明るい化け猫計画

~猫又育成のための自然療法研究ノート~

猫の毛玉嘔吐と間質性膀胱炎

2011年01月06日 | その他
今日は木枯らしビュービューで寒い一日でした

明日は、七草粥の日ですね
昨年、フラワーエッセンスの課題で春の七草に数えられるハコベについて、半年ほどかけて観察とリサーチを行いました。実際に観察したのはハコベでなくウシハコベでしたが、どちらも様々な薬効があり、日本だけでなく西洋でも長い間重宝されてきたハーブなんですね。

人間だけでなく、ヒヨコやウサギ、ハムスターなど沢山の動物にも愛されてきた優しい植物

そのハコベの薬効の一つに、腎機能低下によるムクミの緩和や利尿効果というものがあります。

冬は、猫さんも膀胱炎になりやすい季節ですが、今日は猫の間質性膀胱炎について、米国オハイオ大学の動物医療センターの興味深い調査をご紹介します。

まず、間質性膀胱炎という病気についてですが、痛みや頻尿、切迫感を伴う大変つらい病気だそうです。人間でも猫でもはっきりとした原因が分かっておらず、決定的な治療法も確立していないようです。こちらに分かりやすい説明がありました。

人間の間質性膀胱炎:http://www.tomonoki.org/
猫の間質性膀胱炎:http://www.geocities.jp/felineibd2003/FIC.htm

オハイオ大学の動物医療センターの調査によると、慢性の間質性膀胱炎を患う猫に良くみられる、食欲の低下、頻繁な嘔吐、トイレ外での排泄といった症状が、環境を整えてあげるだけで大きく改善したそうです。

環境の改善には、次の項目が挙げられています

■食事とトイレの場所を固定する(場所を変えない)
■毎日決まった時間に食事を出す
■トイレと寝床を清潔に保つ
■おもちゃを沢山用意する
■クラシック音楽を1日1~2時間流す
■施設などで猫をケージに入れている場合は、ケージを毎日掃除し、1日60分~90分の自由時間を確保する(ケージの外に出て自由にキャットタワーに登ったりツメ磨ぎを使い、他の猫と社交できる時間)

調査に関わった同大学のBuflington博士は、毛玉の嘔吐について、なんらかのストレスが関係しているとお考えのようです。毛玉の嘔吐は、猫にとって正常なことではないと飼い主は認識すべきだとおっしゃっています。

正常ではない・・・つまり、異常事態であるということ。

私としては、飼い主より獣医師に周知して欲しい。大抵の本には、猫は毛玉を吐きますと書いてあるし、病院でも猫はそういうものですと言われますよね。病院でそう言われたら、こちらは何も言えないです。でも、環境の改善は処方箋がなくてもおうちで実践できます 試してみる価値はあるかも

先述の、食欲の低下、頻繁な嘔吐、トイレ外での排泄は、動物園、シェルター、繁殖所、訓練所など、人工的に制限を加えた環境で暮らす動物によく見られる症状なんだそうです。そして、健康な猫でも環境を低下させると、これらの症状を発症するそうです。動物として種としての生得的な行動が制限されることによって、生じやすい症状なのでしょうか。

調査では、以下の項目を組み合わせ、意図的に環境を低下させて症状の変化を調べたそうです。つまり、下の項目は猫に悪影響を与える可能性が高い項目、避けるべき項目といえます。

■世話係を頻繁に変える
■変動的な世話時間
■変動的な食餌時間(食餌開始を3時間遅らせる、片付け時間を不規則にする)
■自由時間と音楽鑑賞の中止
■拘束ストレスを与える(自由を奪う)

動物医療センターの猫さんたちを対象に行った調査なので、一般家庭にそのまま当てはまらないところもありますが、基本的に毎日の生活に変化をつけないことが重要みたいです。

この病気、アーユルヴェーダでは大まかなところワータとピッタの悪化と診るようです。

環境改善の項目に、変化を避け、決まった時間に食事をするなど、ワータを整えるものが多くみられるのもうなずけます。

調査では、食餌の内容は変えず(市販のカリカリ)、投薬もせず、環境の改善だけを行って効果が得られたそうですが、カリカリはワータもピッタも悪化させる要素が強いので、できれば手作り食がいいんでしょうね。

