車の運転をする方なら誰でも知っている
ハンドルの遊び
この場合の「遊び」とは、いわゆる娯楽のことではなく、
「機械などで、急激な力の及ぶのを防ぐため、
部品の結合にゆとりをもたすこと(goo辞書より )」
車のハンドルにアソビがあるから、車は真っ直ぐに進めます。
人間も同じ。
アソビが必要。
仕事や勉強ばかりでなく、娯楽や休養のための「遊び」も、もちろん必要です。
そして、本業の仕事や育児や勉強以外に集中できる何かがあったり、
本業に疲れたり、悩んだりした時に、
心を緩めて
ホッとできる場所が必要なのです。
どんなに辛くても、逃げ道があれば、最悪の事態は防げます。
いじめによる自殺が後を耐えません。
人生にアソビがないと、「自殺」という逃げ道しか残されていません。私も小学生の頃、「自殺したい」と
思ったことがありました。
原因は、学校でのいじめです。
小学校高学年の思春期女子に
よくある、無視とか、悪口とか、
今思えば、とてもクダラナイ、
どうでもいいことで
悩んでいた時期がありました。
「あの建物から飛び下りれば、死ねるかもしれない」と考えたこともありました。
親には相談できませんでした。
どうせ「いじめられる あんたが悪いんや!」と言われるに決まっていたから。
無視されていても、たった一人、話し相手になってくれる友人がいたことと、
担任の先生が異変に気付いていて、
私が助けを求めてくるのを待っていてくれたことで、救われました。
(・・・と、活字にすると大事のように思えますが、
それほど、大げさなものでもなかったように、今になってみれば思います(笑))
そして、私が人生最大の「孤独」を味わったのが、
高校留学での最初の3か月間。
英語がまともに理解できず、ホストファミリーともうまくコミュニケーションもとれず、
もちろん友達ができるわけがありません。
辛くて、寂しくて、話し相手もいなくて、
小学校の時に、ほんの一瞬味わった あの苦しみの、何倍もの辛さでした。
・・・が、「死にたい」とは、ほんのちょっとも思いませんでした。
なぜでしょう?
「日本に帰る」という逃げ道が、選択肢として残っていたからです。
留学先でうまくいかなかったぐらいで 死ななくても、
格好は悪いですが、途中で投げ出して帰国すればいいんです。
小学生や中学生にとっては、学校、友達、部活がこの世の全てです。
いじめの問題があり、どうしても解決できなければ、
転校するという選択肢があることを、子どもは知りません。
「自殺」という最悪の選択肢よりも、
もっとマシな選択肢がたくさんあるということを、一人では考えられません。
大人にとっての「そんなことぐらい」が、
子どもにとっては、人生の全てだったりするのです。
余計な悩みを逃がしてやる「アソビ」があることを、教えてあげましょう。
そして、お父さん、お母さんご自身も、心に「アソビ」を持って下さい。
いいじゃないですか、うまくいかなくても。
あまりガチガチのハンドルでは、子どもを真っ直ぐ進ませられませんよ(笑)。
Thanks for your time.
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
子育て情報 ブログランキングへ
↑ 子育てに関する素晴らしいブログがたくさんあります。
良い出会いがありますように。。。