自宅近くに、
日野川の支川が流れており、
そこにホタルが生息しています。
「ホタルを見に行こう!」という
息子のかけ声で、
“ホタル狩り”散歩が、
最近の我が家の日課となっています。
町なか育ちの私は、結婚して鯖江に引っ越してくるまで、
図鑑やテレビなど以外で 蛍を見たことはなく、
「ホタル」=「となりのトトロの世界」というイメージでした。
なので、夜の散歩に出かけ ホタルが見えてくると
「あ!いたいた!ほら!光ってるよ!!」と
一番興奮しているのは4歳の息子ではなく、アラサーの私。
幼い頃から蛍を見ながら育った夫は冷静に、
「きっとあの辺には、もっとたくさんいるはず」と
ホタルが好む場所を案内してくれます。
さて、「蛍」といえば、
蛍雪の功(けいせつのこう)
という言葉があります。
「たいへん苦労して学問に励み、それが成功して報われること」
を意味し、
晋の時代の中国の、車胤(しゃいん)と孫康(そんこん)という
貧しい青年の話が由来となっているそうです。
この二人は、明りを灯す灯油が買えないほど貧しく、
車胤は、蛍を絹の袋に入れ、その光で本を読んで勉強をし、
また、孫康は、雪の明りで学問にはげみました。
やがてこの二人は、高級官史となったそうです。
また、江戸時代の俳人、与謝蕪村の句に、
以下のようなものがあります。
学問は 尻からぬける ほたる哉
「学問は、まるで尻から抜ける蛍のようだ」と詠んでいます。
「尻から抜ける」とは、見聞してもすぐに忘れてしまうという意味。
勉強しても勉強しても、すぐに頭から抜けていってしまう。
知識が身につくのは簡単ではない、と、蕪村も感じていたのでしょうか。
今も昔も、勉学の悩みは同じなんですね。
学問とは、「尻からぬける蛍」のようであるが、
たいへん苦労して励めば、「蛍雪の功」となる
といったところでしょうか。
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