オカルト伝説は事実である

砂に埋れ、誰にも気づかれずにいる世界の真実を見つけ出すブログです。

おまけ「中田敦彦のYou Tube大学がユダヤ陰謀論を拡散している」の真相

2024-07-08 19:26:12 | 陰謀論
 

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✳️【無自覚に拡散される陰謀論】 
 日本社会は歴史的にユダヤ人/ユダヤ教徒との接点が少なかったため、欧米のような反ユダヤ主義の伝統もほとんどありませんが、それだけに、「ユダヤの陰謀」論への免疫もありません。そのため、陰謀論を信じやすく、それに基づく偏ったユダヤ認識で物事を騙りがちです。しかし、インターネットを通じて、人々の発言が瞬時に全世界に拡散するなかで、そうした姿勢はあまりにも不用心ではないでしょうか。
 
 たとえば、人気お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦氏は、ユーチューブで「中田敦彦のYouTube大学」を主宰し、チャンネル登録者数は200万人を超えています。その巨大YouTube番組で同氏が語っているユダヤ論、ユダヤ認識は、典型的なユダヤ陰謀論の流れを汲むものです。
 
 たとえば、2019年9月11日の配信動画では、
 
 ・各地に離散したユダヤ人/ユダヤ教徒は金融業しか許されなかったので、世界中で金融の知識を得て金を儲ける。第1次大戦中、英国はそんなユダヤ人の資金を狙った。
 
 ・第1次大戦中の英国は、ユダヤ人に資金援助の代償として、(ユダヤ人がそれまで想定していなかった)パレスチナにおけるナショナルホームの建設を持ちかけた。
 
 ・イスラエルのバックにはアメリカがついている。なぜなら、ユダヤは金融で成功をおさめ、アメリカのトップエリートの中にはユダヤ人が多数いる。アメリカの政治家はユダヤのバックアップなしには当選しない人が大勢いる。ユダヤはアメリカを裏からコントロールして、パレスチナに戻ってきた。
 
 などと中田氏は説明していますが、本書でもご説明したとおり、明らかに事実とは異なっています。同様の内容は中田氏が典拠として挙げた池上彰氏の著書にも書かれています。つまり、有名人が間違った本を書き、それを参考にして、別の有名人がまた間違った番組を作ったのです。社会的に影響力のあるタレント/芸能人が、おそらくは無自覚に、陰謀論に基づいたユダヤ認識を生産し、拡散しているわけです。
 
 件の動画には、配信から半年以上が経過した現在でも「素晴らしい」、「わかりやすい」などのコメントが毎日のようにつけられていますから、視聴者が、前記のようなユダヤ認識をさらに拡散していく可能性は極めて高いでしょう。そうした負の連鎖(あえてこういいます)は、そろそろ断ち切らねばなりません。 内藤陽介〈みんな大好き陰謀論〉より
 
 
✔️【真相〈中田敦彦はユダヤ陰謀論否定派である〉】
 これだけを読めば誰もが「へー、中田敦彦ってユダヤ陰謀論者なんだ」という感想を持つことでしょう。
 
 事実、テレビ東京の〈やりすぎ都市伝説〉でもユダヤ系の都市伝説を披露したことがありますし……。
 
 が、しかし、です。
 
 中田敦彦のYouTube大学を実際見てみると、なんということか、事実はまったくの逆なのです。
 
 
【フリーメーソン陰謀論とロスチャイルド陰謀論を否定する中田敦彦】
 私は中田敦彦のYouTube大学で、フリーメーソン陰謀論の動画とロスチャイルド陰謀論の動画を見たのですが、中田敦彦はフリーメーソン陰謀論を橋爪大三郎の本を参考にして完全否定し、ロスチャイルド陰謀論のほうも池内紀の本を参考にして完全否定していました。
 