手作りをしないおうちは、信頼できそうなメーカーの缶詰を取り入れるといいかもしれません。安価なカリカリには、肉食動物がとても消化できないトウモロコシの芯やら大豆の皮やら、保存料、着色料、香料などピッタを悪化させるものが多く含まれています。

フードは、添加物の少ないもの、猫の食性にあった動物性蛋白質の豊富なものが良いと思います。大まかな目安として、原材料の一番最初に、お肉や魚の名前が記載されていないもの、肉や魚の種類が明記されていないもの(タラとか鶏肉とか具体的な名称が書かれておらず、肉類、○○副産物、ミートミールなどの記述のもの)は避けたほうがよいと思います。


動物医療にアーユルヴェーダを取り入れているアメリカのDr.Sodhiは、アーユルヴェーダハーブのRentoneとAshuwagandhaを薦めています。
http://www.holistic-pet-carecom.superpageshosting.com/newsletter/article.nhtml?uid=10002(英語)

このハーブは、Dr.Sodhiのファミリーが関与しているアーユルヴェーダハーブのオンラインショップで購入できるようです。
http://www.ruved.net/Vet-Products_c_38.html(英語)

*肉食の猫さんは、人間と身体が違います。使用の際は、大事な猫さんのため、ハーブの品質・信頼性を確認し、使用上の注意、使用期間など専門家の診断とサポートを得てくださいね。

環境改善と一緒に、フラワーエッセンスでストレスにアプローチするのもいいかもしれません。

抑圧した怒りに:フーシア(FES)、スカーレットモンキーフラワー(FES)、ウィロー(バッチ)
フラストレーション:ブラックベリー(スピリットインネイチャー)
神経質・我慢してしまう猫に:セントーリー、ゲンチアナ、ラーチ(全てバッチ)
身体の不快感に:クラブアップル
激しい痛みに:ホーリー(バッチ)
尿意の切迫感に:チェリープラム(バッチ)
変化によるストレスに:ウォールナット(バッチ)

また、中国医学では、恐怖は腎を傷つけるといいます。

その観点から、怖がり猫さんにはバッチのミムラス(特定のものに対する恐れ)、アスペン(原因のわからない恐怖)、ロックローズ(激しい恐怖やパニック)なんかもいいかも。

アーユルヴェーダには音楽療法もあるので、クラシックだけでなくドーシャを整えるといわれているヴェーダ音楽も有効かもしれませんね。センターでも流してみて欲しいなぁ。こちらで視聴できます。

http://www.soundunwound.com/music/surajit-das/ayurvedic-music-therapy/13505910

画面左より中央にあるグレーのボタン[Preview all]をクリックすると視聴できます。止めるときは、同じボタンを再度クリックしてください



参考:
Even Healthy Cats Act Sick When Their Routine Is Disrupted

●↑の元ネタ Judi L. Stella, Linda K. Lord, C. A. Tony Buffington. Sickness behaviors in response to unusual external events in healthy cats and cats with feline interstitial cystitis. Journal of the American Veterinary Medical Association, 2011; 238 (1): 67 DOI: 10.2460/javma.238.1.67

●人間の間質性膀胱炎に関する補完代替療法がまとめられていますが、広告が一杯出てくるので注意!(英語)http://ayurworld.blogspot.com/2007/07/interstitial-cystitis.htmlにほんブログ村 猫ブログへにほんブログ村 猫ブログ 猫 ホリスティックケアへ

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お誕生日プレゼント

2011年01月05日 | 猫と宝石療法
明けまして、おめでとうございます

みなさん、良いお正月を過ごされたでしょうか
私は、チャクにしつこくして、ちょっとうんざりされているようです・・・

前回触れた、クリスマス&誕生日プレゼントの件ですが、今年は巨大マタタビとパワーストーン入りネックレスを用意しました。どちらも、GAVIちゃんのショップにお願いして、チャクのネックレスについては、私のブレスレットとしても使えるように、止め具の部分をアレンジしていただきました。




