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『狂乱廿四孝/双蝶闇草子』 北森鴻

2024年06月18日 21時43分34秒 | ■読書
北森鴻のミステリ長篇『狂乱廿四孝/双蝶闇草子』を読みました。
『パンドラ'S ボックス』に続き、北森鴻の作品です。

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悲劇の名女形・澤村田之助を巡る、北森鴻衝撃のデビュー作
幻の未完長編を初収録した完全版

三世澤村田之助、江戸末期から明治初期にかけて一世を風靡した歌舞伎の名女形。
舞台の最中の怪我から脱疽となり結果として四肢を切断せざるを得なかった悲劇の名優である。
明治3年、異彩の画家・河鍋狂斎の描いた幽霊画を発端とした連続殺人事件が、猿若町を震撼させる。
幽霊画には歌舞伎界を揺るがす秘密が隠されているらしい――。
滅び行く江戸の風情とともに、その事件の顛末を戯作者見習いのお峯の目を通して丁寧に活写した、第6回鮎川哲也賞受賞作『狂乱廿四孝』に、その後のお峯たちの姿を描いた未完の長編ミステリ『双蝶闇草子』を付す。
解説=浅野里沙子
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1995年(平成7年)に第6回鮎川哲也賞を受賞した『狂乱廿四孝』と、2001年(平成13年)から角川書店が発行する小説誌『KADOKAWAミステリ』に連載が始まったものの著者の体調不良による休載を繰り返し、その後『KADOKAWAミステリ』の休刊により、未完となった続篇の『双蝶闇草子』を収録した作品です。

 ■狂乱廿四孝
 ■双蝶闇草子
 ■解説 浅野里沙子

悲劇の名優・澤村田之助復帰に沸く明治3年、凄惨な連続殺人が歌舞伎界を震撼させる……どうやら河鍋狂斎の描いた幽霊画に殺人事件の鍵が隠されているらしい、、、

戯作者見習いのお峯はその謎解きに奔走するが……滅び行く江戸情緒と田之助の姿をお峯の目を通して活写した第6回鮎川哲也賞受賞作『狂乱廿四孝』と、お峯たちのその後を描いた未完の『双蝶闇草子』を付す。

明治時代の芝居小屋での連続殺人事件を舞台にしたミステリ作品……『パンドラ'S ボックス』に収録されていた短篇『無残絵の男』を長篇として仕立て直した感じですね、、、

主人公のお峯が幽霊画に隠された秘密を解明する過程が描かれており、歌舞伎界の風情も上手く表現されているのですが……物語の世界観に入り込めず、物足りなさが残りましたね。

続篇の『双蝶闇草子』は、現代と明治時代がシンクロするファンタジックで興味深い作品でしたが……未完なんでねー 評価のしようがないですね、、、

読書に集中し難い状況だったこともあるんでしょうけど……ちょっと残念でした。
コメント
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