明るい化け猫計画

~猫又育成のための自然療法研究ノート~

【じゃぐちのつぶやき】ニュースサイト

2009年03月06日 | じゃぐちのつぶやき
最近お気に入りのニュースサイトをご紹介します☆

Science Daily(英語のみ)
http://www.sciencedaily.com/

サイエンスなら何でもアリ
世界で行われている研究がダイジェストで配信されています。
トップニュースは毎日更新されるので、これを見ているだけでも楽しいです。(動物実験を除く・・・ですが)

右上の検索ボックスにキーワードを入力すると、関連する過去のトピックが表示されるので便利。

デフォルト設定では過去1年の記事が検索されますが、過去30日から10年以上前の記事まで検索対象を自分で設定することもできます。

 ①[Search]ボタンの横にある検索ボックスにキーワードを入力し [Search]ボタンをクリック

 ②ページ上部に検索対象のカスタマイズ設定が表示され、その下にデフォルト設定で検索された記事の概要が一覧表示される

記事のヘッドラインが新聞の見出しのようにひねっていないので分かりやすく、気になる記事が簡単に選べます。猫のトピックはそれほど頻繁に配信されませんが、医学や薬、栄養の研究は毎日新しい情報が更新されています。科学というのは本当に目まぐるしく進歩してますね。日進月歩どころか秒進分歩ではないでしょうか。

サプリ類の調べ物をする場合は、原料名と有効成分の両方で検索した方が色んな記事を比較検討することができます。コロストラムなら "bovine colostrum" だけでなく"bovine colostrum IGF-1"というように原料名と有効成分の両方を入力します(キーワードは and でなく or で検索されます)。デフォルトで検索がかかった後、"10 + years" をチェックし、[Search]ボタンの隣にあるプルダウンメニューで "Health & Medicine" を選択し検索をかけると、過去10年以上前から現在までの関連記事が健康・医学のカテゴリーから検索されます。ただ、残念なのは時系列で一覧表示されないので日付けは気にして読んでください。

病気は、病名で検索してもいいし、メニューで [Health& Medicine] を選択すると左側に病名一覧が表示されるのでそこからも選べます。 病名一覧の下の方に [Nutrition] がありますが、サプリや栄養素の調べ物は検索ボックスを使った方が具体的な研究情報がヒットします。過去5年や10年以上で検索すると、移り代わりがなんとなくわかっておもしろいです。

ここで無料公開されている情報だけでも相当なものですから、有料専門サイトでは更に新しい情報が配信されているはずです。そう思うと、日本語に訳されて私たちの手元に落ちてくる情報にどれだけ依存していいものか大いに疑問です。また日本では、一人の有識者が”A”であると言うと翌日からそれが常識になったりしますが、それは単にその時有力な説の一つに過ぎないだけのことで(有力でもなんでもない単なる説の時もありますが)、一般の私たちが他の可能性を知らないことも、有識者がふるいにかけた海外情報を鵜呑みにしてしまうことも危険ではないかと思います。

私も難しいことは良く分かりませんが、サイエンスの動きを体感するだけでも楽しく勉強になるサイトです。

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【本】ペットの心と体をいやすフラワー・エッセンス・レメディー

2009年03月02日 | 
以前ちょこっと紹介した『ペットの心と体をいやすフラワー・エッセンス・レメディー』 (著)ヘレン・グラハム, グレゴリ-・ヴラミス (訳)古武家勝宏 について。

前の記事で日本語が読みにくい点はかなり控えめに触れておりましたが、改めて記事にします。

この本、USアマゾンで書評を見たらかなり評判が良く、非常に使いやすいとありました。不思議に思ってカナダやイギリスのアマゾンを確認したら、やはりこちらでも評判がよいのです。確かに情報量は多いけれど、日本語版はどう贔屓目に見ても使いやすいとは言えないのでどういうことかと原書を読んでみました。雲泥の差です。

私の持っている日本語版は2002年8月に出版されていて、原書は1999年5月1日に出版されたもの。日本語版に原書の版が明記されていないため、この二つが対にっているのか不明ですが(原書は1999年5月31日の版もあるよう)全く同じものとしたらひどすぎる。

