトバッチリを・・・専業農家なら収入源を絶たれる大事だ。猟が始まればとの安堵の思惑が外れてしまった。
一番下段の畑から家内が呼ぶ、もう紫紺侘助が咲いている。あら、デビューダントも玉霞も千羽鶴も・・・今年は何時もより早いみたい。返事をしない小生に向かい、感動の無い人間は、進歩の無い人よ! と小生が、日本仮面歴史館で使う、フレーズを横取りされた。椿の木も大きくなった。ジャングル農園になった一要因にもなっている。どの様に剪定し、何時、始末をするかと迷いの最中・・・喜んでいる家内に水を注す訳にいかず、つい無言に・・・
龍魚伝説が、グーグルの、いじめNETの新着情報に記載された。熱川温泉の由来の紹介に、青白龍伝が取り上げられ、小生の昔話しが一人歩きを始め、チョッと驚いた。司馬遼太郎さん原作、坂の上の雲に登場する、魅力ある人物の条件に、逞しさ、とある。伊豆ボケ老人の小生には、語る資格はないのだが、恥ずかしいほど、指導責任を失った為政者、凛とした覚悟のない男子、清潔感を失った女性、日本人の先達が育て上げた、世界一高い精神の根底の揺らぎを感じる。司馬さんが伝えたかった大切なものとは一体・・・、明日のNHKの番組が楽しみだ。