 つまり、内藤陽介と中田敦彦は同じユダヤ陰謀論否定派であり、仲間、同志なわけなのです。
 
 そんな中田敦彦の番組に200万人もの登録者がいて、彼らが番組の内容を拡散することは、内藤陽介にとって大変ありがたいことなはずです。
 
 それだというのに、なぜ「負の連鎖を断ち切らねばなりません」ということになってしまうのでしょうか?ミステリーは深まるばかりです……。
 
 
【まとめ】
 ●中田敦彦はYou Tube大学の中でユダヤ陰謀論を肯定などしていない。
 

「ユダヤ人=悲劇の民族」というフェイクヒストリー

2024-07-08 19:23:17 | 陰謀論
 
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✳️【ユダヤの高利貸しイメージ】
 世間の非難を浴びるような高利貸しかどうかはともなく、金融の世界で能力を発揮したユダヤ人が少なからずいた/いることは紛れもない歴史的事実です。ただし、その背景には、近代以前のキリスト教世界では、金融はユダヤ人に許された数少ない職業の1つだったという事情があったことも忘れてはなりません。「ユダヤ人=悲劇の民族というフェイクヒストリー」
 
 中世のキリスト教は農奴制の社会構造と結びついていたため、商業・金融業を敵視する傾向がありました。現在でも、熱心なクリスチャンの中には、商売はすべて多かれ少なかれ“いかさま”を含んでいると考えている人も決して少なくありません。(中略)
 
 しかし、人間の社会が機能していくためには、商業や金融は不可欠です。そこで、“汚れ仕事”としての商業や金融は、異教徒であるユダヤ人にやらせてしまえばいいという発想が出てきます。
 
 1179年に開催された第3回ラテラノ公会議では、ユダヤ人はキリスト教徒の召使を雇ってはならない、キリスト教徒はユダヤ人の移住地の近くに住んではならないなどとする、ユダヤ人の隔離政策とともに、キリスト教徒間での金銭貸借では金利を取ってはならないとの決定がなされます。これにより、金融という“汚れ仕事”は、ユダヤ人に押し付けられることになりました。(中略)
 
 1199年に教皇として即位したインノケンティウス3世はさらに露骨で、各地で発生した反ユダヤ暴動に対して、ユダヤ人の生命・財産は保証するが、ユダヤ人がキリスト教徒に貸し付けた金銭は、そのキリスト教徒が十字軍に参加した場合は返済を免除されるとの裁定を下しています。足元を見て、殺されるよりはいいだろうと、ユダヤ人の不満を抑え込みます。
 
 それでも、ユダヤ系の金融業者が必死の営業努力で利益を積み重ねていくと、1215年の第4回ラテラノ公会議で、またしてもユダヤ人条項が定められます。それによると、ユダヤ系金融業者の金利は制限され、その上、借金の形としてキリスト教徒から財産を没収した場合、ユダヤ人債権者が代わりに10分の1税を協会に納めることとしています。
 
 さらに、英国では、1275年、国王エドワード1世がユダヤ人の債権を対象として徳政令を発令。ユダヤ人の指導者を投獄して法外な身代金を要求し、1290年に身代金が完納されると、そのままユダヤ人を国外追放してしまうということさえやっています。
 
 こうした理不尽な境遇に置かれ続けたのが、西欧における「ユダヤの高利貸し」の実態でした。
 
 
【東欧諸国の反ユダヤ主義】
 ユダヤ人の大虐殺(ホロコースト)をおこなったナチス・ドイツは、現代世界の標準的な歴史認識では絶対悪として語られています。(中略)
 
 ソ連とその影響下にあった東欧地域では、第2次大戦をはさんで戦前戦後、ナチス・ドイツに勝るとも劣らない、凄まじいユダヤ人迫害がおこなわれていました。その一端を、いくつかご紹介しましょう。
 