普段、言いたいことがあっても100のうち1ぐらいしか言わない私がこれだけはっきり言うのですからかなりのものです。翻訳のクオリティに関しても私は滅多に口にしませんが、これはひどすぎる。翻訳も構成も・・・これでは本がかわいそう。

まず、原書にはちゃんと含まれているチェストナットバットの説明が丸々抜けている。その他のレメディを説明している個所でも、原書と日本語版が一致しない点が多々見受けられる。

例えば、原書ではアスペンの説明個所に「ミムラスと併用すると猫のIBM(過敏性腸症候群)に有効」という記述があるけれど、日本語版では「ネコにはアスペンはミムラスと共に、迷惑なマーキングの矯正に効果があるとしています。」となっている。

インパチェンスでは原書にある「神経質になっている鳥、特にオウムに有効」という記述が日本語版にはないし、スイートチェストナットでは「鼓脹症や疝痛に苦しむ動物に」が抜けている。その他ざっと見ただけでも、バーベインとレスキューでも抜けがある。

単語が抜けているとかではなく、箇条書きの項目が丸ごと消えているのです。これだけ一致しない点があるということは、私の持っている原書と日本語版の版が違うんだろうか。

しかし、この点を差し引いたとしてもひどい。
スイートチェストナットの解説部分「自分で手足を切断する動物に。」って・・・

切断て切り離すことですよ。自分で手足を切り離す動物がいたら見てみたい。これはSelf-mutilation、自分の体をひっきりなしに舐めたり噛んだりすることで自己刺激、自傷行為、自虐行為などの訳があてられていることが多い用語です。自己刺激の対象は手足とは限らないし、切断でもないので明らかに誤訳。ロックウォーターの「優勢な行動癖に。」まさかdominant behavior の直訳かと思ったら、その通りでした。支配的な行動をとる動物にということです。2002年といえばインターネットも十分普及していたはずなのに、どうしてこんな訳になるのか理解に苦しみます。

Feature を性質と訳していたり(「性質改善」という訳文があるけれど、性質は生来の気質で一生変わることがないのだから「性質改善」の意味が分からない。もちろん原書はきちんとした文章です。こういう本を訳すのなら性格と性質の違いぐらい知っていて欲しい。)「精神分裂」という言葉が使われているが、これは誤解を招きやすい表現として2002年1月に日本精神神経学会で「統合失調症」として統一すると発表されている用語。behavior をやたらに行動癖と訳されているけれど、行動と行動癖は違うもの。日本語版12ページ下から3行目に出てくる「瘴気」はマヤズムのことです。放送禁止用語も平気で使われているし、細かいところを挙げれば切りが無いですがこれほど酷いとは思いませんでした。

無料配布のおまけやボランティアならともかくプロの仕事とは思えません。

花の名前も原書では実際にレメディに使われる植物の学名が併記されているけれど、日本語版にはない。例えばホーリーだけだと具体的な種類までは分からないけれど、原書ではHollyの横にllex aquifolium (学名 セイヨウヒイラギ)ときちんと記載されている。

致命的なのは、原書の巻末についている索引が日本語版には無いこと。
原書だと、病名、症状、レメディ名、動物の種類、犬種、猫種からレメディを探せるようになっている。

フラワーレメディは西洋医学の代わりになるものではないけれど、具合の悪いときに少しでも何かしてあげたいと思ってみんなこういう本を買うのだろうし、中には不治の病で苦しむ動物に少しでも気持ちを楽にしてあげられたらと買い求める方もおられるのではないかしら。著者もそういった気持ちに応えられる本を書きたくて執筆したのではないでしょうか。私は英語版買うまで、最初から最後まで何回も読んで「アレルギー」とか「過剰グルーミング」とか症状別にレメディーの種類をノートに書き出してました。もっと早く英語版買っておけばよかった。

日本語版は愛がなさすぎ。悲しくなります。

英語版は海外の書評通り読みやすいし使いやすいので、英語に抵抗のない方には原書をお勧めします。

同じ名前の本で著者が違うものがあるので、購入の際は著者名を確認してくださいね。

『Bach Flower Remedies for Animals』 by Helen Graham and Gregory Vlamis です。

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