JUNSKY blog 2015

私の時事評論等です
文化関係の記事は、
【観劇レビュー&旅行記】(ブックマークのTOP)
で書いています

福岡県知事選挙 「JC流 公開討論会」

2007-03-21 15:09:15 | 地域情報
「公約」丁々発止 2新人「新空港は不要」 現職「調査基に議論」 候補予定者公開討論会(西日本新聞) - goo ニュース

 春分の日と桜の開花予想日を翌日に控えた3月20日(火)、福岡市の都久志会館で、福岡知事選の候補者3名による「公開討論会」が、午後6時から開催された。

 私も5時半・定時の仕事を6時前に終了し、駆けつけたが、6時半を少し過ぎ、二つ目のテーマに移っていた。

 去年の福岡市長選挙の時も同じような「公開討論会」に参加したが、この時はコメンテイターが各候補の政策発表に『突っ込み』を入れたり、候補者間の質疑もあったりして、噛み合った論議が展開されたが、今回は候補者数は市長選挙よりも少ないにも拘わらず、熱気ある討論とは言い難いものであった。

 福岡青年会議所(JCI)の主催で、「JC流 公開討論会」とは称していたが、討論とはとても言えず、単なる「政策発表会」でしかなかった。

 大体、コメンテイターやコーディネーターがおらず、司会者が手順どおりに進めるだけで、候補者同士の質問や突っ込みや討論も全く無く、聴衆からの質問も禁止と言う、随分と制限された雰囲気であった。

 遅れて入ったので、聴衆としての注意事項などを聞いていなかったのだが、終了後配付された資料を見ると「撮影禁止、司会者が求めたとき以外は拍手も禁止、質問も禁止」と言う、禁止だらけの場であったようだ。

 配布資料は、主催者の共通フォームに書き入れたプリントと、各陣営が発行している「マニフェスト」資料。

麻生知事は、行政の機構を使って?カラー刷り16ページ建の“立派な”マニフェスト冊子を作成し、実際にやってきた政策とは裏腹な、選挙目当てのバラマキ政策を振り撒いていた。

民主党支持の稲富氏もカラー大判4ページ建の政策パンフを持参していた。

これらに引き換え、日本共産党推薦の平野氏は、A4版4枚(裏表7ページ)の目立たない資料(その上、文字フォントも画一で強調点も不明確)であった。内容は立派かも知れないが、これでは聴衆にアピールしにくい。

 各陣営が作成するパンフレットを自由に提供できることにすれば、財政力・企画力(広告代理店を使うことも含めて)のある陣営が強くアピールできることは当然である。

 この点、福岡市長選挙の折の「公開討論会」では、各陣営のパンフ類は配付せず、主催者が提供した、共通フォーム(書式)への記入のみを配付するという民主的な運営を心がけていて、「資金力のあるところが勝つ」ことのないように配慮していた。この方法には好感が持てる。

 盛り上がりと言い、運営と言い、論戦の展開と言い、争点の明確化といい、福岡市長選挙の折の「公開討論会」の方が、今回のものより、はるかに良かった。

 ひらの候補は一貫して、「無駄な公共事業を削減して生活密着型の公共事業を地場中小零細企業の発注する」と言っていたのだが、アジアとの交流に関しての発言で何を思ったか「『日韓トンネル』を通して、博多からロンドンまで列車で行けるようにしたい」と言った。これには唖然。これこそ無駄遣いそのものではないだろうか? 海上交通や航空機と組み合わせれば済むものを、莫大なお金がかかる「日韓海底トンネル」を造るなどムダ中の無駄というものだろう。

*******************************************
今日も御覧頂きありがとうございます。
ついでにワン・クリックしていただければ嬉しいです。

*******************************************