*** june typhoon tokyo ***

第106回全国高校野球選手権大会 組み合わせ決定 8強展望

(第96回選抜高校野球大会 応援イメージキャラクター・近藤結良)


 8月7日より17日間(休養日3日を含む)にわたり、開場から100周年を迎えた阪神甲子園球場で開幕する第106回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選が大阪市北区のフェスティバルホールで行なわれ、出場49校の3回戦までの組み合わせが決定した。今大会から新たな暑さ対策として、開幕から3日間、試合を午前と夕方に分けて行なう「2部制」を初めて導入する。

 7日の1日目、開会式後となる第1試合の有田工(佐賀)と滋賀学園(滋賀)は10時から、第2試合の高崎健康福祉大高崎(群馬)と英明(香川)は16時から、第3試合の岐阜城北(岐阜)と智弁学園(奈良)は18時30分から、それぞれ試合開始を予定。2日目は、第1試合の大阪桐蔭(大阪)と興南(沖縄)が8時から、第2試合の明豊(大分)と小松大谷(石川)が10時35分から、第3試合の京都国際(京都)と札幌日大(南北海道)が17時から対戦。3日目も2日同様に、花咲徳栄(埼玉)と新潟産大付(新潟)、金足農(秋田)と西日本短大付(福岡)、南陽工(山口)と菰野(三重)がそれぞれ8時、10時35分、17時から試合開始を予定している。

 春夏連覇を目指す高崎健康福祉大高崎は、前述のとおり、初日の第2試合で英明と対戦。初出場は、札幌日大、聖和学園(宮城)、石橋(栃木)、新潟産業大付(新潟)、聖カタリナ学園(愛媛)の5校で、7日目第2試合で聖和学園と石橋が対戦するため、初戦での初出場校敗退は免れることに。選手宣誓は智弁和歌山(和歌山)3年の辻旭陽(あさひ)主将に決定した。

 例年どおり、組み合わせを見ながら、8強の展望をしていきたい。

◇◇◇
 
▢第1日
〈1回戦〉
第1試合 有田工 (佐賀)- 滋賀学園(滋賀)
第2試合 英 明 (香川)- 健大高崎(群馬)
第3試合 岐阜城北(岐阜)- 智辯学園(奈良)
▢第2日
第1試合 大阪桐蔭(大阪)- 興 南 (沖縄)
第2試合 明 豊 (大分)- 小松大谷(石川)
第3試合 京都国際(京都)- 札幌日大(南北海道)
▢第3日
第1試合 花咲徳栄(埼玉)- 新潟産大付(新潟)
第2試合 金足農 (秋田)- 西日本短大付(福岡)
第3試合 南陽工 (山口)- 菰 野 (三重)
▢第4日
第1試合 中京大中京(愛知)- 宮崎商 (宮崎)
第2試合 木更津総合(千葉)- 神村学園(鹿児島)
第3試合 聖カタリナ学園(愛媛)- 岡山学芸館(岡山)
第4試合 掛川西 (静岡)- 日本航空(山梨)
▢第5日
第1試合 鳴門渦潮(徳島)- 早稲田実(西東京)
第2試合 聖光学院(福島)- 鶴岡東 (山形)
第3試合 大 社 (島根)- 報徳学園(兵庫)
第4試合 創成館 (長崎)- 白樺学園(北北海道)
▢第6日
〈2回戦〉
第1試合 熊本工 (熊本)- 広 陵 (広島)
第2試合 富山商 (富山)- 東海大相模(神奈川)
第3試合 鳥取城北(鳥取)- 明徳義塾(高知)
第4試合 北 陸 (福井)- 関東一(東東京)
▢第7日
第1試合 長野日大(長野)- 青森山田(青森)
第2試合 石 橋 (栃木)- 聖和学園(宮城)
第3試合 霞ケ浦 (茨城)- 智辯和歌山(和歌山)
第4試合 花巻東 (岩手)-(有田工・滋賀学園)の勝者

◇◇◇

【ブロック別展望】
〈Aブロック〉
熊本工(熊本)
広陵(広島)
富山商(富山)
東海大相模(神奈川)

 近年優勝候補に列挙される広陵と横浜との死闘を制して激戦区・神奈川の代表を勝ち取った東海大相模の一騎打ちか。熊本工は伝統校らしい戦いで、富山商は投手力と機動力を駆使して、初戦ならではの緊張感を味方につけ、両校の出鼻を挫くことができるか。

〈Bブロック〉
鳥取城北(鳥取)
明徳義塾(高知)
北陸(福井)
関東一(東東京)

 2年ぶりの明徳義塾、夏は5年ぶりとなる関東一が一歩リードか。ただ、鳥取城北は春季中国大会で広陵に6-8と惜敗し、北陸は敦賀気比ほか福井の強豪を破っており、侮れない。関東一は決勝で強打帝京を降した打線と継投策で、8強入りを狙いたい。

〈Cブロック〉
長野日大(長野)
青森山田(青森)
石橋(栃木)
聖和学園(宮城)

