今日は木枯らしビュービューで寒い一日でした
明日は、七草粥の日ですね
昨年、フラワーエッセンスの課題で春の七草に数えられるハコベについて、半年ほどかけて観察とリサーチを行いました。実際に観察したのはハコベでなくウシハコベでしたが、どちらも様々な薬効があり、日本だけでなく西洋でも長い間重宝されてきたハーブなんですね。
人間だけでなく、ヒヨコやウサギ、ハムスターなど沢山の動物にも愛されてきた優しい植物
そのハコベの薬効の一つに、腎機能低下によるムクミの緩和や利尿効果というものがあります。
冬は、猫さんも膀胱炎になりやすい季節ですが、今日は猫の間質性膀胱炎について、米国オハイオ大学の動物医療センターの興味深い調査をご紹介します。
まず、間質性膀胱炎という病気についてですが、痛みや頻尿、切迫感を伴う大変つらい病気だそうです。人間でも猫でもはっきりとした原因が分かっておらず、決定的な治療法も確立していないようです。こちらに分かりやすい説明がありました。
人間の間質性膀胱炎:http://www.tomonoki.org/
猫の間質性膀胱炎:http://www.geocities.jp/felineibd2003/FIC.htm
オハイオ大学の動物医療センターの調査によると、慢性の間質性膀胱炎を患う猫に良くみられる、食欲の低下、頻繁な嘔吐、トイレ外での排泄といった症状が、環境を整えてあげるだけで大きく改善したそうです。
環境の改善には、次の項目が挙げられています
■食事とトイレの場所を固定する(場所を変えない)
■毎日決まった時間に食事を出す
■トイレと寝床を清潔に保つ
■おもちゃを沢山用意する
■クラシック音楽を1日1~2時間流す
■施設などで猫をケージに入れている場合は、ケージを毎日掃除し、1日60分~90分の自由時間を確保する(ケージの外に出て自由にキャットタワーに登ったりツメ磨ぎを使い、他の猫と社交できる時間)
調査に関わった同大学のBuflington博士は、毛玉の嘔吐について、なんらかのストレスが関係しているとお考えのようです。毛玉の嘔吐は、猫にとって正常なことではないと飼い主は認識すべきだとおっしゃっています。
正常ではない・・・つまり、異常事態であるということ。
私としては、飼い主より獣医師に周知して欲しい。大抵の本には、猫は毛玉を吐きますと書いてあるし、病院でも猫はそういうものですと言われますよね。病院でそう言われたら、こちらは何も言えないです。でも、環境の改善は処方箋がなくてもおうちで実践できます 試してみる価値はあるかも
先述の、食欲の低下、頻繁な嘔吐、トイレ外での排泄は、動物園、シェルター、繁殖所、訓練所など、人工的に制限を加えた環境で暮らす動物によく見られる症状なんだそうです。そして、健康な猫でも環境を低下させると、これらの症状を発症するそうです。動物として種としての生得的な行動が制限されることによって、生じやすい症状なのでしょうか。
調査では、以下の項目を組み合わせ、意図的に環境を低下させて症状の変化を調べたそうです。つまり、下の項目は猫に悪影響を与える可能性が高い項目、避けるべき項目といえます。
■世話係を頻繁に変える
■変動的な世話時間
■変動的な食餌時間(食餌開始を3時間遅らせる、片付け時間を不規則にする)
■自由時間と音楽鑑賞の中止
■拘束ストレスを与える(自由を奪う)
動物医療センターの猫さんたちを対象に行った調査なので、一般家庭にそのまま当てはまらないところもありますが、基本的に毎日の生活に変化をつけないことが重要みたいです。
この病気、アーユルヴェーダでは大まかなところワータとピッタの悪化と診るようです。
環境改善の項目に、変化を避け、決まった時間に食事をするなど、ワータを整えるものが多くみられるのもうなずけます。
調査では、食餌の内容は変えず(市販のカリカリ)、投薬もせず、環境の改善だけを行って効果が得られたそうですが、カリカリはワータもピッタも悪化させる要素が強いので、できれば手作り食がいいんでしょうね。
手作りをしないおうちは、信頼できそうなメーカーの缶詰を取り入れるといいかもしれません。安価なカリカリには、肉食動物がとても消化できないトウモロコシの芯やら大豆の皮やら、保存料、着色料、香料などピッタを悪化させるものが多く含まれています。
フードは、添加物の少ないもの、猫の食性にあった動物性蛋白質の豊富なものが良いと思います。大まかな目安として、原材料の一番最初に、お肉や魚の名前が記載されていないもの、肉や魚の種類が明記されていないもの(タラとか鶏肉とか具体的な名称が書かれておらず、肉類、○○副産物、ミートミールなどの記述のもの)は避けたほうがよいと思います。
動物医療にアーユルヴェーダを取り入れているアメリカのDr.Sodhiは、アーユルヴェーダハーブのRentoneとAshuwagandhaを薦めています。
http://www.holistic-pet-carecom.superpageshosting.com/newsletter/article.nhtml?uid=10002(英語)
このハーブは、Dr.Sodhiのファミリーが関与しているアーユルヴェーダハーブのオンラインショップで購入できるようです。
http://www.ruved.net/Vet-Products_c_38.html(英語)
