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『パンドラ'S ボックス』 北森鴻

2024年06月16日 20時59分54秒 | ■読書
北森鴻の短篇&エッセイ集『パンドラ'S ボックス』を読みました。
北森鴻の作品は、昨年11月に読んだ『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』以来ですね。

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短編の名手・北森マジックの原点! デビュー作を含む、初期傑作7編!

画壇の若き寵児(ちょうじ)が突然、不可解な焼身自殺を遂げた。その死に秘められた驚くべき秘密とは?(「仮面の遺書」)
大阪府警に届いた殺人を告白する手紙。少女の死体を古墳の稜墓(りょうぼ)に埋めたというのだ。捜査は、専門家による発掘調査を終えてからと命じられた刑事は……(「踊る警官」)。
大胆な着想と鮮やかな謎解き! 
デビュー作を含む初期短篇7作と、エッセイ7編を収録。
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2000年(平成12年)に刊行された作品…… 初期の未収録短編を集めてそれぞれに詳細な自解を加えた一冊です。

 ・作者口上
 ■仮面の遺書
 ・短編デビューまで
 ■踊る警官
 ・長編デビュー前後
 ■無残絵の男
 ・トリック嫌い
 ■ちあき電脳探てい社
 ・錬金術師・1996
 ■鬼子母神の選択肢
 ・『狐罠』のころ
 ■ランチタイムの小悪魔
 ・作家というお仕事
 ■幇間二人羽織
 ・作家交遊録
 ・カッパ・ノベルス版 あとがき
 ■怪説 はざま隆治

画壇の寵児が突然の自殺を遂げた!その死に秘められた謎とは?(『仮面の遺書』)……警察に届けられた殺人者からの告白文。その衝撃の内容から、日本の古代史の謎にメスが!?(『踊る警官』)、、、

大胆な着想と、鮮やかな謎解き! 読者に息つく暇さえ与えぬ、卓抜なストーリー展開! 短編の名手が放つ、デビュー作から今日までの珠玉の短編七本を収載! さらに、各々の短編に合わせ、作家の肉声をユーモアと哀感をこめて書き下ろしたエッセイを掲載! フィクションとノン・フィクションが絶妙に融合したクロス・オーバー・ノベルス、ここに誕生。

初期の作品とエッセイが綴られた作品集……短篇7篇とエッセイ7篇が交互に収録されています、、、

エッセイでは、デビュー頃の仕事の様子や若いころにハードな仕事をしていた様子が語られており、興味深い内容でしたね……短篇では、デビュー作で犯人の職業ならではのトリックが印象深い『仮面の遺書』と、犯人の真の目的が明らかになる衝撃的なエンディングと大阪弁が印象に残る『踊る警官』が面白かったですねー 北森鴻の作家としての幅広い才能を垣間見ることができる一冊でした。
コメント
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