JUN-Zの夜遊び日記

everybody needs somebody to love

かわうそタルカ

2007-08-30 20:17:43 | Check it out!!
かわうそタルカという小説があります。


読んで字のごとく、かわうそが主人公の物語です。

オイラがこの本に出会ったのが約10年前………。
この間、久しぶりに読み返してみましたが、
面白い本はいつ読んでも面白いもんです。

この物語ってびっくりする事に、原作が書き上がったのが
な、なんと!!1927年なんです!( ̄□ ̄;)!!

いわゆる古典ってやつですな~。
それから70年後に新刊として再発行されたものを
オイラは買ったわけで………。

じゃあなんで買ったのか?

だって………かわうそって可愛いじゃん(笑)

それに日本にもかわうそはいた……
…いや!まだいると信じてますが(≧ω≦)

ニホンカワウソは特別天然記念物に指定されたままです。
1976年が最後の目撃と公表されていますが、
1990年代に入っても目撃例が多数報告されています。
1997年にかわうその糞らしきものが発見されてNEWSになりました。


じゃあなぜ彼らは絶滅の危機へと追いやられたか??

1つは毛皮の乱獲によるものです。
かわうその毛皮は今の貨幣価値に換算すると2~300万円の
価値があったとされています。
要は、またしても人間の物欲によって………(怒)

あと1つは、環境汚染です。
日本全国に生息していたかわうそ。
しかし生活が豊かになる事によって生み出される生活排水や
工場排水、そして小役人どもの利益優先の護岸工事や
ダム建設により、何kmものテリトリーがないと生活ができないとされているカワウソ達は
急激に数を減らしていったのです。
今の中国みたいな感じといえばわかるかな?

まぁこれも人間のせいですね(怒)

水際や水中に棲んでいる動植物はもっとも環境の変化に
左右されやすいと言われてます。
最近ではだいぶ環境整備が改善されてきてますが、
バブル時代の負の遺産(施設も小役人どもの考え方も)が
重くのしかかってます。

日本古来のかわうそがいまだに生きているとしたら、
これほど素晴らしいNEWsはないんですけどね。

まぁあえてどこに生息してるかは言いませんけど(爆)

画像は本の表紙と、実際に昔撮られたニホンカワウソ、
そして日本で唯一まだ棲んでいる可能性がある川です。


野生の生命力を奪いさるほどの文明って、はたして必要なのでしょうか??