チャクの首にあわせてもらったので、ブレスレットにしては大きめですが、これには訳があるのです

それは、愚痴を言うたびに、ブレスレットをもう一方の腕にはめ換えるという心のエクソサイズをするため。

去年、2週間ほどためして、色々発見があったのでもう一度やってみようと思っていたのですが、あまりぴったりのサイズだと年中ブレスレットをはめ換えなきゃならない私は途中でイヤになってしまうので、大きめサイズが調度いいのです。興味のある方は、『もう、不満は言わない』(ウィル・ボウエン)を読んでみてください☆

ネックレス&ブレスレットは、ローズクオーツとフローライトの2タイプをお願いして、チャクさんと換わりばんこにつけようと考えていたのですが、チャクさんがローズクオーツのほうを特に気に入ったらしいので、今のところほとんど交換せずに使っています。

石の影響かどうかわからないけれど、最近良く遊ぶようになりました。
大人になってからだんだん遊ばなくなり、ここ数ヶ月はつまらなそうな表情が増えていたのでFESのジニアでもあげようかなぁと考えていたのですが、最近また、子どものときみたいに自分でヒモを持ってきて、遊びを催促するようになりました

パワーストーンの首輪は、何年か前に探したことがあるのですが、重すぎたり、石が大きすぎたりで調度よいものが見つからなかったのですが、こちらは軽くてヘンプも柔らかく使いやすいです。

猫さん専用であれば、パチンとはめるバックルで長さを微調整するアジャスターや名札もつけることができるそうなので、パワーストーン系の首輪をお探しの人にはオススメです


クリスマスのスペシャルおまけも沢山いただいて、チャクさん大喜びのお誕生日となりました


詳しくは、チャクさん執筆のブログをドウゾ



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ニャリークリスマス♪

2010年12月25日 | その他
Meowy Christmas!!!

とういことで、今日は可愛いクリスマス動画をご紹介したいと思います

チャクさん食いつき度No.1
Jingle Cats Silent Night


チョビヒゲのベイビ猫さんが可愛いすぎます
Jingle The Red Nosed Kitten HD SCREEN TEST 009B


ドッグスクールのワンちゃんたち
Mirror method という方法でトレーニングしているそうです
A doggy Christmas surprise


上の動画は、全てe-cardとしてメールで送ることができます。
123greetings
(英語)

今年は、チャクさんへのプレゼント
とってもスペシャルなものを用意したのですが
それについては、また今度!

みなさん、素敵なクリスマスをお過ごしください


人と動物が幸せに暮らせる世界を願って・・・・
メリークリスマス




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【猫の中国医学】カイカイ&涙目対策の続きターメリックローション

2010年12月05日 | 猫のアーユルヴェーダと中国医学
前回の続きです


即効性のあるカイカイの解消ということでターメリックローションを作ってみました。


教えていただいた方法だと、去年の記事にも書いてありますが2リットルの水に対し20-40gのターメリックなのですが、そんな大量には必要ないので四分の一の割合で作ることに。

500mlの水で10gのターメリックパウダーを煮詰めてみました。

ターメリックはオーガニックのもの


と写真撮影したものを今みたら、なんと賞味期限が今年の5月であった!
ガーン・・・

でも、匂いも使った感じも異常ないので多分大丈夫だと思います・・・たぶん


前半、火が強すぎたようで、2リットルの水だと1時間煮込むところ、40分で150mlほどまで煮詰まってしまいました。

<ぐつぐつ煮すぎました>

パウダーが下に溜まるので、頻繁にかきまぜないと焦げ付いてしまいます



保存料としての消毒用エタノールは、小さじ2杯ほど入れました。
ビンがなかったので、とりあえずオリーブオイルの空き瓶に入れてみました。


化粧用コットンに浸して、チャクさんにつけてみました。


ターメリックは色が残りやすいので、白猫さんは真黄色になってしまうと思います。
パウダーで作る場合はかなり色が濃くなります。
液体をつけるときに間の指も真黄色になるので、ゴム手袋をしたほうがいいです。
生ウコンや乾燥ウコンだったら、もっと薄い色でできるのかもしれません。

最初は、お友だちに頂いたゴム手袋を使っていました。


しかし面倒
コットンも、液体をたくさん含みすぎて垂れるしもったいない。

ということで、フラワーエッセンスで使うストックボトルに入れてみました。
一度に数滴しか使わないので調度いいです。


傷部分に一滴垂らし



指でなじませます



一度塗ってあげただけで、結構かゆみは治まったようです。
しかし、一つ問題が・・・

舐める!