*肉食の猫さんは、人間と身体が違います。使用の際は、大事な猫さんのため、ハーブの品質・信頼性を確認し、使用上の注意、使用期間など専門家の診断とサポートを得てくださいね。
環境改善と一緒に、フラワーエッセンスでストレスにアプローチするのもいいかもしれません。
抑圧した怒りに:フーシア(FES)、スカーレットモンキーフラワー(FES)、ウィロー(バッチ)
フラストレーション:ブラックベリー(スピリットインネイチャー)
神経質・我慢してしまう猫に:セントーリー、ゲンチアナ、ラーチ(全てバッチ)
身体の不快感に:クラブアップル
激しい痛みに:ホーリー(バッチ)
尿意の切迫感に:チェリープラム(バッチ)
変化によるストレスに:ウォールナット(バッチ)
また、中国医学では、恐怖は腎を傷つけるといいます。
その観点から、怖がり猫さんにはバッチのミムラス(特定のものに対する恐れ)、アスペン(原因のわからない恐怖)、ロックローズ(激しい恐怖やパニック)なんかもいいかも。
アーユルヴェーダには音楽療法もあるので、クラシックだけでなくドーシャを整えるといわれているヴェーダ音楽も有効かもしれませんね。センターでも流してみて欲しいなぁ。こちらで視聴できます。
http://www.soundunwound.com/music/surajit-das/ayurvedic-music-therapy/13505910
画面左より中央にあるグレーのボタン[Preview all]をクリックすると視聴できます。止めるときは、同じボタンを再度クリックしてください
参考:
●Even Healthy Cats Act Sick When Their Routine Is Disrupted
●↑の元ネタ Judi L. Stella, Linda K. Lord, C. A. Tony Buffington. Sickness behaviors in response to unusual external events in healthy cats and cats with feline interstitial cystitis. Journal of the American Veterinary Medical Association, 2011; 238 (1): 67 DOI: 10.2460/javma.238.1.67
●人間の間質性膀胱炎に関する補完代替療法がまとめられていますが、広告が一杯出てくるので注意!(英語)http://ayurworld.blogspot.com/2007/07/interstitial-cystitis.html
明日は、七草粥の日ですね
昨年、フラワーエッセンスの課題で春の七草に数えられるハコベについて、半年ほどかけて観察とリサーチを行いました。実際に観察したのはハコベでなくウシハコベでしたが、どちらも様々な薬効があり、日本だけでなく西洋でも長い間重宝されてきたハーブなんですね。
人間だけでなく、ヒヨコやウサギ、ハムスターなど沢山の動物にも愛されてきた優しい植物
そのハコベの薬効の一つに、腎機能低下によるムクミの緩和や利尿効果というものがあります。
冬は、猫さんも膀胱炎になりやすい季節ですが、今日は猫の間質性膀胱炎について、米国オハイオ大学の動物医療センターの興味深い調査をご紹介します。
まず、間質性膀胱炎という病気についてですが、痛みや頻尿、切迫感を伴う大変つらい病気だそうです。人間でも猫でもはっきりとした原因が分かっておらず、決定的な治療法も確立していないようです。こちらに分かりやすい説明がありました。
人間の間質性膀胱炎:http://www.tomonoki.org/
猫の間質性膀胱炎:http://www.geocities.jp/felineibd2003/FIC.htm
オハイオ大学の動物医療センターの調査によると、慢性の間質性膀胱炎を患う猫に良くみられる、食欲の低下、頻繁な嘔吐、トイレ外での排泄といった症状が、環境を整えてあげるだけで大きく改善したそうです。
環境の改善には、次の項目が挙げられています
■食事とトイレの場所を固定する(場所を変えない)
■毎日決まった時間に食事を出す
■トイレと寝床を清潔に保つ
■おもちゃを沢山用意する
■クラシック音楽を1日1~2時間流す
■施設などで猫をケージに入れている場合は、ケージを毎日掃除し、1日60分~90分の自由時間を確保する(ケージの外に出て自由にキャットタワーに登ったりツメ磨ぎを使い、他の猫と社交できる時間)
調査に関わった同大学のBuflington博士は、毛玉の嘔吐について、なんらかのストレスが関係しているとお考えのようです。毛玉の嘔吐は、猫にとって正常なことではないと飼い主は認識すべきだとおっしゃっています。
正常ではない・・・つまり、異常事態であるということ。
私としては、飼い主より獣医師に周知して欲しい。大抵の本には、猫は毛玉を吐きますと書いてあるし、病院でも猫はそういうものですと言われますよね。病院でそう言われたら、こちらは何も言えないです。でも、環境の改善は処方箋がなくてもおうちで実践できます 試してみる価値はあるかも
