
7月13日から24日までの12日間、東京ドームにて出場32チームにて争われる都市対抗野球大会が開幕。その前年度優勝の東京都(JR東日本)と春日井市(王子製紙)の試合を観て来ました。
王子製紙としては初回の4失点が痛かった。先発の山本(法大)が2回もたずに降板。5回にサード・青山(東北福祉大)のエラーで1失点するも、補強選手の水野(三菱重工名古屋・名古屋商大)と高橋(西濃運輸・岐阜聖徳大)が好投して試合を壊さずに終盤へ。JR東日本の先発・吉田(日大)の前になかなかチャンスを作れずにいたが、8回に2アウト1、3塁のチャンス。ここで真弓だが、ハーフスウィングの三振で得点出来ず。3回の1死3塁からのチャンスも真弓、進藤の3、4番が三振で好機を逸しており、選手名鑑の注目選手に挙げられていた3番・真弓(四日市工高)が3三振、4番・進藤(NTT信越)が3タコと、主軸がブレーキだったのが悔やまれる。
それでも9回、先頭打者の進藤の代打・日岡(立命館大)がライトへ本塁打を放って一矢を報いると、山田(三菱重工名古屋・専大)が2塁打とさらに好機を演出したが、JR東日本はコーチ兼任の斎藤貴(帝京大)が後続を断ち、試合終了となった。
JR東日本は2番の田中広(東海大)が4打数3安打とシュアな打撃をみせていた。今後も注目の選手だろう。畑中(横浜商大)は捕手登録だがこの日は指名打者。本塁打を含む4打数2安打と気を吐いた。8回に片山(JR西日本)に代わって登板した戸田(高千穂大)は、四球を出して1アウトも獲れずに打者1人で降板。だが、いきなり148kmをマークした速球は魅力。制球さえ整えば有望な投手になりそうだ。
勝利したJR東日本は、2回戦で太田市(富士重工)と神戸市(三菱重工神戸)の勝者と対戦する。
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第83回 都市対抗 本大会
2012/07/13 東京ドーム
≪第1日 1回戦 第1試合≫
東京都(JR東日本)5-1 春日井市(王子製紙)
JR東日本 400 010 000 5
王子製紙 000 000 001 1
【バッテリー】
(J):吉田、片山、戸田、金、斎藤(貴)-石川
(王):山本、水野、高橋-川上
【本塁打】
(J):畑中
(王):日岡
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都市対抗野球開幕!

ライトスタンドには“JR”の人文字が。

JR東日本は大応援団がギッシリ。

試合終了。

5-1でJR東日本の勝利。

王子製紙の選手の健闘に拍手するスタンド。
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それにしても、JR東日本の動員力はすさまじいですね。1塁側内野席からバックスクリーン、さらには3階席もライトポール側からバックネットを越えて1塁側まで、シンボルカラーの緑が映えていましたよ。応援ステージでは「Suica」のマスコット“ペンギン”(特に名前はないらしい、もちろん“ピングー”ではない)が可愛らしくダンスしてました。

王子製紙の応援席で観戦したのですが、こちらはアンパンマンやネピアのティッシュが踊っているなかで、ゆるキャラの“道風くん”が来ていました。

道風くんは、
「書のまち春日井」のマスコットキャラクターとして誕生。
「書のまち春日井」を多くの人に広め、書を楽しみを伝える活動をしている。
性格はおっとりしているが、がんばりや。
好きなことは書をかくこととカエルと遊ぶこと。
夢は全国の人が書を好きになってくれること。
とのこと。のちに、藤原佐理(さり)と藤原行成(こうぜい)と合わせて“三蹟”(和様書道)と称された書家・小野道風(とうふう)が春日井市出身ということから、モチーフにして出来たのが道風くん。ちなみに、平安時代初期の能書の名人“三筆”は空海と橘逸勢と嵯峨天皇です(日本史で受験する人必須事項)。
ただし、それよりもインパクトを与えていたのが、王子製紙の応援歌を歌っていた女性の声。コンバットマーチに合わせて“○○打つぞ~○○打つぞ~○○打つぞ~”とずっと歌っているのですが、この声がかなりのアニメ声。たぶんそのうち声優にスカウトされるんじゃないかという勢い。(笑) でも、ひたむきで一所懸命で好感です。
たぶん、この声です。
