マイルＣＳ【激走譜】２００４年

今週のおうまの気持ちは過去のマイルＣＳを負けた馬視点で振り返りましょう。
まずは昨年のレースから。

彼女は自信を持っていた。
天皇賞で古馬相手に互角に戦い、堂々のマイルＣＳ参戦。
【ゼンノロブロイ】と好勝負した実力から彼女は４番人気。そう【ダンスインザムード】である。

～レース前日～
厩舎にて。

ダ『はぁ～いよいよ明日だわ。がんばらなきゃ
　　天皇賞は【ロブ】さんに負けちゃったけど、あれは仕方ないわ
　　【ロブ】さんの気迫が違ったものね・・・でもここはがんばれるはず
　　ルメールさんだし、あたしをエスコートしてくれるはずよ』

～レース当日～
パドックにて。ドキドキ。

ダ『わぁ～すごいメンバーだわ・・・
　　【デュラ】さん、【モーション】お姉さま、【テレグノ】さんもいるわ・・・
　　だ・誰あの端正な顔立ちの男性は。
　　（ジ～ッと見つめて）・・・ラ・・ク・・・チ？【ラクチ】さんね
　　今年は海外からも来てるんだわ～すごいなんて豪華なの
　　でもそんなことで喜んでいられないわ、その中で走らなきゃならないんだもの』
？『【ムード】さん？』
ダ『は・はい【モーション】お姉さま』
ファ『あなたいいわね～こんな男のなかに囲まれないで走れる外枠で。
　　　あたしなんかもう走る気ないわよ、こんな内枠じゃ。あなたがんばってね』
ダ『（あこがれの【ファインモーション】を前にしどろもどろ）
　　あ・ありがとうございます【ラクチ】さんとかいるけど、なんとかがんばります』
ファ『（【ラクチ】？・・・）まぁ、頼もしいわね』
ダ『（キャー(≧▽≦)ノ【モーション】お姉さまと話しちゃった
　　　緊張したなぁ～でもなんかもう走る気がないみたいだったわ・・・
　　　もしかしてこれってチャンスなのでは・・・）』

返し馬。
【ラクティ】の隣を走った【ムード】はここでも聞いてしまった。

ラ『あ～早く地元帰りて～日本もういいよ馬場硬いしさ』
ダ『（【ラクチ】さん・・・ホームシックなのね・・・これはあたしにもチャンスが・・）』

輪乗り。
威風堂々【デュランダル】。
気合十分【テレグノシス】。
この２頭が良く見えた【ムード】。さぁ、発走ガシャンッ。

ダ『よしっまぁまぁのスタートだったわ。みなさんは・・・って、えぇ
　　【ラクチ】さんはあんなに出遅れちゃったのね・・・恐るべしホームシックだわ。
　　あとはみなさん順調みたいね～頼むわルメールさん』

残り８００ｍ。

ダ『そろそろかしら？あれ内の【モーション】お姉さまは本当に走る気なさそうだわ・・・
　　よ～し、じゃあこのままいけるかもあたし絶好調
　　あら？【ラクチ】さんはいつの間にあの位置に？』

残り６００ｍ。
すでに【ラクティ】は圏外へ。

ダ『さぁ、直線ね行くわよ～ってまだなの？まだなのルメールさん』
ル『まだまだ。君の瞬発力を活かさなきゃ』
ダ『わかったわ、でも後から嫌な感じが・・・（ちょこっと後をみる）』

その先には【デュランダル】【テレグノシス】【マイネルソロモン】が映っていた。
残り４００ｍ。

ル『よし、行くぞ【ムード】』
ダ『ウィ～ムッシュ～』

彼女はグンッっと伸びた。しかし・・・外から１頭の馬が迫ってきていた。
残り２５０ｍ。

ダ『よしもしかしたら行けるかも・・・な・なに
　　このすごい脚音はまさか【デュラ】さん』
デュ『正解』

そう彼は言って一瞬で彼女を突き放した。

ダ『・・・強すぎるわ・・・並ぶ暇さえなかった・・・あれが名剣の切れ味・・・』

２馬身差２着。【テレグノシス】は押さえ込んだ。
しかし、彼女は全力を出し切り大満足

ダ『悔しいけど、強すぎるわ。さすが・・・
　　でも来年は負けないきっと今度は勝ってみせる』
デュ『受けて立つぞいつでもこい』

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そして２００５年。再度彼女は名剣の切れ味と対峙する。
はたしてリベンジはなるのか？

写真はさんからいただきました
ありがとうございます
質は元より、量もすごく多いし、さまざまな視点から撮られた写真が一杯です
一度と言わず何度も訪れてみてください