先述の、食欲の低下、頻繁な嘔吐、トイレ外での排泄は、動物園、シェルター、繁殖所、訓練所など、人工的に制限を加えた環境で暮らす動物によく見られる症状なんだそうです。そして、健康な猫でも環境を低下させると、これらの症状を発症するそうです。動物として種としての生得的な行動が制限されることによって、生じやすい症状なのでしょうか。
調査では、以下の項目を組み合わせ、意図的に環境を低下させて症状の変化を調べたそうです。つまり、下の項目は猫に悪影響を与える可能性が高い項目、避けるべき項目といえます。
■世話係を頻繁に変える
■変動的な世話時間
■変動的な食餌時間(食餌開始を3時間遅らせる、片付け時間を不規則にする)
■自由時間と音楽鑑賞の中止
■拘束ストレスを与える(自由を奪う)
動物医療センターの猫さんたちを対象に行った調査なので、一般家庭にそのまま当てはまらないところもありますが、基本的に毎日の生活に変化をつけないことが重要みたいです。
この病気、アーユルヴェーダでは大まかなところワータとピッタの悪化と診るようです。
環境改善の項目に、変化を避け、決まった時間に食事をするなど、ワータを整えるものが多くみられるのもうなずけます。
調査では、食餌の内容は変えず(市販のカリカリ)、投薬もせず、環境の改善だけを行って効果が得られたそうですが、カリカリはワータもピッタも悪化させる要素が強いので、できれば手作り食がいいんでしょうね。
手作りをしないおうちは、信頼できそうなメーカーの缶詰を取り入れるといいかもしれません。安価なカリカリには、肉食動物がとても消化できないトウモロコシの芯やら大豆の皮やら、保存料、着色料、香料などピッタを悪化させるものが多く含まれています。
フードは、添加物の少ないもの、猫の食性にあった動物性蛋白質の豊富なものが良いと思います。大まかな目安として、原材料の一番最初に、お肉や魚の名前が記載されていないもの、肉や魚の種類が明記されていないもの(タラとか鶏肉とか具体的な名称が書かれておらず、肉類、○○副産物、ミートミールなどの記述のもの)は避けたほうがよいと思います。
動物医療にアーユルヴェーダを取り入れているアメリカのDr.Sodhiは、アーユルヴェーダハーブのRentoneとAshuwagandhaを薦めています。
http://www.holistic-pet-carecom.superpageshosting.com/newsletter/article.nhtml?uid=10002(英語)
このハーブは、Dr.Sodhiのファミリーが関与しているアーユルヴェーダハーブのオンラインショップで購入できるようです。
http://www.ruved.net/Vet-Products_c_38.html(英語)
*肉食の猫さんは、人間と身体が違います。使用の際は、大事な猫さんのため、ハーブの品質・信頼性を確認し、使用上の注意、使用期間など専門家の診断とサポートを得てくださいね。
環境改善と一緒に、フラワーエッセンスでストレスにアプローチするのもいいかもしれません。
抑圧した怒りに:フーシア(FES)、スカーレットモンキーフラワー(FES)、ウィロー(バッチ)
フラストレーション:ブラックベリー(スピリットインネイチャー)
神経質・我慢してしまう猫に:セントーリー、ゲンチアナ、ラーチ(全てバッチ)
身体の不快感に:クラブアップル
激しい痛みに:ホーリー(バッチ)
尿意の切迫感に:チェリープラム(バッチ)
変化によるストレスに:ウォールナット(バッチ)
また、中国医学では、恐怖は腎を傷つけるといいます。
その観点から、怖がり猫さんにはバッチのミムラス(特定のものに対する恐れ)、アスペン(原因のわからない恐怖)、ロックローズ(激しい恐怖やパニック)なんかもいいかも。
アーユルヴェーダには音楽療法もあるので、クラシックだけでなくドーシャを整えるといわれているヴェーダ音楽も有効かもしれませんね。センターでも流してみて欲しいなぁ。こちらで視聴できます。
http://www.soundunwound.com/music/surajit-das/ayurvedic-music-therapy/13505910
画面左より中央にあるグレーのボタン[Preview all]をクリックすると視聴できます。止めるときは、同じボタンを再度クリックしてください
参考:
●Even Healthy Cats Act Sick When Their Routine Is Disrupted
●↑の元ネタ Judi L. Stella, Linda K. Lord, C. A. Tony Buffington. Sickness behaviors in response to unusual external events in healthy cats and cats with feline interstitial cystitis. Journal of the American Veterinary Medical Association, 2011; 238 (1): 67 DOI: 10.2460/javma.238.1.67
●人間の間質性膀胱炎に関する補完代替療法がまとめられていますが、広告が一杯出てくるので注意!(英語)http://ayurworld.blogspot.com/2007/07/interstitial-cystitis.html