前は、舐められない場所だったので問題なかったのですが、今回はらくらく舐められる場所なのでどうしても舐めてしまいます。舐められる場所に使う場合は、エタノール入れないほうがいいですね。
それから、ローションは寝ている時につければ、気づかぬうちに乾いてしまい舐められないことも発見


何回かつけた後の写真
(つける前の写真を撮り忘れてしまいました)


よーく見ないと分からないかもしれません。数ミリ赤茶になっているところが引掻き傷のあと。この大きさが2つに、もっと小さい針で挿した穴ぐらいの傷が2つ程度。
傷が増えたり広がるようなら病院へと思っていたのですが、その様子もなく傷ができたり消えたりの状態です。

1日目は3回、2日目は朝夕2回、3日目は夜1回、4日目は朝夜2回のペースでつけていたのですが、4日目の夜、ローションをつけた後にせっかくカサブタになっていたところを舐めとってしまったので、痒みがおさまって(後足で引掻く行為がおさまって)傷が治ってきたら、そこで一度中止して傷口が乾いてカサブタが自然にとれるのを待ったほうがよさそうです。

涙目のほうですが、加湿器をMAXにしたら殆ど治まりました。
エアコンを使っても、加湿していると大丈夫みたい。
夏にクーラーかけている時は全然涙目にならないのに、なんで暖房だとなるんだろう。
相変わらずストーブにはくっついています。

あと、正面から見て耳の付け根と目を結ぶライン(こめかみの毛の薄いところ)を時々カイカイしたり赤みがかかっていたりして、これはフードのアレルギーかなぁと思っていたのですが、それもなくなりました。

チャクさんがアレルギーかどうかは分からないけれど、アレルギーが出やすくなる環境というのがあるのかもしれません。

前回あげた対策のうち、ツボ押し(湧泉と腎ゆ)、目まわりのマッサージ、経絡マッサージ、部屋の換気、遊び時間の確保については実践しています。

あと、私自身「肝」が弱いようなので、最近は辛いものや刺激物をなるべく控えるようにしています。私はお酒を全く飲まないのですが、なぜか毎回健康診断で言われることが「お酒を控えてください」なんです。目も悪いですしね。イライラや怒りの感情をめったに表現しないので、全て肝が吸収している感じ。

刺激物を控えることはピッタを抑えることにもなります。自分では良く分からないけれど、ピッタが抑えられることでチャクさんへの接し方が変わってきているのかもしれません。

食事のほうは、今日注文していたフードが届いたところなのでまだ変えていません。
フードについてはまた今度



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【猫の中国医学】カイカイ&涙目対策を五行論で

2010年11月28日 | 猫のアーユルヴェーダと中国医学
毎日寒いですねぇ

チャクさんは、電気ストーブに近づきすぎて、なぜか右目だけ涙目になっています。去年も、やはり右目が寒い時期だけ涙目になっていました。あと、カイカイも出やすいんです。

なんでかなー
この前書いたように、ワータは冬に増えやすいと言われていますが、そのせいもあるのかな。痒みと痛みは、ワータの働きによるものなんだそうです。

去年、おととしは肩甲骨の間(昔ノミ避け薬を使った場所)がカイカイだったんですが、今年は違う場所。(ちなみに、ノミ避けは、保護時と1歳未満の頃に1度使っただけで、その後は使用していません。)

過去のカイカイ&脱毛についての記事
【猫の過剰グルーミング】過剰グルーミング&脱毛の近況

今回のカイカイは、経絡でいうと胆経と脾経が交差するあたり。たぶん・・・
(経絡とは気の流れ道で、内臓や器官と繋がっていると言われています。)


