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第96回選抜高等学校野球大会 組み合わせ決定&8強展望



 球春到来。

 3月18日に開幕し、13日間にわたって甲子園で熱戦を繰り広げる第96回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選が3月8日に大阪市内で行なわれ、出場32校の初戦16試合の対戦が決定した。

 本大会では同一地区の出場校同士の対戦を避け、ゾーンやブロックを振り分けて抽選。開幕試合は、八戸学院光星(青森)と関東一(東京)との対戦。前回大会優勝の山梨学院(山梨)は京都外大西(京都)と、昨年の明治神宮大会優勝の星稜(石川)は21世紀枠で出場の田辺(和歌山)とそれぞれ対戦が決定。もう一つの21世紀枠、別海(北海道)は第3日の第1試合で創志学園(岡山)と対戦する。また、選手宣誓は、出場32校の主将全員による抽選の結果、青森山田(青森)の橋場公祐主将が務める。

 ということで、今回も組み合わせを8ブロックに分けて、8強の展望・予想をしてみたい。

◇◇◇

■Aブロック
八戸学院光星(青森)
関東一(東京)
田辺(和歌山)
星稜(石川)

 実力校が揃った。明治神宮大会優勝の星稜が最有力と多くが予想しそうだが、21世紀枠とはいえ、田辺は昨秋和歌山大会準決勝で智辯和歌山を破り、秋季近畿大会では1回戦ながら同大会で4強入りした京都国際と2-3の接戦だった。八戸学院光星も青森山田と遜色ない力を持つが、明治神宮大会で大阪桐蔭を撃破した関東一がやや上か。ただ、東京勢は朝の試合に強くない印象もある。

■Bブロック
近江(滋賀)
熊本国府(熊本)
豊川(愛知)
阿南光(徳島)

 豊川は明治神宮大会・準決勝で優勝した星稜に15-3のコールド負け、熊本国府は同1回戦で関東一に敗戦も、全国大会に駒を進めた。近江は秋季滋賀大会優勝。阿南光は四国大会決勝で明治神宮大会で豊川に惜敗した高知に1-5で敗戦と、どこも勝ち抜ける要素がありそうな実力伯仲のブロックだ。県立の阿南光が私立に牙を剥くか。

■Cブロック
敦賀気比(福井)
明豊(大分)
学法石川(福島)
健大高崎(群馬)

 惜しくも昨秋北信越大会の決勝で星稜に0-1と敗れ、明治神宮大会出場を逃したが、その星稜が同大会で優勝となれば、敦賀気比は経験値も含めて有力な一校だ。ただ、初戦が昨秋九州大会準優勝、2021年選抜準優勝の明豊ということで侮れない。聖光学院とは僅かに差があるものの、学法石川も秋季東北大会で4強入り。タレント揃う健大高崎も虎視眈々。

■Dブロック
創志学園(岡山)
別海(北海道)
山梨学院(山梨)
京都外大西(京都)

 21世紀枠の別海にはやや厳しいブロックになったか。秋季中国大会決勝で広陵に1-2と惜敗した創志学園と、秋季近畿大会決勝で大阪桐蔭に1-2と惜敗した京都外大西が有力か。連覇を狙う山梨学院は、秋季関東大会決勝で作新学院に3-14で大敗したのが気になるが、実力的には勝ち抜けてもおかしくはない。

■Eブロック
耐久(和歌山)
中央学院(千葉)
宇治山田商(三重)
東海大福岡(福岡)

 中央学院、東海大福岡の私立勢に耐久、宇治山田商の県立勢が挑む構図か。ただ、中央学院、東海大福岡ともに爆発力があるチームではないので、ミスなく進める展開ならば4校いずれも勝ち抜ける可能性がある。投手層含め、総合力でどこまで勝ちを引き寄せられるかがカギ。主戦が固定される他校に比べ、中央学院は継投を活かせるか。

■Fブロック
広陵(広島)
高知(高知)
京都国際(京都)
青森山田(青森)