 
【①ウクライナ】
 1941年9月29日から30日にかけて、ナチスの親衛隊に地元ウクライナ人住民とウクライナ警察が加わり、3万3771人のユダヤ人が首都キエフ近郊のバビ・ヤール峡谷に連行され、殺害された“バビ・ヤール大虐殺”を皮切りに、ウクライナの地では1943年までに10万人のユダヤ人が殺害されたと推定されてます。
 
 
【②リトアニア】
 ソリー・ガノール(杉原千畝と個人的な親交のあったユダヤ人。ダッハウに収容され、米日系人部隊によって救出)は、以下のように証言しています。(以下、証言は『日本人に救われたユダヤ人の手記』講談社より)
 
 ユダヤ人にとってスラボトケ(リトアニアの一地区)は、殺戮の地とされていた。ナチス・ドイツの対ソ不意打ち攻撃が始まってわずか3日後の6月25日、リトアニア人によってユダヤ人虐殺の最初の惨劇が、ここで繰り広げられたのである。夜更け、斧や銃、ナイフで武装したリトアニア人の大きな集団が、ユダヤ人の集中的移住地区に三々五々集まってきた。(中略)この夜、700人を超える人々が生命を落とした。
 
 スラボトケの惨劇は、その後第7要塞でおこなわれた数千人の虐殺への序曲にほかならない。
 
 
【③ハンガリー】
 当時のハンガリーでのユダヤ人迫害については、1944年10月19日付で、アメリカの戦略情報局(OSS)が以下のような報告書をまとめています。
 
 ハンガリー一般民衆のユダヤ人輸送に対する反応は、尋常一様のものではない、という以外に言いようがない。ハンガリーのインテリや中産階級はナチスの反ユダヤ宣伝に完全に染まってしまっているようだ。この国のジャーナリズムの伝えるところでは、大多数の住民がユダヤ追跡、検挙に進んで協力を申し出、その熱意には政府も顔負けしたほどだという。
 
 また、たしかな筋からの報告によれば、ハンガリーの憲兵たちのユダヤ摘発と迫害のやり方は、ナチスのゲシュタポの比ではないという。さらにナジヴァラドにおいては、2000人のキリスト教徒がユダヤ人たちの残していった財産を横領し、そのかどでいま尋問を受けているという。……ユダヤ人迫害政策に対する抗議といったものは、どこにも見当たらない。(後略) 内藤陽介〈みんな大好き陰謀論〉より
 
 
✔️【真相〈ほかの文献には違うことが書かれている〉】
 これだけを読めば……
 
 「ユダヤ人ってなにも悪いことをしてないのに、ただユダヤ人というだけで迫害されたり、虐殺されたり、追放されたりした、かわいそうな民族なんだなぁ」
 
 ……と、誰もが思うことでしょう。
 
 ところが……
 
 ●〈ユダヤ百科事典〉
 
 ●〈ブリタニカ国際大百科事典〉
 
 ●エドワード・ギボン〈ローマ帝国衰亡史〉
 
 ●ウィリアム・カー〈ポーンズ・イン・ザ・ゲーム〉
 
 ……といった本には、まったくちがうことが書かれているのです。
 
 
【1000年前、ユダヤ人商人たちは違法の限りを尽くしていた】
 ……今から1000年以上前のこと。当時、ユダヤ人商人たちは奴隷貿易、麻薬貿易、酒・香水・宝石の密輸といった違法な通商行為で莫大な財を成しており、非ユダヤ人の同業者たちの事業を妨害していました。
 
 それに見かねたときのローマ皇帝ユスティニアヌス1世はユスティニアヌス法典を作り、ユダヤ人商人たちの違法行為を廃止しようとしました。
 
 が、ユダヤ人商人たちの違法行為が止むことはなく、麻薬・酒・女を使ってローマの役人を堕落させ、自分たちの支配権を守り続けました。
 
 つまり、ヨーロッパ経済を裏から支配するユダヤ人商人たちは、ローマ皇帝以上の権力を持っていたということなのです。
 
 
【ローマ・カトリックの反撃】
 1215年、ローマ・カトリックの支配層は第4回ラテラノ公会議を開き、ユダヤ人商人たちの魔手から民衆を守るべく、ユダヤ人の移住地区を限定することにします。
 
