✳️【寓話説】
アトランティス伝説は、もとを辿っていくと古代ギリシャの哲学者プラトンが書いた2冊の本からはじまる。
多くの支持者にとっては、この2冊に書かれているアトランティス伝説は全面的に真実であるか、もしくは歴史的事実が芯にあり、まわりにいろいろなものが付け加わった伝承だと信じられているようだ。
特に、プラトンが自著の中で書いている「(この話は)全面的に真実であって」という1文は、「アトランティス伝説=歴史的事実の補強材料」としてよく引用される。
しかし実際のところ、プラトンが書いたほかの作品を読んでみると、彼が書いた対話篇に見られる寓話の多くは、真実の話だと断ったうえで紹介されていることに気づく。そして、そういった寓話の多くは作品ごとに食い違った描写が見られ、互いに矛盾している。
“アトランティスを扱った物語だけ”が真実を含んでいて、ほかは文字通り寓話であると判断するべき根拠はない。
思い込みを排除して全体を見渡せば、そこに見えてくるのはほかの作品と同様に寓話としてのアトランティスの姿である。(本城達也) ASIOS〈謎解き超常現象〉より
✔️【逆デバンキング〈アリストテレスの真似〉】
「アトランティス伝説は歴史的事実ではなく寓話に過ぎない」──この主張を歴史上はじめて唱えた人物は、なんとプラトンの弟子であり、プラトンとともに哲学史に不滅の名をとどめるアリストテレスなのです。
つまり、後世の懐疑論者たちというのは、アリストテレスの真似をしているだけというわけなのです。
【プラトンのもう1人の弟子】
ところで、プラトンにはアリストテレス以外にも弟子がおり、そのうちの1人であるクラントアという人物はアトランティス伝説を史実ととらえました。
そして4世紀の哲学者プロクルスによれば、クラントアはサイスの神官にアトランティス伝説のヒエログリフが彫られた柱を見せられたそうです。
ちなみにクラントアはプラトンのアトランティス対話集の論評解説を書いているのですが、ローマ帝国の崩壊とともにそのほとんどが消失してしまったそうです……。
【アリストテレスの正体】
話をアリストテレスに戻しますが、アリストテレスはプラトンの弟子であると同時にライバルでもあり、プラトンの学説が支持を集めるたびに学説を真っ向から否定し続けたそうです。
理由は嫉妬説が有力視されているそうですが、私はアリストテレスはアトランティスの真相が世に広まると都合が悪くなる闇の勢力のエージェントだったと見ています。
【ピタゴラス教団】
事実、プラトンはもともとピタゴラス教団という秘密結社に所属しており、組織内の情報を発信することは厳しく禁じられていました。
それをプラトンが破ったために、プラトンつぶしのためにアリストテレスをエージェントとして利用したというわけです。
【まとめ】
●懐疑論者はアリストテレスの真似をしているだけ。
●アリストテレスは闇の勢力のエージェントだった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます