JUN-Zの夜遊び日記

everybody needs somebody to love

先人達の想い

2007-08-01 00:14:29 | Check it out!!
さて………今日はなに書こうか。

あっ、コウノトリが46年ぶりに巣立ちを迎えたとか。
これから毎年巣立っていけるような環境を整えていってほしいね。

「赤ちゃんはコウノトリが運んでくるのよ~。」

………けっ、あほかボケェ。
と、思ってる子供が今の世の中いそうな気がする。
サンタさん信じてない子供とかもいるみたいだし。
夢がねぇよ、夢がよっ。
そんな事だから、こんな世の中になっちまうんだよ。

………そりゃ言い過ぎか。

でも昔の方がロマンチックだったし、純粋だった気がする。
自然も世界も、映画も小説もマンガも、そして人間もね。
便利になればなるほど、人と人との繋がりがおかしくなっていってる気がすんよ。

昔の映画でさ、「哀愁」とか「カサブランカ」とか、
「誰がために鐘は鳴る」とか「風と共に去りぬ」とか、
「ティファニーで朝食を」とか「第三の男」とか、
「ライムライト」とか「道」とか観てごらんなさい。

なんで「古き良き時代」って言うか、意味がわかると思うよ。

悲惨な戦争時代の話をしようか。
第二次大戦末期、日本の敗戦色濃くなってきた時。
神風特攻隊というものがあったのはみんな知ってるよね。
まぁ機会があったら鹿児島にある知覧の特攻記念館に
行ってみてくれ。オイラは泣いたよ。

で、話を戻すとだな、当時中隊長だった兵士がいた。
身重の妻がいたため、上官は彼を特攻隊に任命しなかった。
だが彼は、自分の部下達が次々に二度と帰らぬ大地を
飛び立っていく姿に、思い悩み、それは日ごと増すばかり。
なぜ………俺だけ。
そんな夫の姿を見た妻はいったいどうしたか?

身投げして死んだんだよ。

私たちがいたら、あの人は苦しい思いをするばかりです。
先にいって待ってます………。

ってな。

この話を聞いた時、オイラは鳥肌が立ち、強い衝撃を受けた。
こんなのって今の世の中じゃ絶対にあり得んでしょ。
間違いなく、えーそんなのやだ!とか、
バカじゃないの?とか言う奴までいるだろう。

でも、この当時はこれが美徳とされてきたんだよ。
左の勢力は「こんなのはでっちあげで若者達は嫌々死んでいったんだ。」って言うし、
右の勢力は「いやそんな事はない。みんな国のため、
天皇陛下のために命を捧げたんだ。」って言うしさ。
勝手にやってろって感じ。
個人個人がどう思うかなんて、てめーらにとやかく言われたくないし、ほっといてくれって思うわ。
だから新聞あげてキャンペーンとか打つのはやめてもらいたい。
ある意味それこそプロパガンダと一緒だし。

でも凄いだろうが。
自分の命を他人の為に捧げる事ができるってホント凄いと思うよ。
確か左の勢力が言うように、本音は死ぬのなんてやだってのかもしれない。
でも手紙とかにはそんな事微塵も書かなかった人が多い。
「靖国で待っている。」
靖国神社は戦争犠牲者達の神社なんだよ。
それを他国からギャーギャー言われたから、分祀するだのわけわかんねぇ事言いやがって。
第一、A級戦犯が一緒に奉られてるからってのが理由だろ?
A級戦犯なんてのは、戦勝国が勝手に決めた事で、
国際法上は認められない裁判で決定された事だっての。

まぁその話はいいか。
なぜ本音を書かなかったのか?
(もしかしたら本心かもしれないけど。)
それは「公」と「個」をはっきりと区別できてたからだよ。
本音と建前とはちと違うと思う。うまくいえんけど。
だからこそ心に響くものがあるんじゃないかとオイラは思う。

というわけで、みんなお年寄りは大切にしましょうね。
オイラの母親方のおばぁちゃんはだいぶ前に亡くなったけど、
お袋を含めて8人くらい子供がいたのかな。
そのうち生き残ったのは………戦争に行かなくて済んだ4人。
残りの人たちはみんな戦争で逝っちまった。
今思うと、おばぁちゃんはすげーちっちゃくてガリガリだったけど、
なんか強いものを感じたもんな。

今の日本は、戦争で散って行った先人達の血と涙でできていると言っても過言ではない!!!
何十万、何百万といった尊い犠牲者達がいたからこそ、
みんなこの日本で、のほほんとグダグダ生きていられるのだ。

今の世の中見たら、さぞかし嘆いているだろうけど……。