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夕映えに

陽が落ちるまで輝きたい、くさぐさの記録(日々の出来事、読書、スポーツ、友だち)

寒い1日 読書三昧 

2007-02-02 20:22:26 | Weblog

   昨日とは打って変わって今日は日本列島雪も降るといった寒い1日でした。
     午前中は親戚の従弟の奥さんを訪ね昼まで話込みました。先日大阪へ行き
  「松井誠の舞台」を見てきたとのことでした。

      午後は家にて読書で過ごしました。借りてきた本の中から
   「鬼平犯科帳」や「剣客商売」で有名な
       池波正太郎氏  エッセイ本「おもしろくて、ありがたい」の中から拾って
       みます。

   「人生の持ち時間」  一人の人間が持っている生涯の時間は、
              (高が知れている・・・・)  人間の欲望は際限もない
                  もので、欲張ったところでどうにもならない。それ相応
                   の{時間}を要する。一を得るために一を捨てる。時間の
                  ことである。人生の持ち時間こそが、最も大切に扱わなく
                      てはならない{財産}である。

                余裕を持って生きること、そのためには、時間の余裕
                  を絶えずつくっておく。自分に合わせて分かっていること
                 は、予定を書きいれ余分な時間を生み出すこと。・・・
                    人生の余裕を作ることとなる。

   「知人(しりびと)の死」   年ごとに、胸の中へその人のおもかげが強く根を
               下ろし、こちらが、この世に別れを告げるまで生き続け
                    ている。
                 知人が亡くなっても、その葬式には出かけませんので
               凝と(じっと)、胸の内へ,亡くなった人のおもかげをた
               たきこむそれだけもうじゅうぶんなので・・・・・

   「男と女の勘ちがい」  女というものは、ちょっと見つめられたり親切に
               されたりすると、妙な勘ちがいをする生き物だ。

                        女というものは自分本位の考えかた、生き方と
               言う面において強いから、女房にするなら先ず考える
                 こととして「女の中では、ほかの事にも気がまわる女
               か、どうか・・・・}ということ。

                     女は我欲を持ったら、絶対しあわせになれないね。
                       男もそうだけど・・・・

                  女の衣服への関心は一つの気分転換として必要な
                      ことなのだろう。「だれに見せるために・・・」でもなく
                  生活と人生に欠くべからざるものだということがよく
                       わかる。

      これらは全て池波氏の著書の中で小説の人物の言葉として、また氏の
        エッセイ集のなかでの文章です。
        含蓄のある文章としておもしろく読みました。