工芸技能には、カウンセリングスペースがあります。
保護者・見学者・相談者及び、教育・福祉・工芸関係者との、
交流スペースでもあります。
日本財団の助成金により、設備しました。
初めて相談にいらっしゃる保護者の方から、
お子さんの事で多い相談内容は、
「子供の頃、とても多動で、言葉の遅れもある・・・。」
「一見、普通に見えるけれど、物事をあまり理解しきれない子で・・・。」
「にぎやかな場所が苦手な子で…。」
でも・・・。
「手先は器用です。」
「好きな事には集中します。」
「1人でコツコツ行う作業は、得意です。」
工芸技能の勉強内容・作品を見学して、
「こんな本格的な事、できるのかしら・・・。」
「生徒さん達、みんなとても静かに、落ち着いて取り組んでいるけれど、
うちの子が落ち着いて、できるのかしら・・・。」
等々、不安でいっぱいて゜す。
当の本人に、「少し体験してみますか?」と聞くと、
「やってみる。」 (嫌ではない様子。)
「やってみたい。」 (興味を持ったのかな?)
と、子どもたちは、みんな、このように返事をします。
お愛想ではなく、本当の気持ちを答えていると、その表情でわかります。
先生に、やり方を教わり、「もう、終わりにしていいですよ。」
と言うまで、夢中になって、取り組みます。
体験後の感想は、
「面白かった!」 「楽しかった!」
「もっとやってみたい!」
保護者の方は、お子さんの、生き生きした表情を見て、ビックリされます。
「この子の笑顔を見るのは、初めてです。」と涙ぐむ方もいます。
よく、「どうして、できるのか、不思議です。」
と言われるのですが、自然に子ども達は、興味を示すのです。
こちらも、特別な指導をしているわけではなく、
普通に初心者に、指導しているだけなのです。
静かな環境が、気持ちも安定し、気に入るのでしょうか。
本人に、多くを話しかけず、必要な事だけ、伝える事を心掛けているいますが、
それが、理解しやすさに繋がり、心地よいのでしょうか。
「特別にできる子なのでしょ。」と、言われる事もありますが、
そのような事は、全く無いのです。
そんな子ども達の、潜在能力を引き出し、精神的に安定し、
落ち着いた日を過ごす事を目的とした、教育活動をしています。
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