JUNSKY blog 2015

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総選挙ポスターのデザインコンペって如何?

2008-09-04 23:57:02 | 選挙
 「ポラリス」(ある日本共産党支部のブログ)さんからTBを頂いたので、覗いてみると、近々あるらしい 総選挙での政党ポスター(もちろん日本共産党のポスターです)のデザインを国民から広く公募しようという御提案 である。

 下の画像に見られるように、日本共産党のポスターは殆どワンパターンで魅力に乏しいのは否めない。

     

 このポラリスの提案は、党内のイラストレーターやデザイナーだけではなく、広く一般国民から日本共産党への期待を込めたイメージを提案してもらおう、と言うものらしい。

 それによって、今までのイメージとは全く異なる斬新なデザインが創造される可能性が極めて高い。
 その上、日本共産党中央本部が一般論としては解っているものの、そのリアルな実態まで掌握していないような、国民各階層の生の声がイメージになって表現される可能性も高い

 私は、ここに二つの参考になる話を提供する。

1.「蟹工船読書感想文コンクール」の事例

 一つは、このブログやポラリスにも書いていた、小林多喜二の「蟹工船」を多くの若者が読み始めたということである。
そのきっかけになった要因の一つが、多喜二ゆかりの白樺文学館が主催した「蟹工船読書感想文コンクール」の開催であった。
 このコンクールには主催者の期待を上回る幅広い年齢層の読者が感想文を寄せ、特に若者から多くの感想が寄せられた。
 それらの多くが「蟹工船」の書評というよりは、「蟹工船」で酷使される奴隷的労働者と自らの生活・労働境遇を重ね合わせた感想文であったということだ。
 これこそ真の書評でもある。
 そこに寄せられた 若者のリアルな実態は、一般論としては非正規労働者の格差問題を知っていた審査員の度肝を抜くような異常な搾取の実態であった という。

 これを参考に考えれば、ポスターのデザインコンペを行う中で、日本共産党中央本部が知らなかった国民各層の実態をリアルなイメージにすることができ、これに対する日本共産党の対策を具体的に表現できるかも知れない。
 そうなれば、国民の生活にピッタリとはまるアピールをできる可能性がある。

2.被爆者のメモリー絵画

 もう一つの事例は、広島・長崎そしてNHKが根気強く行っている『被爆者に当時の様子を描いてもらう活動』である。
 それまで、絵画など描いたこともないような高齢者が、命あるうちにその実態を書き記しておこうと、自治体やNHKの粘り強い説得と援助の元で被爆の実態を描き始めたのである。 初めて描く方も多いのであるから、大半は絵画としては稚拙である。しかし、そのインパクトは大きい。
 心から描いた絵は、人の心を動かす。

 そういう意味でも、心からポスターのデザインに自らの境遇を重ねたものは、人の心を打つのではないだろうか?

 そういう訳で、私はこのポラリスの提案に大賛成である。

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 ところが、ブログ仲間(面識は無い人たちではありますが)のリンクを辿っていると、コミュニスタ紅星の幡多荘草紙 さんが、ポラリスより3日早く、同じような提案をしているのを見つけた。

 相互にコラボレートして、ポスターやビラに関する限り『旧態依然』の日本共産党にポスター・デザイン・コンペを開催するよう大いに働きかけて行きましょう。

 日本共産党・中央委員会にはトラックバックできないので、私はこのブログ記事をメールで御意見欄に送ることにします。
 
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7 コメント

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Unknown (あくしゅ)
2008-09-05 07:26:56
はじめまして。読ませていただきました。
全く同感です。ワンパターンのポスターは、人の関心を引きません。あっと思うようなポスターは必ず出来ると思いますし、共産党に大きくなってもらいたいという方々の、知恵と力を借りての総力で闘うことにも繋がりますね。
ブロググルースさんも、オレに任せろ!って書いていましたし・・・・・みんな協力してくれるって!
返信する
コメントありがとうございます。 (管理人)
2008-09-05 18:45:28
あくしゅ さま

コメントありがとうございます。
是非、info@jcp.or.jp にあなたの意見を送ってください。

そちらのブログにもコメントさせて頂きました。

トラックバックもぜひ設定してください。
事前承認制も可能ですから・・・

なお、私のFC2ブログは、下記です。
http://junsky07.blog89.fc2.com/
返信する
賛成です (おっはー)
2008-09-07 22:40:22
TBありがとうございます。
コンペ賛成です。

今のポスターは、本当にダメです。デザインの技術がどうこういう以前に、その努力すらしようとしないのですから。・・・とだけ思っていましたが、「国民が党をどう見てるかわかる」という角度はなるほどと思いました。ぜひやってほしいです。

あと、党本部にメールするという提起もいいですね。党へのご意見を、私にだけ言われても返事はかけても党本部へのインパクトは薄いですから。
返信する
おっはー さま (管理人)
2008-09-07 23:07:26
コメントありがとうございます。

私は、このブログ記事を、
【 相互にコラボレートして、ポスターやビラに関する限り『旧態依然』の日本共産党にポスター・デザイン・コンペを開催するよう大いに働きかけて行きましょう。】

と言う部分も含んでメール送信しました。

ぜひ、みなさんメールを送ってください!
返信する
なるほど。 (ANTONIO)
2008-09-08 17:53:49
党のポスターやデザインに関わっている者からすると、「党以外にも」という言葉に、なんだか一抹の侘しさを感じてしまいますね。やはり、それだけ待たれているんだろうな・・。という・・。
中央から出されるものについては、やはり制約と言うかアイデアの工夫が少ないように思います。政策をどう押し出すのか、訴求力のあるデザインとは。と、いう点では、実は地方の方が頑張っていたりしますからね。(地方にもよりますが・・。)
コンペは大歓迎です。選挙広報に関わってきたプロとして、負けるわけにはいきませんからね。力も入るってもんです。実現すると面白いですね。
宣伝物作成時の時間的制約、予算的制約をどう打ち破るのか。個人的にも頑張ります・・。
返信する
ANTONIO さま (管理人)
2008-09-08 20:55:22
ピースジャムのチラシ見せていただきました。(裏写りしてましたが・笑)。
『党のポスターやデザインに関わっている』方からのメールを頂き、ありがたいことです。
主として京都でデザイン活動をされているのでしょうか?
『コンペは大歓迎』とも言って頂き頼もしい限りです。
特に、
『選挙広報に関わってきたプロとして、負けるわけにはいきませんからね。力も入るってもんです。』という意気込みに期待を込めてエールを送ります。
返信する
Unknown (ANTONIO)
2008-09-08 22:12:21
管理人様

エールありあがとうございます。
が、見て頂いたピースジャムのチラシは私の作成ではないので、
よろしくお願いします。(おそらく民青専従あたりかな?)
ブログで紹介しているユニプロチラシは
私が所属する会社の作成物ですが・・。

党の政策をいかに有権者に上手く届けるのか。
昔も現在も問われている大事な課題ですよね。

私たちが直接対話し、「党」を説明できるのは、
残念ながら有権者の内の極わずかな人たちです。
その出会えきれない有権者の人たちが「党」に
接し、投票判断の一つの材料にするのが、
ひとつひとつの宣伝物だと私は思っています。

だからこそ、素晴らしいものにしたい。
商売だけじゃない「宣伝物への情熱」が、業者にはあります。
「デザイン」の大切さ、影響力を、
今後も自分たちなりに広めていきたいと思います。






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