カイカイ部分にターメリックローションを塗ったので黄色くなっています。
経穴・経絡図と並んで撮影したら場所が分かりやすいかと思ったのですが、うまく撮れませんでした

ということで、今日は久しぶりに中国医学でいってみます

カイカイの場所が胆経と脾経のあたりとういことで、まず胆からチェック。

五行でみると、胆は肝と同じ『木』に属し、互いに表裏の関係にあります。(胆嚢は肝臓で造られた胆汁をためて十二指腸に送り込む役割をしているので、西洋医学的にも肝臓と胆嚢は密接な関係にあると言えます。)チャクさん、ちなみに肝の経絡はどうかと言うと、内モモ部分は過剰グルーミングのベロベロ区域と重なっているので、一部毛がありません 肝経の気の流れが乱れていると言えます。

次は、胆と表裏の関係にある肝をみてみます。

五行に従うと、「水は木を生じる」ということで、乾いた木が水を吸い上げるように、『木』に属する肝臓がエネルギー不足だと『水』に属する腎臓のエネルギーをグイグイと吸い上げてしまいます。腎臓と表裏の関係にあるのは膀胱。膀胱は、腎臓の支配を受けています。腎経も、チャクさんのベロベロ区域と重なっています。

腎と関連している感情は恐・驚

こわがりの猫さんは、日常的に恐怖を腎臓で受けとめているので、膀胱炎にもなりやすいようです。環境の変化で膀胱炎を発症するなんてケースも、知らない場所が怖い不安といった感情が絡んでいるんでしょうね。猫の下部尿路疾患や腎臓病が多いのも、東洋医学的には不安になりやすいイエネコとしての性質と一致していると聞いたことがあります。

他の動物と比べるとわかるように、たいていの猫さんは小さい音にも敏感で、ちょっとしたことでも飛び起きますよね。シッポをタヌキみたいにふくらませて!

あと、腎に対応する五味は塩味で、良く知られているように、塩分の取りすぎは腎臓を弱らせます。カリカリの塩分も影響しますね。最近は、カツオブシの量も増えていたので、それもあるかも。手作り食なら、カツオブシの量もそれほど気にすることはないみたいですが、市販のフードとなるとオーガニックとはいえ、既に必要な塩分は十分含まれていますから、それ以上の塩分は過剰になってしまいます。

腎臓は身体を潤す役割もしているので、腎臓の機能が低下すると、皮膚も乾燥し、膀胱でつくられる尿の量も減少し、膀胱自体が潤いを失い炎症を起こしやすくなるそうです。

脾経のほうはというと、胃腸との関係が強いようですね。

「脾は、飲食物から水穀の精微を吸収する。」
水穀の精微=胃で消化された飲食物の中から、小腸が分別する有益な「清」なる物質。
「清」なる物質というのは、アーユルヴェーダだとオージャスが近いのかな。

「水穀の精微は、脾によって吸収され、気、血、津液の生成に使われる。」
津液=人を潤す水液(唾液、胃液、涙、汗・・・)

「血は全身を栄養し、精神活動を支える物質である。」
血は、血液だけでなく、髪や肌に潤いと血色を与え、感覚器(目、耳、鼻、舌、皮膚など感覚情報を受け取る器官)と運動器(骨格、関節、筋肉など)の働きを円滑にするもの。血が欠乏すると、精神的な症状が現れる(失眠、健忘、昏迷、不安など)。

「血の生成は脾、運搬は心、貯蔵は幹が主に行う。」

*「・・・」は、『やさしい中国医学入門』関口 善太 (著) からの引用です。

そして最後に、皮膚と密接な関係にある肺・・・と思ったけれど、呼吸器は特に異常なさそうなんだな。でも、空気の乾燥が身体を乾かし、皮膚や粘膜の潤いを奪っているということはあるかも。。。

カイカイがはじまったのは、暖房を入れるようになってからだし。
目に見えない形で、肺も影響を受けているのかも。

ここまで書いたことをチャクさんにあてはめてみると、

●最近、カリカリが多かったことで、水穀の精微を十分身体に吸収することができず、
●ベランダに出られないイライラで、肝の気が上炎し、その熱で肝血が消耗されており、
●脾が頑張って血を生成しようとするものの、その材料となる水穀の精微が足りず、
●身体に十分な血をめぐらせることができない状態にあり、
●さらに、肝臓と密接な関係にある目に肝の熱があがってきているところに、
●ストーブの熱とエアコンの風による目の乾燥で、津液も消耗されており、
●肝血が不足することで、相互の関係にある腎の精も衰退し、
●加えて、塩分の過剰により腎臓に負担がかかっており
●血、津液の不足で、肌が乾いている