 また、ユダヤ人がキリスト教徒の召使いを雇ってはならないとしたのは、ユダヤ人商人がキリスト教徒を表看板にして事業を営み、なにか問題が起きたときはキリスト教徒に責任を押し付けることができたからです。
 
 また、法令ではキリスト教徒の女性を家庭に入れることも禁じられました。なぜなら、ユダヤ人商人によって売春をさせられるからです。
 
 しかし、それでもユダヤ人商人たちによる違法はなくならず、1290年、ついにイギリスのエドワード1世は、すべてのユダヤ人をイギリスから追放する法令を発布しました。
 
 そしてイギリスに倣い、イタリア、ポルトガル、ハンガリー、ベルギー、オランダ、スペインなど、ヨーロッパ中の国々もユダヤ人を国外に追放します。
 
 が、それでも、別格の財力と影響力を持った一部のユダヤ人商人たちは、ヨーロッパ各地に避難の場所を確保できたそうです。
 
 
【ヨーロッパ各国の指導者たちはユダヤ人商人と戦っていた】
 このように、ただユダヤ人だからという理由で差別・迫害・追放をしていたわけではなく、各国の指導者たちは違法と悪徳の限りを尽くすユダヤ人商人たちから国を守るためにユダヤ人を追放していた、というのが歴史の真相なのです。
 
 
【悪いユダヤ人はごく一部にすぎない】
 無論、違法通商などでヨーロッパ中を地獄に突き落としていたユダヤ人商人は、ユダヤ人全体のごく一部に過ぎません。
 
 そのごく一部のユダヤ人のイメージがユダヤ人全体のイメージとして定着し、各国はすべてのユダヤ人を国外に追放したり、むごい虐殺事件が起きたりしてしまったのです。
 
 が、大多数の善良なユダヤ人まで迫害した人々を責めることは誰にもできないと思います。
 
 例えば、あなたの住む町に、オウム真理教の元信者1万人の団体が引っ越してきたらどういう感情に襲われると思いますか?
 
 いかに教祖の麻原彰晃が処刑されたとはいえ、いかに“元信者”とはいえ、「ちょ、ちょっと待ってくれ……」という感情に襲われるはずです。それと同じことです。
 
 
【まとめ】
 ●ヨーロッパ諸国の指導者たちは、悪徳ユダヤ人と戦っていた。
 

終わりに「ユダヤ人に悩まさるる世界」

2024-07-08 19:21:03 | 陰謀論
 

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 最後に神戸大学のサイトで見つけた〈ユダヤ人に悩まさるる世界〉という新聞記事の文を引用して、【ユダヤ陰謀論は嘘か?本当か?伝説の真相に迫る!】をしめくくりたいと思います。
 
 
【大阪朝日新聞1931.10.29(昭和6)ユダヤ人に悩まさるる世界 法学博士 津村秀松《銀行家の陰謀》】
 去る八月二十四日イギリスの労働党内閣は総辞職を決行した。越えて二十六日に新マクドナルド内閣が半挙国一致の形で成立した。その後九月七日にブリストルで開かれた労働組合年次大会が開会されたとき、冒頭議長ヘイデーは、今回の政変に言及し労働党内閣は正に隠れたる力によって倒された、この隠れたる力は独裁に等しき方法を以て国民的政府をつくったのだと喝破した。その意味は、今回の政変は全くロンドンの銀行家の陰諜に帰するのだというのである。成程、直接の倒閣者は銀行家であり、金融資本家であり、あるいは又アメリカといい、フランスという国家的一大金融資本家であったかも知れぬ。然しながら、何がそれ等の人々をしてそうさせたか、何者がそれ等の国々をしてそうさせたのかというと、そこには、更に今一つ大きな隠れたる力の伏在していることを看過してはならぬ。
 
