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Just Different : ママ英語講師の、先生として、母として、女性として

管理人Laylaです。福井県鯖江市在住、英語講師(ときどき数学)、家庭教師として働きながら子育てをしています。

忘れられない甲子園 松井秀喜5連続敬遠から学ぶこと

2013年08月09日 12時09分06秒 | スポーツ

夏の甲子園(全国高等学校野球選手権大会)が始まりました。
読売ジャイアンツ、ニューヨークヤンキースなどでの元スター選手である
松井秀喜氏の現役引退後、初の夏の甲子園ということもあり、
“あの時”の甲子園の話題が、再び注目を浴びています。

松井秀喜氏と甲子園といえば、
やはり1992年開催の第74回大会2回戦の明徳義塾高校(高知)との
5打席連続敬遠


当時私は小学6年生。
夏休み中で、自宅で母親と一緒にテレビで観戦していたのを
今でも鮮明に覚えています。

Ws000072_2野球が好きだから見ていたわけではなく、
ただその時、たまたまテレビで
やっていたから見ていただけ。
野球のルールさえ、あまり
わかっていませんでした。

それでも、あの試合だけは、
野球を知らない私の心にも、強く残りました。

ある一人の打者がバッターボックスに立つ度に
観客席からのヤジが飛び、
それがだんだん大きくなり、
試合後の、勝利チームの校歌が流れる時、
その歌が聞こえないほどの「帰れ!帰れ!」コール・・・

ただ事ではないぞ・・・と、あの頃の私にも、
それだけは、わかりました。



この5打席連続敬遠

賛否両論あるようです。

明徳義塾は、ルール違反を犯したわけではありません。

明徳義塾も勝ちたかった。そのために練習してきたんですから。

その反面、「スポーツマンシップ」という言葉もあります。

少し話はそれますが、私は野球少年達が大好きです。
塾で教えている小学生、中学生の中にも球児がたくさんいます。
彼らは皆、真面目で、一生懸命で、挨拶がしっかりできて、
上下関係を重んじ、目上の人には礼儀正しく、
下級生の面倒はしっかりみてやる・・・
そんな子達ばかりです。一人の例外なく。

だから自分の息子も、大きくなったら野球をしてくれたらいいな、
と思っています。
スポーツ以外の大事なことを学んでほしいと願うからです。



スポーツをする以上、試合に出る以上、
そこには必ず「勝ち」「負け」が存在します。

やるからには勝ちたい。誰しもそう願います。

しかし、試合に勝つためなら、何をしてもいいんでしょうか?

“あの試合”の後、明徳義塾の監督や選手は、
警備員や警察の警備なしには、宿舎から練習場への
移動もできないぐらいの大騒動となったそうです。
そして3回戦は、0-8と大敗。

野球を愛する両校の18歳の少年たちの気持ち。

あの試合に息子を出場させるために、
多くの犠牲を払ってきた母や父の気持ち。

明徳義塾の野球部以外の生徒の気持ち。

お金を払ってあの試合を見に来てくれたお客さんの気持ち。

母校を甲子園に出場させるために、
寄付をしてくれた両校のOB・OGの方々の気持ち。

いろいろ考えると、とても複雑な気持ちになります。



試合に勝ちさえすれば、それで万事OKなのでしょうか?

「勝ち」にもいろいろあると思うのです。

受験もそうです。

最後の最後まで妥協せず、努力を続け、反対されながらも
意志を貫いて、第一志望校を受験した結果、不合格になる子。

途中であきらめ、ランクを落とし、
合格できそうな高校を受験して、合格通知をもらう子。

「甲子園」

「受験」

それは、その子の長い人生の一つの通過点でしかありません。

そこで終わりじゃないんです。

その先に、もっと大きなことが待ちうけています。

がんばったけど、うまくいかなかった子

努力もせずに、なんとなくやり過ごした子

どちらが、その後の人生を耐え抜くことができるでしょうか。

最後に笑える真の勝者になるのは、どちらでしょうか。


5連続敬遠を受け、高校生活最後の甲子園で、一度もバットを
振らせてもらえなかった松井秀喜氏は、
その後プロ野球選手となり、メジャーリーグでもスター選手となり、
国民栄誉賞を与えられました。

