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伊達 純のヒロシマ日記

反戦・反核・反基地などの平和運動、反原発運動、反貧困運動、グローバリゼーションの問題などについてヒロシマから発信する

【2010年参院選】自民党は大勝した訳ではない

2010年07月15日 14時14分44秒 | 選挙
 今回の参院選で、案外気付いている人は少ないのではないかと思うが(私も友人から言われて知った)、比例区では自民党も得票を減らしている。

参院選:比例代表の得票数 民主2000万票を割り込む(毎日新聞 2010年7月12日)http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100712k0000e010071000c.html

によると、今回の参院選の比例区で民主党が得票したのは1845万票で、自民党の1407万票を上回っている。そして自民党の得票数は、「橋本龍太郎首相のもとで惨敗した98年参院選と同水準となった」と指摘されている(1998年の参院選で自民党が得票したのは1412万票)。

 また「選挙区の獲得議席では自民党が勝利したが、候補者の合計得票数は民主党が2275万票で自民党の1949万票を上回った。改選数2以上の選挙区に2人を積極擁立した結果、議席獲得につながらない得票も多かった」ということも書かれている。

 こうして見ると、必ずしも自民党は大勝した訳ではないことになる。

 そして、この記事では、「民主、自民両党に投票した有権者の一部がみんなの党など新党に流れた構図がうかがえる」ということも指摘している。

 民主党が敗北、自民党が相対的に勝利し、「みんなの党」が勢力を伸ばしているのに対し、社民・共産といった左派政党が低落しているが、その原因を「大衆」の「保守化」とする意見がある。例えば↓以下のような。

[CML 004918] 私として参院選の結果を読む 底なしに保守化する「大衆」の現状を憂える
http://list.jca.apc.org/public/cml/2010-July/004827.html

 しかし私は、なぜ「みんなの党」へ有権者の支持が集まったのか、逆になぜ社民・共産といった既成左派政党に支持が集まらなかったのかについては、安直に「大衆」の「保守化」といったところに原因を求める(=外因説)のではなく、もっときちんとした左派側からの分析、自己批判、総括(=内因説)が求められるように思う。

 それについては今日は書かない、と言うよりも私の手に余るので書けない、と言った方が正解か。


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