 初出場校同士の対戦となったのが石橋と聖和学園。宮城大会決勝で仙台育英を破った聖和学園は、名前からも注目されそうなエース“齋藤佑樹”の出来が大きなカギを握るか。青森山田との東北勢対決となりそうな気配だが、昨春選抜出場し、今夏栃木大会準決勝で作新学院を破った石橋、準々決勝の東海大諏訪戦以外は大差で勝ち上がってきた長野日大は、隙をついて勝利を引き寄せたい。

〈Dブロック〉
霞ケ浦(茨城)
智辯和歌山(和歌山)
花巻東(岩手)
有田工(佐賀)
滋賀学園(滋賀)

 春季近畿大会決勝では惜しくも京都国際にサヨナラ負けで涙を呑んだが、安定感は抜群の智弁和歌山が本命、有田工と滋賀学園の勝者と対戦する花巻東が対抗か。滋賀学園は春季近畿大会準々決勝で智弁和歌山に0-4の完封負けを喫しており、リヴェンジしたいところだが、夏の佐賀公立校は不気味。霞ケ浦は市村を中心とした継投で、接戦に持ち込みたい。

〈Eブロック〉
英明(香川)
健大高崎(群馬)
岐阜城北(岐阜)
智辯学園(奈良)
大阪桐蔭(大阪)
興南(沖縄)
明豊(大分)
小松大谷(石川)

 初の王者・健大高崎、智弁学園、大阪桐蔭、興南と実力校ひしめく最激戦区か。大阪大会準決勝で履正社をコールドで下した破壊力は相変わらずの大阪桐蔭だが、地方大会の頂点は掴めずにいて、絶対的存在ではない。初戦の興南とは決勝でもおかしくない好カード。勝利した方が勢いをつけそうだが、健大高崎はもちろん、春季九州大会王者の明豊ほかも実力校揃いで、予想は難しい。

〈Fブロック〉
京都国際(京都)
札幌日大(南北海道)
花咲徳栄(埼玉)
新潟産大付(新潟)
金足農(秋田)
西日本短大付(福岡)
南陽工(山口)
菰野(三重)

 春季近畿大会を制した京都国際、激戦区埼玉の頂点に立った花咲徳栄が予想上位か。春季関東大会準々決勝で帝京にコールド負けを喫したものの、総合力は高い。同じく激戦の福岡を勝ち抜いた西日本短大付、話題性がある金足農などの合間を縫って、札幌日大、新潟産大付、南陽工、菰野がダークホースとなりえるか。

〈Gブロック〉
中京大中京(愛知)
宮崎商(宮崎)
木更津総合(千葉)
神村学園(鹿児島)
聖カタリナ学園(愛媛)
岡山学芸館(岡山)
掛川西(静岡)
日本航空(山梨)

 東邦に競り勝ち甲子園の切符を手にした春季東海地区の覇者・中京大中京、秋季大会で敗れた中央学院をコールドで降し、決勝では延長で市立船橋にサヨナラ勝ちして出場を決めた木更津総合、今春選抜出場し、春季九州大会準優勝の神村学園が優勢か。その木更津総合と神村学園も接戦必至の好カード。優勢3校に体力的余裕を持って挑めば、岡山学芸館以下にも勝機あるか。

〈Hブロック〉
鳴門渦潮(徳島)
早稲田実(西東京)
聖光学院(福島)
鶴岡東(山形)
大社(島根)
報徳学園(兵庫)
創成館(長崎)
白樺学園(北北海道)

 選抜準優勝の報徳学園は、兵庫大会準決勝の社戦こそ延長10回サヨナラだったが、完封試合も多くほぼ危なげなく甲子園の切符を手にした。選抜8強の阿南光を決勝で破った鳴門渦潮、日大三との死闘を制して9年ぶりに出場を果たす早稲田実、聖光学院と鶴岡東の東北強豪私立対決、県決勝で清峰に完封勝利した創成館あたりが、報徳学園を迎え撃つか。

 以上を踏まえて、8強を予想してみよう。

【8強予想】
東海大相模(神奈川)
関東一(東東京)
青森山田(青森)
智弁和歌山(和歌山)
興南(沖縄)
京都国際(京都)
神村学園(鹿児島)
報徳学園(兵庫)

 東京贔屓で早稲田実を入れたかったが、報徳学園は高いレヴェルで安定した実力と地の利で勝ち抜けると予想。東海大相模は広陵に、関東一は明徳義塾に、智辯和歌山は花巻東に、京都国際は花咲徳栄に、神村学園は中京大中京、木更津総合にとってかわられる可能性も少なくない。興南と予想したEブロックは、正直どこが勝ち進んでも驚きはない。あと、ダークホースとして1校挙げるとしたら、Fブロックの菰野。予想では(無難に)京都国際としたが、春季東海大会で享栄、県岐阜商を降し、決勝で中京大中京に敗れたとはいえ3-4の惜敗と東海の強豪勢と互角にわたりあっている。エース栄田の奮投次第では面白くなりそう。公立ということもあり、注視したい。

 猛暑の中で行なわれる熱闘は、8月7日に幕を開ける。






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