 
【ユダヤ人の財力】
 今に始まった事ではないが、由来、欧米諸国の間の金権は、大半ユダヤ人の手に握られている。各国の富豪、銀行家、今でいう金融資本家の大半は、その実ユダヤ人種という国際的無籍者だ。それはドイツに国籍あっても、心からのドイツ人じゃない、ロンドンで金貸を営んでいても、親類縁者は各国の間に散在して、いつでも都合のよいところに、住居を移したり財産を移すというのが、この人々の常習だ。一体に欧米人には国際的観念が発達しているから、海外に移住することも、国外に財産を移すことも、至って簡しょうだ。それは租国の観念の強烈な我が日本人などの想像の外にある。それが始めから租国を持たず、ただ安住の地を求め、営利の観念のみを懐いて、欧米の天地の間に散在するユダヤ人にあっては、欧米諸国人も尚かつ驚くほどの移動性ー別してその財産の移動性を発揮するのが、その本能だ。これあるが故に、昔から欧洲の戦争は、ユダヤ人の承諾なしには行われない。大小無数の戦争は実はこのユダヤ人がさせたのだ。開戦だけではない、休戦もさせる。自分等の金もうけに都合のよいように、各国当路の人々を操縦するのだと喝破した有名な歴史家がある位だ。これは少々いい過ぎであるにせよ、少くともユダヤ人の財力を無視しては、ヨーロッパの政治外交は、これまでも余程困難であった。欧洲大戦までは、ロンドンが永らく世界の金融の中心であった。世界の余った金は皆ロンドンに預けられた。世界の入用な金は多くロンドンから借りる。そこで、イギリスはこの預金と貸付の利鞘で、ばく大な金もうけをして居た。これがこの国の過去の繁栄の一原因をなすものでもあった。然しこれとても更にその内味を割って見れば、世界に散在する大小無数のユダヤ財閥が、この頃までのイギリスを以て、資本放下の最安全地帯と見てをったという事以外の事では十分の説明がつきかねる。
 
 
【ユダヤ資本移動】
 ところが、近年になって、このユダヤ人の財閥を向うに回して戦う一団が各国の間に起ってきた。共産党、社会党、乃至、労働党等プロレタリヤ左翼に属する政党政派のぼっ興が即ちそれだ。労資協調などいう生温い方法を飛び越して、資本家征伐の階級争闘的政治の色彩がまざまざと現れてきた。各国共にその政治の重心が著しく民衆化され、大衆的となった、古い国々では、諸種の社会政策的施設ー就中、労働保険失職保険などが盛に実行されてこれに要する財政上の負担が、直接税就中、高度の累進的所得税、相続税の増徴又増徴となって現われてきた。そして、そのもっとも激しいのは、イギリスとドイツであってーロシアは論外だがーそれ程にないのがフランス殊にアメリカだ。これだけでも、欧米の金融資本家・・・・・・別して財的ルンペンであるユダヤの財閥は、その資本の放下先について、精思熟考せざるを得ないことになった。今じゃない、大分以前から、イギリス及びドイツにおけるユダヤ糸の放資が漸次引上られて行った。短資はもちろん、長期のクレヂットもかなり回収されて、アメリカ及びフランスに移すという傾向歴然たるものがあった。
 
