勝手に天皇賞⑤

ただいま午後１０時。栗東トレセン付近の料亭『せき亭』にて
天皇賞に出走しなかった（できなかった？）お馬たちで展望中。

メンバーは【マイソールサウンド】【ビッグゴールド】【コイントス】
【カンパニー】【ヴィータローザ】の５頭。
展望をしていると、【ヴィータローザ】が店内に知り合いを発見？それは・・・

ヴィ『あそこで飲んでるのって【ダイワメジャー】じゃないすか？』
コ『えっ？うそ』
ビ『どれどれ・・・』
カ『あっ間違いないっすよ。あの顔は』
マ『でも隣にもう１頭いるぞ。あれはだれだ？』
ヴィ『う～んと・・・あっ【ワンモアチャッター】だ』
ビ『なるほどな・・・出走できなかったから飲んでんのか・・・』
カ『呼んできましょうか？』
ビ『そうだな。話聞いてやろうじゃないか』
カ『じゃぁ呼んできます』

トコトコと２頭のところへ向かう【カンパニー】。
【メジャー】【ワンモア】の２頭も気づいたようだ。
なにやら【カンパニー】が言うと、『喜んで』と言わんばかりに２頭がやってきた。

ダ、ワ『おじゃましま～す』
ビ『何言ってんだ。まぁ飲めや』
ダ『ういっす。ありがたくいただきます』
ワ『オレもいただきます』
マ『いい飲みっぷりだね～』
ワ『ぷは～いや、マジやってらんないっすよ～
　　小倉記念でそこそこの成績残して、よっしゃ秋はＧＩだってはりきって、
　　朝日ＣＣを祐一さんと一緒にがんばって勝って、これで天皇賞にいけるって思ったのに、
　　除外ですよ・・・凹みますよ・・・祐一さんに申し訳ないですよ
　　だから来年こそはって思ってんですけどね。
　　そのためにはもっともっと強くなって、いつかは【タップ】さんのようになって、
　　ジャパンカップなんかも取っちゃって、英雄と呼ばれる存在になって、
　　そんでそんで・・・』
ビ『おうおう、わかったわかった。じゃあ次は・・・』

パタッ・・・突然【ワンモアチャッター】は床に倒れた。
そう彼はお酒が飲めないたちなのである。しかし、先輩からの誘い、ここは断れない。
だから勢いで飲んだのである。そう馬の社会も付き合いは大事なのだ

ビ『飲めないんだったら早く言えよ無理やりは飲ませないよ』
ダ『【チャッター】さんから誘ってきたんですけどね』
コ『でもなんで【メジャー】こっちにいるの？オレと同じで今日きたんか？』
ダ『いえ・・・オレはすでに天皇賞に出走できるものと思ってたんで、
　　早めに栗東入りしてたんですよ・・・そしたら除外って
　　オレ皐月賞勝ってんですよＧＩ馬ですよ・・・』
マ『まぁまぁ』
ダ『いや【マイソール】さんこれはちょっと許せないですよ
　　だって明らかに小倉マンの【カイドウ】さんよりは強い自信ありますもん
　　あいつ小倉のＧⅢ勝ってるだけですよ・・・ＧＩの方がどれだけ大変か・・・』
ヴィ『おまえ成長したんやね』
カ『ほんとに。デビュー当時はパドックで寝ましたからね』
ダ『昔の話だよ。今は変わったんだ。オレは手術して変わったんだ』
ビ『ほぅ・・・じゃあマイルＣＳは期待していいんだな？』
ダ『あっ、それはどうでしょう？乗ってくれる人にもよりますね。ノリさんだったらいいな～
　　ところで天皇賞の展望してるらしいですね。どんな感じなんです？』

マ『そうそう。次は誰からだっけ？』
ヴィ『え～と、バ・・・ハ・・ヒフヘ・・・【ヘヴンリー】ちゃんですね』
カ『【ロマン】ちゃんか～さすがにつらいんじゃないすかね？』
ビ『だよな～だいたいここで【グル】とか【スイープ】に先着できるとも思えないな』
ダ『でも女の子は・・・』
一同『怒らせると怖い』
ダ『・・・ですよね？』
ビ『でもここはダメだろ。だいたい【ロブロイ】とか【タップ】さんに威圧されるぜ』
ダ『あぁ・・・なるほどぉ～』
コ『あと３頭だな。ようやく終わりそうだな。次は【ホオキパウェーブ】だ』

ただいま午後１０時３０分過ぎ。
まだ終わらない。

勝手に天皇賞⑥へつづく。
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写真はさんからいただきました
ありがとうございます
質は元より、量もすごく多いし、さまざまな視点から撮られた写真が一杯です
一度と言わず何度も訪れてみてください