5連続敬遠をした投手は、野手として大学進学し、プロを目指すも
ドラフト指名を受けませんでした。

5連続敬遠の作戦を遂行した監督は、その後、
甲子園優勝を達成する他、輝かしい成績を残されています。

“結果が全て”の勝負事は、長い人生の、たった一つの点でしかありません。

次の勝負の結果を決めるのは、一つの勝負事の結果ではなく、
それと向き合ってきた姿勢です。

 一つの 勝負事に、「勝った」か「負けた」かではなく
一つ一つの勝負事と、どう向き合ってきたか が、
人を大きく強くするのです。



最後に、敬遠を受けた松井少年のコメント・・・

正直いって野球らしくない。でも歩かすのも作戦。自分がどうこう言えない



Thanks for your time.
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
laylaさん、こんにちわ[E:think] (武人)
2013-08-09 13:27:54
laylaさん、こんにちわ[E:think]
初めてのコメントだと思っていますが・・・[E:sign02]
何度も、貴女の記事には、お目に掛って記憶もありますので、若しかしたら、コメントの投稿もあったかも知れません[E:coldsweats02]
・・・そう言う、私も、少なからず、貴女と同じ、教育現場の一端で働いている者として、、お邪魔させて戴きました。[E:sign02]
現在、学習塾と予備校を経営する会社の本部にて、経理部に勤めている、もう、ロマンスグレーと言われる年代のオジサマです。[E:think]
今回の、貴女の記事の引用をさせて貰えば・・・

””松井秀喜氏と甲子園といえば、
やはり1992年開催の第74回大会2回戦の明徳義塾高校(高知)との
5打席連続敬遠。””[E:sign03]
・・・その、日米両国で、輝かしい成績と、足跡を残して帰国し、国としは、その素晴らしいプロ選手活動に対して、長島監督と同時に、国民栄誉賞に輝いた、その松井選手が、
現役引退後、初の夏の甲子園ということもあり、“あの時”の甲子園の話題が、再び注目を浴びて、テレビ、新聞等報道も、大きく取り扱っていますね。[E:sign03]

しかし・・・貴女のこの記事は、今回の松井騒動の報道の、発端から、克明に、丁寧に、その事件の?発生から、それに関わって来た、当事者の松井本人、対戦した投手、両校の選手たち、監督、応援の生徒から学校関係者など…現在までの、その後の関係者の人生の・・・勝ち組、負け組?
あるいは、成功者か、失敗、失速の人生かなどの、状態まで・・・描写されておられる、貴女の記事の構成、文章力に感服します。[E:think]

私も、一週間に一度ぐらいのペースのブログの更新しか出来ていない状態ですが、貴女も、昨日の甲子園の開幕にタイミングを合わせての記事の投稿をされたのでしょうが・・・[E:coldsweats01]
貴女が、前もって、何も準備せずに、原稿なしで、スラスラと、これだけの記事をドンドン書かれておられるなら、さすが、塾をご自分で経営されておられるだけの[E:sign02]
素晴らしい、文章力や知識や能力を発揮されての、次元の高い、記事に、感心して、見習わなければならないなあ・・・と[E:coldsweats02]
経験では、はるか人生の先輩ながら、恥をかきながら、感じた次第です。[E:coldsweats02]
記事の題材の本質から、外れたコメントになりましたが、もし、貴女とご縁が御座いましたら、いろいろと、貴女の素晴らしいところに触れさせて戴いて、残りの人生の、こやしにしたいと思います。[E:think]

一度、私のブログもご覧戴いて、私の人間観察もして戴き、よろしかったら、ブログのコメントや、メール等のお付き合い下さいね。[E:happy01]

素晴らしい記事と、それを書かれた、素晴らしい貴女に出遭えてハッピーな一日になりました。[E:happy01]
(乱筆乱文、誤字脱字は、慌てて書き込みしましたので、ご勘弁下さい。)





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>武人さん (Layla(管理人))
2013-08-09 14:44:21
>武人さん

コメントありがとうございます。
お褒めの言葉を頂き、恐縮です!

誤解があるようなので、お伝えせさせていただきますと、
私は塾“経営”者ではなく、勤め人でございます。
まだまだ“経営者”になれるほどの力量も金も時間も人脈もなく、
こんな私をつかって下さる塾があることに感謝しております。

そして、私は毎回のブログを、スラスラと書いているわけでもありません。

書いては直し、読み返しては直し、そしてまた直し・・・
3時間ぐらいかけることもあります。

何日も前から下書きをしている場合もあります。

そして、他のホームページやブログ、
書籍などを参考にすることも多いです。

だから、ブログを書きながら学ぶことも多く、
勉強好きの私にとって、良い趣味の一つとなっています。

このようなブログにお越しいただきありがとうございます。
武人さまのブログにも、早速お邪魔させて頂きました。
イベントに参加された方を想う記事に、心温まりました。
これも何かのご縁。。。大切にしたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。
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