 明治神宮大会では広陵、高知ともに1回戦で姿を消したが、広陵は同大会優勝の星稜に6-7の接戦だった。高知を降した豊川が星稜にコールド負けを喰らったことを考えると、広陵は勝ち抜けに近い位置にいる。そこに秋季近畿大会4強の京都国際、明治神宮大会で優勝した星稜に2-3の接戦で敗れた青森山田の勝者が挑む形になりそう。

■Gブロック
神村学園(鹿児島)
作新学院(栃木)
大阪桐蔭(大阪)
北海(北海道)

 大阪桐蔭が強力なのは間違いないが、秋季近畿大会決勝では京都外大西に2-1の接戦での優勝、続く明治神宮大会では関東一に5-9で敗れており、万全ではない。ミスをせずに粘り強く競り勝てるかが大切だ。作新学院と北海が戦うとなれば、明治神宮大会の再戦となる。その時は2-1で作新学院が勝利したが、実力は拮抗。昨夏甲子園経験選手を擁する北海、神村学園が大阪桐蔭に一泡吹かせるか。

■Hブロック
愛工大名電(愛知)
報徳学園(兵庫)
日本航空石川(石川)
常総学院(茨城)

 強豪校が揃った激戦区のひとつ。愛工大名電、報徳学園、常総学院という甲子園常連組に、明治神宮大会優勝の星稜に秋季石川大会決勝で5-6と惜敗した日本航空石川が加わった。愛工大名電は秋季東海大会の準決勝、決勝でそれぞれ6、8失点と投手・守備力に懸念も。報徳学園は失策が少なく、秋季近畿大会で大阪桐蔭に3-4ともう一歩だった。常総学院はリズム良い打撃でかき回せるか。

◇◇◇

 これらを踏まえて、各ブロック勝ち抜け校=8強を予想してみよう。

A 星稜(石川)
B 熊本国府(熊本)
C 敦賀気比(福井)
D 京都外大西(京都)
E 中央学院(千葉)
F 青森山田(青森)
G 作新学院(栃木)
H 日本航空石川(石川)

 図らずも石川2校、福井と北信越3校を選出したが、明治神宮大会優勝の星稜を軸に比較してみれば、おかしくはない。大阪桐蔭を入れないというギャンブルに出たが、やはり、昨秋の明治神宮大会で関東一に敗れた試合を目の前で観て、個々の実力は抜きん出ているものの、例年よりも圧倒する力に欠けるかという印象もあり、思い切って明治神宮大会準優勝の作新学院に。各ブロックともに実力拮抗で、全ブロック選出外の高校が勝ち抜けてもなんら不思議ではない。
 予想とは別として、開会式直後の開幕試合という舞台が気になるが、Aブロックの関東一の勝ち抜けに期待したい。

◇◇◇

【第96回選抜高等学校野球大会・日程】
■第1日
第1試合 八戸学院光星(青 森)- 関東第一(東 京)
第2試合 田 辺 (和歌山)- 星 稜 (石 川)
第3試合 近 江 (滋 賀)- 熊本国府(熊 本)
■第2日
第1試合 豊 川 (愛 知)- 阿南光 (徳 島)
第2試合 敦賀気比(福 井)- 明 豊 (大 分)
第3試合 学法石川(福 島)- 健大高崎(群 馬)
■第3日
第1試合 創志学園(岡 山)- 別 海 (北海道)
第2試合 山梨学院(山 梨)- 京都外大西(京 都)
第3試合 耐 久 (和歌山)- 中央学院(千 葉)
■第4日
第1試合 宇治山田商(三 重)- 東海大福岡(福 岡)
第2試合 広 陵 (広 島)- 高 知 (高 知)
第3試合 京都国際(京 都)- 青森山田(青 森)
■第5日
神村学園(鹿児島)- 作新学院(栃 木)
大阪桐蔭(大 阪)- 北 海(北海道)
愛工大名電(愛 知)-報徳学園(兵 庫)
■第6日
日本航空石川(石 川)- 常総学院(茨 城)




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