 
【独英から米仏へ】
 かかる際に、又、イギリスでも、ドイツでも、歳計予算の上にいわゆる赤字問題なるものがどしどし現わてきた。イギリスの如きは差引き十二億円以上というおびただしい歳入の不足だ。世界的不景気による歳入の不足と、社会主義的立法の昂進による歳出の増加とがやまない限り、この先、尚赤子はずんずんと増す許りだ。もちろん、ドイツには此上に尚賠償金支払の負担がある。イギリスにも又対米戦債の残りが沢山ある。将来これ等の国の輸出貿易が一段と繁昌しても、その得た金は皆この方に消えてしまう。戦債と賠償金は結局棒引になるにしても、大きな赤字問題は尚残るのであるから、両国共に政治の根本を改め、国家財政の基礎を強固にして、年年の貿易が著しい順調に復せなければ、マルクやポンドの直打は決して安心出来るものでない。兌換の停止が続くかも知れぬし、平価の切下げも見ないとはいえぬ。去る九月二十一日、イギリスが金本位停止をやったとき、中央銀行の金利が、イギリスは引上て六分ドイツは八分、フランスは二分、アメリカは一分半、であった。然し金利が一分や二分高かろうが低かろうが、一国の政治経済共に危道に走り込んだ国に、金を預けたり、放資するのは、愚の骨頂だ。今の内に、これを安全地帯たるアメリカか、さなくばフランスに移すべきだというのが、国際的金融資本家閥たるユダヤの人々の見解の一致するところとなった。一般に祖国の観念強く、愛国心の別して強烈だといわれる日本の富豪や金融資本家の内にも、頻々たる赤字露出による日本の財政上の困難・・・・・・引いて日本の公債の価格の上の不安や、金融再禁止説乃至借金半減論などの発生におびえて、アメリカにおける邦貨外債に財産の乗換えを策する者が続出してきたという現状をおもうと、四海に邦家を持たぬユダヤ財閥の財産擁護に活躍しつつある欧米の現勢は、決して不思議でも何でもないのである。この事情を頭に置いて考えれば、去る六月のドイツの恐るべき金融恐慌や、去る八月のイギリスの労働党内閣の崩壊の裏画の消息を理解し得ることと思う。又、この事情に通ずれば、最近数年の間に、全世界の金の四分の二がアメリカに集り、四分の一がフランスに集ったという金の偏在の問題も、容易に首肯することが出来ると思う。
 
 
【幸福な日本人】
 我々日本人からいうと、嘗てはユダヤ人という金もうけに上手な人々、巨額の富を握っている人々の多く住居する欧米諸国がうらやましかった。然しながら、今にして考えて見ると、そういう財閥的ルンペンの居ない我が国こそ、実に幸福であった。もしも、我が国にもこの種の人々が沢山に居たならば、当時一部では無謀極まるといわれて居た日露戦争、あるいは出来なかったかも知れぬし、支那やアメリカが如何程我が国を侮辱してかかっても、手も足も出ぬことになるかも知れぬ。そう思うと、目下の日本の幣制や財政の不安に恐れ戦いて、窃にユダヤ人化するなどいわるるところの金融資本家や、大財閥が、我が国に発生せざらんことを、幾重にも祈らざるを得ない。
 

「ユダヤ陰謀論者・宇野正美の解釈には無理がある」の真相

2024-07-08 19:19:07 | 陰謀論
 

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✳️【宇野正美氏と陰謀論ビジネス】 
 宇野氏の1986年の著書『ユダヤが解ると世界が見えてくる』は『ユダヤが解ると日本が見えてくる』と合わせて百数十万部といわれる大ベストセラーとなりました。(中略)
 
 内容はというと、いわば『シオン賢者の議定書』日本版です。
 
 「ユダヤ民族のうちの最高最強のエリート集団、それが国際ユダヤ資本であり、彼らが『裏国家』として全世界を動かしているのである」にはじまり、超大国アメリカを支配しているのは、実はユダヤ人である、そしてアメリカを支配するものは全世界を支配する、といった調子です。
 
 「アメリカのマスコミはユダヤ人の完全掌握下にある」あるいは、古き良きアメリカは『大草原の小さな家』に描かれるようなキリスト教精神、フロンティア精神に富んだ国であったのに、移住してきたユダヤ人が資本主義の権化のような国に変えてしまったなどと述べています。
 