というところでしょうか

パッと見は、ちょっとカイカイで涙目になりやすいというだけですが、チャクさんの身体では色んなことがおきてるようです。

対策としては、

1) 水穀の精微が十分得られる生命力に溢れた食事=>手作り食の回数を増やす。

2) 五宣(五行が弱っているときに良い味)を取り入れる=>『木』は苦味(ねこ草を欠かさないように。チャクさん嫌いで食べていなかったレバーを、ちょこっとだけ混ぜてみよう。多すぎるとリンの過剰摂取など栄養バランスが崩れるので、ちょこっとだけこっそりと・・・)

3) 五悪味(良くない味)を避ける=>『木』では辛味(チャクさんの場合は、市販フードでニンニクが入っていないか気をつけるぐらいかな)

4) 五悪(病気の原因となる気象条件)を避ける=>『木』では風(エアコンはよくないかもなぁ。ベランダで風にあたっている時も涙目になりやすいし・・・)

5) 五色(五行に対応する色)の食材を取り入れる=>『木』は青(緑)なので、青物野菜や海藻がいいみたい。青物野菜は食べないので、おやつのカツオブシを少し味のついていないノリに置き換えてみようか。

6) 肝の気の乱れを整える=>イライラの解消=>運動、遊びの時間を増やす。

7) 肝の熱を抜く=>目まわりのマッサージ、耳を上下にさするマッサージ、ニンニク、えび、サーモンの入った食事や添加物の多い食事はしばらく避ける。

(羊と鹿も身体を温める食材とされているけど、チャクさんは食べないので関係なし。鶏肉も身体を温めるほうだけれど、チャクさんが食べる魚と肉の種類が少ないことと、あまり身体を冷やしすぎてもよくないので、鶏肉については適度に取り入れる。市販食でもメーカーによっては含まれていることのあるニンニク、えび、サーモンは避ける。)

ツボを使って熱を抜くとしたら、自性穴か子穴に瀉のツボ押し。
肝臓は臓腑のうち臓で裏(陰)、陰経の五行穴でみると自性穴が大敦(たいとん)、子穴は湧泉(ゆうせん)

瀉とは、過剰なエネルギーを抜くことです。これと反対に補は、エネルギーを補う方法。瀉のツボ押しは、クッと押してスッとリズミカルに抜くそうです。

大敦は、親指(足)のツメの生え際にあるツボです。そんなところいじったら、余計イライラして本末転倒になりそうなので却下。湧泉は足の裏。膝の上で甘えているときなら、少しはできるかも。う~ん、でもまぁ今回はそれより遊びの時間を増やしたり、食事を調節するほうが効果的な感じがします。

8) 腎を補う=>ツボ(腎ゆ)、塩分の調節、質のよい食事、腰のあたりを手で温煦。

9) ストーブに近づきすぎないようにする、部屋の空気を乾燥させない、エアコンの掃除。

10) 津、血、気のめぐりを良くする=>経絡マッサージ、ブラッシング、運動を増やす。

11) ねこ風水=>イライラ猫さんは、気が滞るとストレスを溜めやすくなるので、換気を良くし、気の流れをスムーズにすると良いと『ねこの肉球うらない』にあったので、これも取り入れて部屋の空気を入れ替えるようにする。

あぁ・・・こうやって整理してみると
なんかいろいろあるなぁ
いくら対策を考えても実行できなければ意味がないので、生活に取り入れていこうと思います


冬は腎を滋養する季節と言われています。チャクさんは油断すると砂がたまり膀胱炎になりやすく、特に冬は発症しやすいので、膀胱に来る前に気をつけねば。

生活習慣の改善に加えて、即効性のあるカイカイの解消ということでターメリックローションを作ってみました。
が、すでに長くなってしまったので続きはまた今度



*カイカイや涙目が続いている時、ひどい時は、病院で診察してもらってくださいね!


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