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『菩提樹荘の殺人』 有栖川有栖

2025年04月26日 14時52分51秒 | ■読書
有栖川有栖の中短篇ミステリ小説集『菩提樹荘の殺人』を読みました。
有栖川有栖の作品は先月に読んだ『怪しい店』以来ですね。

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「臨床犯罪学者・火村英生」斎藤工×窪田正孝で1月より連続ドラマ化

お笑い芸人志望の若者、アンチエイジングのカリスマ等、「若さ」をモチーフとした作品集。
学生時代の火村英生の名推理もキラリ。
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探偵役である臨床犯罪学者・火村英生と、ワトソン役の推理作家・有栖川有栖(アリス)のコンビが活躍する作家アリスシリーズの作品……2010年(平成23年)から2013年(平成25年)に発表された4篇を収録して、2013年(平成25年)に刊行された作品です。

 ■アポロンのナイフ
 ■雛人形を笑え
 ■探偵、青の時代
 ■菩提樹荘の殺人
 ■あとがき
 ■文庫版あとがき
 ■解説 円堂郡司昭

アポロンのように美しい少年と噂される連続通り魔事件の容疑者……お笑い芸人志望の若者達の悲劇、、、

大学生時代の火村英生の秀逸な推理、そしてアンチエイジングのカリスマ殺人事件……「若さ」を持て余す者、「若さ」を羨望する者達の恩讐に振り回されつつ謎に立ち向かう火村とアリスを描く、美しい本格推理4篇!

〈若さ〉という共通のテーマをもった作品集……4篇とも愉しめました、、、

連続殺傷犯とされアポロンの呼び名が付けられた高校生が逃走中に、未成年が被害者となる新たな事件が発生……少年法や少年犯罪における匿名性を扱った『アポロンのナイフ』、

人気上昇中の漫才コンビ雛人形の1人が殺される……若いお笑い芸人たちの野心の悲劇を描いた『雛人形を笑え』、

大学生時代の火村英生が名推理で同級生たちを驚かせるエピソードが披露される『探偵、青の時代』、

アンチエイジングのカリスマが邸宅の庭で遺体で発見され、謎解きとともに高校生・アリスの悲恋が明かされる……4人の容疑者から犯人を特定する推理がシンプルだけど印象的な『菩提樹荘の殺人』、

どの作品も青春の明と暗をミステリに巧く織り込んで描かれていてホントに面白かったですねー 作家アリスシリーズ、古書店でみつけたら即購入ですね!
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