 ここまで読んでくださった読者のみなさんは、もはや、こうした陰謀論に追従することはないでしょう。宇野氏は実在の有名なユダヤ人と歴史的事項をこじつけて物語を作っていますが、その解釈にかなり無理があることは本書で述べてきたとおりです。
 
 なかには「アメリカ・ユダヤ最大の財閥はロックフェラー家」という明らかな間違いも。また、『シオン賢者の議定書』を何度も引用していますが、その成り立ちや偽書であることが判明していることなどには触れていません。
 
 円高ドル安もユダヤのせい。日本共産党を育てたのもユダヤ。日教組を作ったのもユダヤ。なんでもかんでもユダヤのせいにしているあたりは、まさに『シオン賢者の議定書』の焼き直しです。 内藤陽介〈みんな大好き陰謀論〉より
 
 
✔️【真相〈本当になんでもかんでもユダヤのせいなのだからしょうがない〉】
 このブログを〈はじめに〉から順を追って読んできた人なら(よほどのバカでない限り)、宇野正美こそが正しく、内藤陽介こそが間違いであることは言うまでもないと思います。
 
 以上。
 
 
【まとめ】
 ●宇野正美のユダヤ陰謀論は正しい。
 

「ユダヤ陰謀論者アーサー・ケストラーの死に謎などない」の真相

2024-07-08 19:17:04 | 陰謀論
 
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✳️【アーサー・ケストラーの自殺】

 北方主義に対しては、すでに、1930年代から英国を中心に強い批判があり、イタリア・ファシスト党のベニート・ムッソリーニさえ「人種論など、9割は感性の産物である」と一蹴するほどでした。さらに、ナチス・ドイツ独特の人種主義による蛮行と第2次大戦でのドイツの敗戦を経て、その影響力はまともな言論人の間ではほぼ皆無になり、ユダヤ人ハザール起源説も下火になります。
 
 ところが、1976年、ハンガリー出身のユダヤ系作家、アーサー・ケストラーが『第13支族』(宇野正美による邦訳は『ユダヤ人とは誰か 第13支族・カザール王国の謎』1990年、三交社)を刊行したことで、再び注目を集めました。(中略)
 
 その後は、自然科学の領域に対する関心を強め、さらには超常現象へ関心を寄せるようになりました。しかし、強度の抑鬱状態に悩まされ、1983年、自身のパーキンソン病と白血病を理由に、安楽死推進団体の規定手順に従い夫人とともに睡眠薬を用いて服毒自殺しました。(中略)
 
 宇野氏は、『ユダヤ人とは誰か 第13支族・カザール王国の謎』でも、本来、陰謀などなにもないところに陰謀を匂わせるような書き方をします。訳者序文に「彼(アーサー・ケストラー)が本書を出したのは1977年であった。それから数年たった1983年、彼とその妻は謎の死を遂げた」とあります。これではまるで、殺されたかのように読めますが、実際は、前述のとおり、ケストラーはパーキンソン病などの病を苦にして安楽死を選んだのです。 内藤陽介〈みんな大好き陰謀論〉より
 
 
✔️【真相〈他殺と考えたほうが自然〉】
 古代ローマの皇帝ネロは妻ポペーアによって悪徳ユダヤ人商人に引き入れられ、史上屈指の暴君になってしまったと伝えられています。
 
 そんなネロの個人教授だった哲学者のセネカは、ネロに悪影響を及ぼし、社会を腐敗させ続けるユダヤ人商人を非難し続けました。
 
 そしてユダヤ人商人は「セネカをどうにかしろ」とネロに命じ、大衆の怒りが自分たちに向かないようにするべく、セネカに自殺を強要したのです。
 
 これがユダヤによる史上初の自殺の強要であり、自殺、病死、事故死に見せかけたユダヤによる暗殺は、歴史上数えきれないほどあると言われています。
 
 アーサー・ケストラーの安楽死も、ユダヤによる謀略と見たほうが自然だと思います。